表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/2

出会い

私は一児の母。

未婚でシングルマザーの道を3年前に選んだ。

とても幸せだ。

ずっと昔。これ以上の恋はしないだろうと思った恋。


もう会うことないだろうと思ってた。


私たちの出会いは小学校2年生だった。

「窓から飛び降りようとしてるらしい」

男子の声でみんな隣のクラスへ。


窓から身を乗り出してる子が見えた。

この子が後々私が恋をする相手。

佐藤 涼介 (さとう りょうすけ)だ。


あいつまたやってるわー。

男友達の飛鳥が隣で呟いた。

飛鳥「あいつ怒ると止まらないんだよなー」

私は心の中で関わりたくないなって思ってた。


涼介の気が落ち着き窓から離れたのを確認して教室に戻ろうとした時だった。


ドンッ


「いったいなー!」

私の背中を殴ってきたやつがいた。

飛鳥「ごめん。涼介に言われてやった(汗)」

「はっ!?話したこともないのに!?」

涼介の方を見るとこっちを見てた。


「なんなの!?まじで嫌い。あんたも言われた通り殴りに来るなんて最低。」

飛鳥「まじで悪かった。ごめん。」

「しらない!」



最低な出会いだった。


関わりたくないって思ってた矢先にこんな。

話したこともなく、存在すらこの飛び降りようとする事件がなかったら知らなかったかもしれない。


そこから私と涼介が関わる事はなかった。

私は涼介の存在さえも忘れていた。


小学校4年生になったときだった。


私と涼介は同じクラスになった。

飛鳥「また同じクラスだな!笑」

「よろしくね!笑」

相変わらず飛鳥とは仲が良くて、放課後も毎日遊んでいるくらいだ。

私に声をかけた後、飛鳥が向かった先には佐藤涼介がいた。


「ゆりちゃんあれ誰だっけ?」

ゆり「あれは佐藤涼介だよ!学年1モテてるよ?知らないの!?」

「え、知らない…笑」

ゆり「2年の時窓から飛び降りようとしたのも知らない?」

「え、あの時の?」

ゆりちゃんの言葉で2年の時の記憶が一気に戻ってきた。飛鳥に背中殴らせたやつだ。嫌い。

ゆり「ちなみに私も好きなんだ!」

「そうなんだー。上手くいくといいね!」

ゆり「ありがとう!」


はぁ。まじか…関わりたくなかったのになー。

しかも学年1モテててる!?

有り得ない。

私は心の中で叫んでた。


飛鳥「山田ーーー!一緒に話そうぜ!」

「え、あー。トイレ行って来る!」


そう言って私は逃げた。


新しいクラスになって1週間。


先生「最初の席替えをしようと思う。」


全員「わーーーい!」


席替えが行われた


…最悪。佐藤が隣になった。

佐藤「よろしく」

「あーうん。」

佐藤「山田凛(やまだ りん)だよな?」

「なんで私の名前?」

佐藤「飛鳥に聞いた!」

「あ、なるほど…(飛鳥のやつ!)」


これが彼との出会いで、初めて話した日。

最悪なイメージしか無かった彼に対して1歩引いて接してた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