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ある主人公の非日常  作者: 紅
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8章、料理

長くなりました……

あいかわらず、gdgdです……

なんだかんだで、姫様と一緒の部屋になりました。

元々、住むところがない俺。

なので、住まわせていただくところの人に言われたら、しょうがない。

だがしかし、年頃の娘と男を相部屋にするなんて、おかしいのではないでしょうか?

しかし…どうしようもできない。


「そうだ!ショウ!お腹すいてない?」

「そういえば…ここにきてからないも食べてないな」


しかも、前の世界でも夕飯前だったので、結構腹がへってたりする。


「じゃあ、私が作ってあげる!」


断る理由もないので、


「それじゃ、お言葉に甘えようかな」

「うん!まかせて!」


そうは言ったものの、姫様って料理できるのかな?と内心、疑問に思ってる。

……なんとかなるだろう……きっと……

で、食堂にきまして、


「ここで待っててね!」


と言って、そうそうに厨房のほうに消えました。


「ふぅ…」


この世界に来て、ようやく一息ついた感じだ。

……一日(?)のうちに沢山のことがあったな。

元の世界で化け物に殺されかけて…神様に助けられて……世界を助けることを依頼をされて………この世界にきて…………道がわからなくて数時間歩き回って……………やっと街が見えたと思ったら兵隊に囲まれて………………お城に招待されて…………………姫様にせまられて……………………王様と決闘して………………………なんか兵士達に誤解されて…………………………姫様と一緒の部屋になって……………………………色々あった………………………………

今、この世界だとまだ昼ごろの時間帯だ。

起こってほしくないが、まだ何か起きるかもしれない。

気が緩まる暇がなさそうです。

まぁ、本当に気を緩めるつもりはないんですけどね。

そんなこんなで、ぼーとしてると、


「こんなところで何してるんだい?い・ろ・お・と・こ!」


どん!


いきなり背中をどつかれる。


「うわっ!……誰?」

「俺かい?俺は王直属の親衛隊隊長、マムクート(竜人)のエルウィン・ライドリートだ。エルって呼んでくれ」

「あ、ああ…」


一見、ふざけた感じの男だが、スキが見当たらない。


「王の近くにいたんだが…わかるか?」

「そう言われると……」


王の近くで、王を守るようにいた人達の中にいたようなきがする。


「まぁ、俺も普通に話すからショウも気軽に話しかけてくれ」

「わかった」


神崎みたいな性格かな?

だが今は、普通に話が出来るだけでなんかうれしい。


「で、なんでこんなところにいるんだ?」

「姫様が料理を作ってくれるって言うから、ここで待ってるんだ」

「ほー、姫の手料理ねぇ………。かー、うらやましいね!姫の料理は美味いからなぁ。」

「そうなのか?」

「ああ、たまに兵士に差し入れって言って、料理を作ってくれるんだよ。俺も食べたことがあるんだが美味かったなぁ」


最近の姫って料理ができるんだな……すごいなぁ。


「だから期待してていいと思うぜ」

「わかった」

「それにしても、どうやって姫をおとしたんだ?」

「は?」

「おいおい、とぼけるなよ。『姫を骨抜きにした』とか『姫を押し倒した』って噂になってるぜ」

「………え?」


………なんだって?


「で!実際のところ、どうなんだ?特に押し倒したってところを詳しく!」

「いやいや…そんなことしてないって!」

「またそんなぁ。火のないところに煙はたたないもんだよ」

「そりゃまあ…そうだけど……それは完全な誤解だよ」

「ほんとうか?」

「もちろん」

「ならなんで、そんな噂が流れたんだ?」

「それは……姫様がこけそうになったところを助けたところを、兵士が誤解して広まったんだよ」


誤解にしても広まるの早すぎるだろ……

こんなもんなのか?噂って……


「おもしろくないなぁ……じゃあ、姫と一緒の部屋になったてのは?」

「そ、それは……」

「お、いい反応!その噂は本当ですか!?」


いやいや、さっき決まったことですよ?

いくらなんでも早すぎるでしょう。


「ほ…本当…です…」

「おお!いいねぇ。姫かわいいし、スタイルもいいからなぁ。」

「そうだな」

「ショウ」

「なんだ?」


真剣な顔をしながら、


「いつ、姫とやるんだ?」

「…なにを?」

「おいおい…なに寝ぼけてんだよ。年頃の男と女が一緒の部屋で寝るならやることは決まってるだろ」


さっきまでとは違う顔で、まぁ、ニヤニヤしながらそんなことを言う、エル。

………やること?………寝る場所を決めるとか?


補足:少しずれてるだけで普通の思春期の高校生です。


「………本当にわからないのか?」

「…ああ」

「………それでも男か?………まぁいい、ちょっと耳貸してみ」

「ん?」


エルは俺に耳打ちする。


「ぶっ!そ、そんなことするわけないだろ!」


エルが何を言ったかは想像におまかせます。

顔が赤くなって反論する。


「はは、まだまだ子供だな」

「ほっとけ」

「おおっと、用事があるの忘れてた。またな、ショウ」

「ああ」


なんて言うか…親父くさい奴だったな…いい奴にはまちがいないと思うのだが…

そういえば、この世界って人間はいないのかな?

