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ゲームやってたら異世界に行き最強になる  作者: ダブ
王都冒険者編
1/3

最強が異世界に行く

唐突ですがこういうのも書きたいと思ったので書いてみました。


俺の名前は笹木冬弥(ササキ・トウヤ)。今年で65歳になる何処にでもいるた


だの老人だ。


そんな俺だが若いときからはまった物がある…。


それは、DMMOゲーム『リヴァイア・ワールド』だ。


このゲームは実際にその世界の映像を立体で感じることが出来る物で何処かの◯


AO見たいなゲームだ。


今から20年前このゲームは異常な程の自由度・リアリティーの高さから莫大な


程の人気が出た。しかし、今では他にもたくさんのゲームが発売され、このゲー


ムを利用する人も減り、辞めていく人も多かった。


そんな中で俺は人生と言う名の大半を此処で過ごしたゲーマーだ。


そのためか、俺の名は知らぬものが居ないほどに轟いた。しかし次第にそんな事


も忘れられていった…。


そして今日、ついにゲーム終了日がやってきた…。


「ああ、最後の日だからこんなにも懐かしく感じるのか?」


俺は、終了イベントにいた。しかしそこには誰も(・・)居なかった。


どうやら、最終日でも広場に来る人はいないようだ。


まあそもそも人数が居ないので、ただカウントが表示されるだけなのだが俺に


とってはどうでも良かった。


(何で、誰も来ないんだよ!かつてこの世界で遊んだ人もいるだろ!)


そんな事を思っているうちにも時間は残酷で、どんどんカウントが減っていく。


「あと1分で終わるのか…。もっとたくさん遊びたかったな」


そんな叶わない俺の願いを言いながらカウントが減っていくのを見るしかなかっ


た。


ソロでクリアしていた俺には親友も居なかった。あえて言うならばこのゲームが


そうだっただろう。


そんなゲームが今日で終わり、明日からは老人として死んでいくしかないと思う


ととても悲しくなる。


そしてついにカウントが0になろうとしていた。


3、2、1、


俺は目を閉じて現実世界に引き戻されるのを待った。


0。


冬弥は目を閉じていたから分からなかったが、この時周りには冬弥が消えるよう


に見えただろう。だが、此


処には冬弥以外誰も居なかったのでそうなることもなかった……。





ひゅ~ぅ


(ああ、風の音がする。まるで森林の中(・・・・)にいるみたいだ。……ん?

森林の中?)


そう疑問に思った瞬間。俺の意識は完全に覚醒して目を開けた。


…そこで見たのは…思った通り森林だった…。


「はい?どういう事?いや、マジでどういう事これ!?」


状況がつかめず混乱していたがとにかく俺は物事を整理することにした。


Q1,何故こんなとこにいるのか?

A,不明


Q2,何故若返っているのか?

A,そういうもの


Q3,此処は何処か?

A,ゲームじゃないのなら異世界?場所はわからない


Q4,この服装は何か?

A,ゲームの時の装備品やアイテム


と、このように整理したことでなんとか冷静になれ…なかった…。


あまりにも驚くことが多すぎた。


主に、自分が異世界にいること、自分が若返っていることに…。


異世界と言うのはまだ確定はしていないが、そこら辺はこれから追々と考えてい


けばいいだろう。


それに装備があるので何とか暮らしていけそうだ。もしここが異世界ならモンス


ターの1体や、2匹いると思うからだ。


まあ、この先絶対に戦う事になるのだろうが…。


俺は若干自分が若返っていることに嬉しさを感じながら異世界で人生をやり直そ


うと決心した。


日本で恋人どころか友人もいなかった。強いて言うならゲームが友人だったニー


トな俺。


自分で言うのも何だが残念な人生を送って来た俺はこの世界に居る事が嬉しかっ


た。


そんな俺だからこそ、今度は絶対に人生を後悔しないようにと。この事は、冬弥


の心の中に深く刻まれたの


だった……。


そして俺は兎に角、最も近い街に行こうと森林を歩き始めた。


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