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華姫

月子は、結姫が元気になって良かったとホクホクとした気持ちで夏を過ごした


そして風が涼しくなってきたころ、華姫が宮に戻ってきた


「まだ、1年くらい里にいようかと思ってましたけど…カヤさまと一緒にいたくて帰ってきましたわ」と、問診に現れた華姫は言った


いつものように赤い着物はきているが、髪は昔の月子のようにバッサリと短く、みな少し戸惑っていた


顔つきは以前よりふっくらとして、胸も張っているのか随分と大きい


「いつお産まれに?」


千姫が尋ねると、3月だと言う


「夏は暑いし、まだ産まれたてで不安だから、ずっとそばにいましたの。今もまだ半年で、小さくって、とてもとても可愛いですわ」


華姫は半年までは自分の乳で育てて、それから乳母に預けたと言った


「貴族は自ら育てないものですけど、わがままを言わせてもらいましたわ」


結姫も千姫も月子も、子どものことは分からないのでただ頷いて華姫の話を聞いていた


華姫は髪を切ったのも自分に構う時間がないからだと笑って、我が子の可愛さを存分に語る


ほとんどそれしか、華姫の頭にはないようだった


それからカヤのことにも言及し、「久しぶりにカヤさまとゆっくり出来るのも楽しみですわ」と頬を蒸気させた

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