SS3
ーなぜに、俺はこんな場所にいるんだ?
たしかに明日菜が結婚祝いに映画関係者と飲み会?打ち上げ?してくれる?
その招待状がビジネスかねて柴原にもきていたから、たしかに?
「村上くん、頼んだよ?」
って、イケメン先輩に言われたけど、てっきり送迎役だと思っていた。
だって、まあ、たしかに明日菜の事務所の人とは数人面識あるけど。
明日菜の後輩だしなあ。あとは、加納さん。
それにしても、
ー俺ってどうなわけ?
そういえば、明日菜とデミオ騒動なった時もおもまたけど。
ハプニングは苦手なくせに、わりとすぐに、理解しない。
超マイペースは変わらないけど、だって明日菜が否定したら、俺の存在なかったように、なったし?
たまに、スマホの消しゴムを初めて知った俺だし?騒動起きなきゃ、
ー知らない機能だった。俺のスマホの機種違うからなあ。
あの時とは違っていまは素人もたしか存在をおえるはず?
やりすぎは自分にブーメランだけならいいけど、俺はやっぱりウッドパズルがいいなあ?
LEGOまたチャレンジするかなあ。
あんまり消しゴムに興味ないらしい。欲しいのは、やすりとワックス。
ようは、まるくすべる?
「老けたって思ってたけど、なんかムカつくな」
明日菜の肩を抱き寄せながら、苦くぼやく。
だって目の前のやつらも、映画やドラマとかで、こんなシーンやってたよな?
俺の脳内に消しゴムは存在しないのか?
そういえば、じぃちゃんはいつか、消したい記憶ほど、鮮やかになるって言ってたかなあ。
けど、あの時に明日菜は俺を守りながら,明日菜を失いそうになっていた。
明日菜のあやふやさに気づきながら、俺も柴原も動けずに、圧倒的な世論や世間を信じて明日菜の傷に気づかなかった。
ただの自己保身だった。
悔しくて、ただ、悔しくて、
ーいまでも、ただ、最低だったと思う。
けど、情け無い俺を明日菜が信じてくれたから、まだ、信じてくれたなら、
だけど、
ーくそったれ!
過去の俺を見せつけられて、突きつけられて、
ただ、悔しくて、
…俺に明日菜のとなりに立つ資格、あんのかなあ。