6章、解説そして…
力つきました……
ネタが思いつかない……
誰もが誰もが信じられなかった。
自分達の王が負けたのだ。
「な…なんだよ…今の…」
「知るかよ…」
………王様…大丈夫だよね?
気絶させただけだから……
「ショウー!!」
姫様が飛んできます。
え?あれって…羽?
何かコウモリのような羽があります。
そして抱きつく姫様……皆さんの視線が痛い!!
「ショウ!大丈夫!?怪我はない!?」
「あ、ああ…全然平気だよ…」
「本当に!?」
「も、もちろんだよ」
それにしても…姫様に羽なんてあったか??
「ならよかった!じゃあ行きましょ!」
「え?王様は?」
「あとは兵士がやってくれるわ」
「そ、そう……」
不憫な王様……
「それよりも早く行きましょう!」
「ど、どこに?」
「私の部屋よ」
「なぜに!?」
なぜに姫様の部屋?
「だって…ショウとゆっくり話がしたいもん…」
「うっ…」
潤んだ瞳に上目使いでこっちを見てくる。
は、反則ですよ…姫様…
「わ、わかった」
「ほんとに!?」
「ああ」
「やったー!」
喜びを表現するように抱きついてくる。
み、みんなの視線が痛い……
それにね…姫様ってね…意外に胸があるんですよ……
で、その……やわらかい感触がね……あたってるわけですよ…
「どうしたの?」
「いや…その…あたってます…」
「何が??」
「……胸が…」
恥ずかしい……
きっと、顔真っ赤ですよ……
するとニヤニヤする姫様…
「あててるのよ」
確信犯でした。
「はやくいきましょ!」
俺をズルズルと引っ張っていく姫様…
観客の皆さんはまだ唖然としてました。
で、やってきました。
姫様の部屋に。
女の人の部屋には初めて入りました。
きちんと整理整頓されています。
それでも女の子って感じがします。
「さ、座って!」
「あ、ああ」
案内されたのはさっきとまでとは違う部屋。
「ここは?」
「私の部屋の一部よ」
さすが、姫様です……
「それで」
「?」
「さっきの戦いは、何をしたの?」
やはり、そのことは聞きたいのだろう。
「それは……」
「それは?」
「王様の魔法を避けて、気絶させたんだよ」
嘘を言っているわけではない。
「どうやって?」
「えーと……まずあの氷柱かな?あれがどこに来るかを『視て』、避けたあと、王様のところに行って気絶させたんだ」
「………」
セリーヌはこのときこの人は根本的な何かが違うと思った。
「……ショウはこの『ロストレムラント』の住人ではないのよね?」
「『ロストレムラント』?」
「この世界のことよ」
「ああ、そうだ」
「ショウは『ロストレムラント』に何をしにきたの?」
「この世界を助けるためにきた」
これは、本気の目。
きっと嘘はついていない。
「ショウは……私達を助けてくれるの?」
姫様は今にも泣きそうな顔をする。
「そうだよ」
「う、うわぁぁん」
姫様は突然、俺に抱きついてくる。
「ごふっ!」
抱きつくというよりタックルに近かった。
そのためバランスを崩す。
正面からタックルだったが衝撃は少なかった。だが、ダメージが思ったよりありまえのめりに倒れる。
「いてて……大丈夫か?」
「う…うん…」
姫様の顔は、涙でぐしゃぐしゃになっていた。
「ほら泣くなって。可愛い顔が台無しだぞ」
そう言って持っていたハンカチで顔をふき頭をなでる。
ぼふっ!!
「ん?」
姫様顔が真っ赤ですよ?
どたどたっ!
「姫様!!ぶ…じ……」
「おいっ!どうし…た…」
拝啓、お父さん、お母さん。
今、俺の状況は大変です……
この状況、他人から見ると俺が押し倒してるように見えなくもなく、
「!!こ、これは違うんです!!」
「「し、失礼しましたー!!」」
「待ってくれー!」
ばっちり誤解されました…
………俺が何をした!!
『フラグを立てたな』
そんなことしらねー!!