序章、はじまり
初めて小説なるものをかきました
素人がかいたものなのでいろんなところがgdgdですが楽しんでもらえればと思います
感想等をもらえますと作者は嬉しさでもだえたあとやる気があがります
ありふれた日常は
例外なく
存在し
俺も
その日常の一人だと
思っていタ
シかし
今
俺ノ
目の前の光景ハ
イつモの「日常」トは
あマりニも
違ッてイテ
あマリにモ
おカしくテ
ナにモカモ
クルッテイタ
★ ★ ★ ★ ★
俺の名前は天条章、高校2年生だ。
勉強も並、運動はも並、ルックスも並、簡単に言えば全部普通だ。
ただちょっと一般の人よりアニメやゲームの知識が多いかな。といってもオタクまではいかない…はず…。
身長は175cmぐらいだったかな………はっきりとは覚えていない
自己紹介はこれくらいにしてと、俺は今学校から帰っているところだ。
「あちゃー、明日の宿題忘れたよ。もう夕方だしなぁ。どうしようか」
もう日は沈みかけている。
「担任厳しいしなぁ」
彼の担任は、学校でも一、ニを争う厳しい人である。
「しかたないか」
そう言って彼は来た道を引き返してゆく。
「そういえば、この時間だと黄昏とか、逢魔ヶ時っていうんだったかな?」
などと独り言を言いながら引き返して行く。
「確か…人と魔が逢う時間帯…だったか?」
学校に着く。
「今日の夕飯なんだろか」
気楽に考えながら教室に行くその時、
グギャオォォォーー
「な、何だ!?」
突如この世のものとは思えない叫び声のようなものが聞こえた。
なぜだか自然に息があがる。冷や汗が止まらない。
そして、彼は自分以外の人が一人もいないことに気がつく。
「人が…いない?」
夕方なので仕方ないんじゃないか、と一人で納得し、さっさと帰ろうと思った。
しかし先程からする嫌な感じがとれない。
なんだかここが自分の知っているところではないのではないかと思ってしまう。
「早く帰ろう」
教室を出て、早足で帰ろうとする。
そして、角を曲がろうとしたとき何かに足をとられ、こける。
びちゃ、とおかしな音がした。
「えっ……?」
赤かった
とにかく赤かった
否、赤しか見えなかった
赤以外の色が見えなかった
「なんだこれ…?」
おかしかった
目を疑った
「これ…は…?」
目の前には
人がいた
ただ
バラバラだった
何もかも
「あれ……?」
人の形なんて
無かった
「あぁ……あぁぁ…」
廊下は
赤かった
全部
赤く染まっていた
「うっ……ゲホッ、ゲホ………人…がし…んでる?」
認めたくなかった
目の前で
人が
バラバラで
いることを
そんなとき
目が合った
顔だけの人と
「ひっ」
その顔は
悲痛に歪んでいた
「う、おえぇぇ…はぁ、はぁ…」
腹に残っていたものは全部吐き出した。
残ったのは絶望そして死への予感。
しかし、目の前の光景が酷すぎて逃げ出すことができない。
「なん…で…?バラバラ?人…が?」
口に出してやっと認識する。
人が死んでいる、と。
「あぁ……はっ、に、逃げないと」
やっとのことで逃げることを思いつく。
だが、
ギュガァァァ
「えっ?」
魔物がいた。
多分、この殺人の犯人だろう。
強靭な肉体、天井いっぱいの身長、牛のような顔。
なにより不自然な赤に染まっていたから。
しかしまだ気が付かれていない。
魔物は、「食事」に夢中だからだ。
(い、今のうちに!)
近くの教室に入る。
少し冷静になる。
「これは…現実?」
突然の出来事で頭が追いつかない。
「でも……」
自分の手や足を見る。
血で濡れていた。
「うぅ……」
人が死んでいたことが現実だと知る。
「これからどうしよう…」
と言ったところで、
「ぉーぃ」
「ん?」
どこからか声が聞こえたきがした。
「ぉーい」
「何か聞こえる?」
「おーい」
「声がきこえる!!」
人の声が聞こえたことに希望ができた。
「ど、どこから!?」
声のほうを向くと「何か」転がっていた。
その「何か」は微かに光る石のようだった。
「こ、この石からか?」
「おーい」
今度ははっきり聞こえた。
「お、おーい」
「お?やっと現れたか」
「え?」
「そこに誰かいるんだろ?」
「あ、ああ」
石からは若い男性のような声がした。
「「助けてくれ(ないか?)」」
「「え?」」
石から、
「どうしたんだ?」
と、そして、
「殺されそうなんだ!」
「そいつは大変だ!」
「だから助けてくれ!」
「残念だがそれはできない」
「そんな!」
希望がまたもや絶望に変わる。
「だけど!」
「え?」
「こっちのことを助けてくれるなら助けられるかもしれない」
「ほ、本当に!」
「ああ」
九死に一生得たかんじである。
「何をすれば助けてくれる?」
「それは……」
「どうした?」
「それは、その世界で死ぬことになる。」
わけがわかなかった。
死ぬことが助け?
本末転倒ではないか?
そう思うと、
「だめじゃないか!」
「あ…い、いや命が消えるわけではないんだ」
「どういうことだ?」
「その世界での存在が消えるということだ」
「この世界?」
「そう、命は助かるがその世界での存在が無くなる」
「それじゃ俺はこの世界では生きられない?」
「今の状況がどうにもできないならな」
「ならどうやって助けてくれるんだ?」
「それは……」
「それは?」
「違う世界、つまり異世界にお前を飛ばすんだ」
「は?」
もうわけがわからなかった。
だいたいあんな化け物がいることがおかしいし、石で会話ができることもおかしい。
それに異世界だなんて信じられない。
しかし、実際にあんなことがあるのだから異世界もあるのだろう。
そんなものは、ゲームや漫画だけだと思っていた。
「命を助けてもらう方法はわかったが、この世界での存在が消えるとはどういうことだ?」
「それは、今いる世界と別の世界に行くと今までいた世界がその人をいなかったことにする」
「つまり?」
「生まれてこなかったことになる」
俺は今の状況をどうにかしないと死ぬ。
しかし、どの道状況を変えるることはできない。
助けてもらっても、この世界ではもう生きられない。
でも……
「色々とわかったが、そっちがやってほしいこはなんだ?」
「ああ、飛ばした世界を助けてほしいんだ」
「俺にできるのか?」
「もちろん」
命は助かるのだ。
色々と不安があるが、死んでしまうより全然マシである。
「異世界に行くと補正がかかって身体能力等が飛躍的にアップするし、俺の力も使えるようにする。」
「その力とやらで世界を助けたらいいのか?」
「そうだ」
「じゃあ俺を助けてくれ!」
「わかった……でも、いいんだな」
それは最終確認
本当は全然よくない
本音ではもっとこの世界にいたい
もっと友人と遊びたかった
親にまだまだ沢山やってあげたいことがあった
今まで築き上げてきた思い出をなかったことにするなんて考えられない
それでも、それでも生きていればきっといい事があるから
俺は生きることを選ぶ
「ああ」
「じゃあ、目を瞑ってじっとしていてくれ」
「わかった」
そうして俺は新しい世界へと旅立つ
さようなら
元の世界