………まぁいいか。また聞けばいいんだし。

それにしても…さっきエルが言ってたことって、つまり俺と姫様が…

自分の顔がまた、カーっと赤くなる。


「ショウ?」

「うわっ!!」


いきなり声をかけられてかなり驚く。


「どうしたの、ショウ?」

「な、なにが?」

「顔が赤いよ?」

「な、なんでもないよ!」

「そう?」


口が裂けても考えてたことはいえません…


「それより、料理ができたの!」

「そうか!」

「あっちに用意してるから、いきましょ!」


そう言って腕に抱きつく姫様。

む、胸が!腕に当たってます!

さらに顔が赤くなる


「姫様達もみせつけてくれるねぇ」

「ああ、うらやましいもんだ」

「美男美女のカップルねぇ」

「今月のベストカップルはあの二人で決まりね!」


周りの人達がこっちみてます…

恥ずかしい……

………皆さん仕事はどうしたんですか?


「ここよ」

「おお!」


すごくおいしそうです。

洋風な感じの料理。


「これ一人で作ったのか?」

「うん!ショウのためだけに作った特製料理よ!」

「そ、そうか」


俺のためってところが男として嬉しいです。


「遠慮せずに食べてね」

「ああ。いただきます」


箸ではなく、ナイフとフォークだったが、元の世界と大して変わらないので特に問題はない。


「はむっ……」

「ど、どうかな?」

「うん!おいしい!」

「やった!」


俺は姫様の手料理に舌鼓を打った。


「ごちそうさま。すごくおいしかったよ」

「ショウがそういってくれて嬉しいわ…」


こころなしか姫様の顔色が優れない気がする。


「大丈夫?」

「え?」

「いや、なんかさっきより元気がないから…」

「大丈夫よ。ちょっとお腹がすいただけだから」


………それなら仕方ないな…?


「我慢はよくないぜ」

「私も我慢するつもりはないんだけど…」

「?」

「私達の食料がないの……」

「俺が食べたからか!?」

「違うよ。私達…つまりヴァンパイア(吸血鬼)の食料がなぜか尽きてしまってたの…」


なるほど。血を飲んでないから顔色が悪かったのか…


「食料…つまり血がなくなっててセリーヌは何も食べてない状態ということ?」

「うん……。血といっても特定の種族の血しか飲めないの……。最近、全然血を飲んでないのに、今日はしゃいだから元気がでなくて……」

「他の食べ物を食べてもだめなのか?」

「そんなことないんだけど、やっぱりニ、三日に一回は飲まないと駄目なの……」


大変な種族だなぁ。


「………よし!」

「どうしたの?」

「俺の血でよければ飲んでくれてもいいぜ」

「え?……いいの?」

「もちろん!」


料理を作ってもらった恩があるし、ここに住まわしてもらう恩もある。

そして、なにより姫様が元気でいてほしいから。


「ありがと!」


そして、抱きついてくる姫様。

元気がなくても抱きつく元気はあるんですね…


「それでね」

「うん?」

「その…血をもらうとこはね?恥ずかしいからね?二人っきりのところがいいの」


赤くなりながらそんなこと言われたら別の意味でドキドキしてしまう。


「え、えっと…どこにあるの?」

「うーん?…私の部屋かな」


やっぱりそこですか……


「あっ!違った!」

「なにが?」


赤い顔がさらに赤みがまし、


「私達の…部屋…かな…」


確かにそうですが……今の姫様に何かすごく惹かれるものがあります。

この空気を早く抜け出したいので、


「じゃ、じゃあ行こうか?」

「う、うん」


急かすように言う。

が、


「あっ!」


姫様はバランスを崩したのか、倒れそうになる。


「っ!あぶない!」


ギリギリのところで抱きとめる。


「ご、ごめんなさい…」

「平気だよ。それよりも、大丈夫か?」


姫様は立とうとするが力が入らないみたいだった。


「ちょっと無理みたい……」

「そうか…」

「それでね……お願いがあるの……」


姫様が上目ずかいでこちらを見ている!


「抱っこ…してほしいな…」


もじもじしながらそんなことを言う。

………それはもしかして、


「結婚式とかでするやつ?」

「うん」


ですよねー。

うん、わかってたよ。

普通はおんぶって言うからね。

いわゆるお姫様抱っこってやつですよ。

あ、でも本物の姫様だから普通に抱っこしてもお姫様抱っこって言うんじゃないかな?

………なにを言ってるんだ俺は………

しかし、姫様は今、動けない状態だ。


「あー……わかった」

「ほんとに?」

「もちろんだ」


と言って姫様を抱っこする。

姫様はしっかり抱きついています。

胸が!胸が当たってます!

顔が近いですよ!?


「えへへ~」


姫様も顔が赤いですが、笑っております。


「じゃあ、いきますか」

「うん!」


俺は…自分達の部屋に向かいます。

その途中、


「おいあれ見ろよ!ラブラブだな!」

「そうだなぁ。」

「あっちは姫達の部屋じゃないか?」

「顔真っ赤にして…二人で楽しいことでもするんじゃねぇの?」


恥ずかしさで死にそう……

これからは一週間に一回のペースであげたいと思います。

早く出来たら出来たときにあげます。


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