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ある主人公の非日常  作者: 紅
8/17

6章、解説そして…

力つきました……


ネタが思いつかない……

誰もが誰もが信じられなかった。

自分達の王が負けたのだ。


「な…なんだよ…今の…」

「知るかよ…」


………王様…大丈夫だよね?

気絶させただけだから……


「ショウー!!」


姫様が飛んできます。

え?あれって…羽?

何かコウモリのような羽があります。

そして抱きつく姫様……皆さんの視線が痛い!!


「ショウ!大丈夫!?怪我はない!?」

「あ、ああ…全然平気だよ…」

「本当に!?」

「も、もちろんだよ」


それにしても…姫様に羽なんてあったか??


「ならよかった!じゃあ行きましょ!」

「え?王様は?」

「あとは兵士がやってくれるわ」

「そ、そう……」


不憫な王様……


「それよりも早く行きましょう!」

「ど、どこに?」

「私の部屋よ」

「なぜに!?」


なぜに姫様の部屋?


「だって…ショウとゆっくり話がしたいもん…」

「うっ…」


潤んだ瞳に上目使いでこっちを見てくる。

は、反則ですよ…姫様…


「わ、わかった」

「ほんとに!?」

「ああ」

「やったー!」


喜びを表現するように抱きついてくる。

み、みんなの視線が痛い……

それにね…姫様ってね…意外に胸があるんですよ……

で、その……やわらかい感触がね……あたってるわけですよ…


「どうしたの?」

「いや…その…あたってます…」

「何が??」

「……胸が…」


恥ずかしい……

きっと、顔真っ赤ですよ……

するとニヤニヤする姫様…


「あててるのよ」


確信犯でした。


「はやくいきましょ!」


俺をズルズルと引っ張っていく姫様…

観客の皆さんはまだ唖然としてました。

で、やってきました。

姫様の部屋に。

女の人の部屋には初めて入りました。

きちんと整理整頓されています。

それでも女の子って感じがします。


「さ、座って!」

「あ、ああ」


案内されたのはさっきとまでとは違う部屋。


「ここは?」

「私の部屋の一部よ」


さすが、姫様です……


「それで」

「?」

「さっきの戦いは、何をしたの?」


やはり、そのことは聞きたいのだろう。


「それは……」

「それは?」

「王様の魔法を避けて、気絶させたんだよ」


嘘を言っているわけではない。


「どうやって?」

「えーと……まずあの氷柱かな?あれがどこに来るかを『視て』、避けたあと、王様のところに行って気絶させたんだ」

「………」


セリーヌはこのときこの人は根本的な何かが違うと思った。


「……ショウはこの『ロストレムラント』の住人ではないのよね?」

「『ロストレムラント』?」

「この世界のことよ」

「ああ、そうだ」

「ショウは『ロストレムラント』に何をしにきたの?」

「この世界を助けるためにきた」


これは、本気の目。

きっと嘘はついていない。


「ショウは……私達を助けてくれるの?」


姫様は今にも泣きそうな顔をする。


「そうだよ」

「う、うわぁぁん」


姫様は突然、俺に抱きついてくる。


「ごふっ!」


抱きつくというよりタックルに近かった。

そのためバランスを崩す。

正面からタックルだったが衝撃は少なかった。だが、ダメージが思ったよりありまえのめりに倒れる。


「いてて……大丈夫か?」

「う…うん…」


姫様の顔は、涙でぐしゃぐしゃになっていた。


「ほら泣くなって。可愛い顔が台無しだぞ」


そう言って持っていたハンカチで顔をふき頭をなでる。


ぼふっ!!


「ん?」


姫様顔が真っ赤ですよ?


どたどたっ!


「姫様!!ぶ…じ……」

「おいっ!どうし…た…」


拝啓、お父さん、お母さん。

今、俺の状況は大変です……

この状況、他人から見ると俺が押し倒してるように見えなくもなく、


「!!こ、これは違うんです!!」

「「し、失礼しましたー!!」」

「待ってくれー!」


ばっちり誤解されました…

………俺が何をした!!


『フラグを立てたな』


そんなことしらねー!!

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