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月姫

月子が宮に来てから3年が経った


今の季節は春で、月子は玄関先の回廊から身を乗り出すようにして暖かい陽気を浴びていた


3年…色んなことがあったとも言えるし、顔合わせのときに言われように、何も無かったとも言える


宮に来て1年目は、環境の変化が大きかったのだろう、嫌な夢ばかり見て心配ばかりかけてしまった


けれどそのあとは穏やかなもので、むしろ月子の周りが騒がしかったように思う


月子とマツバとの間にはまだ何もなかったが、華姫は懐妊して里に下がり、ひな姫もすぐに里に下がることになった


「月姫」


しばらくそうしていると、後ろからマツバの声が聞こえた


月子は振り返り、昏さに思わず目をしばたたく


マツバは懐手ふところでをしながら、楽しそうに月子を見ていた


月子は笑ってマツバに近寄ると、「いいお天気ですね」と声をかけた

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