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イケメンすぎる冒険者、コワモテと出会う②

「え?あの怖⋯大きな人と同じものですか?」


キョトンと小首を傾げる姿がかわいく見える。


だが、ウェイトレスよ。


いろいろと女性絡みで嫌な思いをしている俺にはわかるんだぞ。


あざとさの中にも、「何言ってんだコイツ?」という訝しむ空気を出しているな。


大丈夫だ。


俺はおまえに興味はない。気を引くための話題として言ってるわけじゃないからな。


「冒険者として名高い男が、どんな物を飲み食いするのかに興味があるんだ。もしかすると、俺もその輝かしい実績にあやかれるかもしれないだろう?」


「ああ、何となくわかります。私も推しの吟遊詩人と同じアクセサリーを付けると、ペアルックしている気分になれますから。」


屈託のない笑顔を見せてくれるが、さすがにあのコワモテとペアルックにしたいとかないわ。


「ま、まあ、そんな感じだな。」


「わかりました!では、同じメニューをお持ちしますね。」


「よろしく。」


で、まず初めに突き出し─いわゆるお通しが出てきた。


女性向けの店とあって、色彩豊かなミニプレートである。レバーパテやオリーブの実のピクルスなど、量は少ないがこれ一皿でワイン1杯くらいは十分に楽しめそうだった。


「お待たせしました、カルーアミルクです。」


ウェイトレスが1杯目のドリンクを持ってきた。


「⋯え?」


「カルーアミルクです。」


俺はマイク・バルカンを見た。


琥珀色の液体を満足気に飲む姿が映る。


カルーアミルクとは女性や甘党に人気のカクテルで、コーヒーリキュールとミルクを割ったものだ。独特の甘みで、アルコール度数はビールと同じくらいだろうか。


これはこれで上手いのだが、食事やツマミにはあまり合わない。


この店のカルーアミルクは甘さ抑え目だったりするのだろうか?


一口飲んでみると予想を裏切りやがった。


甘い、普通のカルーアミルクよりもかなり甘い。


これでピクルスやレバーパテを食えと?


改めてマイク・バルカンを見る。


彼は突き出しのミニプレートには一切手を出していなかった。しばらくして、一杯目のカルーアミルクを飲み干す姿が映る。


自分の前にあるグラスに目を戻し、「まさかな⋯」と思っているとウェイトレスが滑らかな動きで近寄ってきた。


「おかわりのカルーアミルク、メガサイズでーす!」


「ぶふっ!?」


「あちらの方がおかわりされたので、同じようにお持ちしましたぁ!」


マジか。


まだカルーアミルク飲むんかい。


しかもメガ⋯。


マイク・バルカンをチラ見する。


既にメガサイズのカルーアミルクを飲み干すところだった。


「あ、またおかわりされそうですね。」


「⋯ごめん。またカルーアミルクならパスで。」


「え~、そうなんですかぁ。」


こんな甘いものをそんなに飲めるかい。


「代わりにビールを。」


「はい、喜んで。メガで良いですかぁ?」


「⋯それで。」


腹タプタプになるやん。


マイク・バルカンは、顔に似合わず甘党なのだろうか。カルーアミルクばかり頼むところみると、間違いない気がする。突き出しに手を出さないのもそのためだとしたら、何の料理を頼むのか。


「はい、ホットケーキのホイップクリーム添えですね?サイズはメガでよろしかったでしょうか?」


「⋯⋯⋯⋯。」


ヤバいじゃん。


本格的な甘党じゃねぇか。


うわっ、こっちにも来たし。


「お待たせしました!メガホットケーキのマウンテン(・・・・・)ホイップクリームでーす。」


「⋯甘い物は好きか?」


「ええ、大好きです!しかも、ちょうど今から休憩なんですぅ。」


このウェイトレスはワザとやってるな。さすがのあざとさか。


だが、俺もただで転ぶ気はなかった。


「ちょっとお願いがあるんだが。」


「え~とぉ、大人なやつはダメですよぉ。」


「俺もロリには興味ないから大丈夫だ。」


「合法ロリですけどぉ。」


「ロリとは遊ぶなという遺言をもらってる。」


「誰の遺言ですか?」


「冒険者のカーネルだ。」


「誰です、それ?」


「ある領地内で本物のロリに手を出して極刑になった大馬鹿野郎だ。」


「え、怖っ!?」







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