貸し出し兵
こんばんは!
奈 ○すぞ。
すいませんっ! KURAです!
命だけはご勘弁をっ!
あと今回短いです!
生存報告のかねてます!
……は?
「兵ください」
目の前にいる青年に言われる。
……あ、名前。
「何故? もともとここにいるやつは? あと名前教えてくれ」
「……いないんだ。俺の名前はアルリートです」
「あー、敬語は良い。俺なんざただのガキさ。兵かぁ~」
んー……。
そうだ。
限定解除、魔力。
「ドリームヒューマノイド……成功か?」
なにもないところから二十もの人が生成された。
ただボヤーッとしていて上手くわからない。
「……あぁ、物体干渉権さて、お前らはコイツにつかえる優秀な部下だ。兵士だ。官僚だ。長く、永くがんばれ」
すると、はっきりした二十もの人は、声を合わせ、はっ! と忠誠の声をあげた。
アルリートはポカーンとしているなぁ。
おいおい、お前が兵士が欲しいといったんじゃないか。
「……なんだ? この人たちは」
「流石に性別無しといっても服なしはヤバイか、《物質生成》……あ、ヤバッ……あーキッツー。魔力ゴッソリ減った。まぁいいか。……あ? どうした?」
「なんなんだよこの人たちは……」
「んー、錬金術って知ってるか?」
「まあ、うん」
「アレの超高度な奴を魔法で再現して、弱点を無くしたって感じ。ま、その代わりに物体干渉権を持たせないと何もできないモヤになるんだがな」
「なるほど……つまり?」
「お前にコイツらを貸してやる。良政してたらそのままにしてやってもいいが、コイツら次第だな。悪用したら地獄行きだがどうする?」
「しないよ、怖い」
そしてアルリートは用事が終わったのなら来なさい、とオラクルに引きずられていった。
まぁ、立て直すんだから大変だよなぁ。
「お前らはここに役に立つように、散れ!」
各々思ったように散っていったが、俺の時間が大量に余ってやがるなぁ。
あ、そうだ。
「おーい」
「……それって僕に言ってる?」
「そう。まだいんだろ? つーかあの魔法できっかけ作っただけだからずっとお前いんだろ?」
「まぁね。なにするのさ」
「お茶会でもするか。お茶は僕がやってくれ。俺はもう疲れた」
「あんな無茶するからだよ。はい」
指が鳴らされ、お茶とお茶菓子と、椅子やテーブル等のお茶会に必要な道具が出現する。
うん。魔法で出したくせに美味しい。
「なぁ、大丈夫と思うか?」
「んー、大丈夫じゃない? オラクルもつけたし」
「いや、そっちじゃなくてさ。何か嫌な予感がするじゃん?」
「あーそっちか。僕としては何かあった方が楽しいけど俺はないほうがいい?」
「そりゃそうだろ。一応コレ旅行だぜ?」
「だね。じゃ、何か対策うっておく?」
「例えばなんだ?」
「アレ、完成してたっけ?」
「してるよ。試運転できてないけど」
「あそこでやる?」
僕は上を指差す。
……上、空?
「奈落ね。奈落。僕のやり方が悪かったよ」
「あーやってみるか」
そして議論は中断となり、俺と僕は奈落に消えていった。
奈 次ぃ、遅くなったら殺す。
言っちゃったよっ!
僕数学検定うけるんですよー……。
奈 知りませんよ。 やれるでしょ?
やれますけど……。
はい。やります。
では、皆様ごきげんよう




