真菜と、
パパが帰国したら犬を考えてる、そうきいて、動物が大好きな妹の真菜は、毎日、毎日、
ーうるさいテンション。
めちゃくちゃうるさい。
図鑑やインターネットでたくさんの犬を調べたり、萌お姉ちゃんのデートに強引にわりこみ、彼氏さん運転で、ペットショップをまわってる。
パパのスタンス的には、どちらでもいいらしい。
保護犬も悪質なビジネス化していたりもするし、なんだかなあ?
って、私が寝てると思いこんでたパパとママの会話がウシ様からきこえた。
真菜はぐっすりだけど。私は起きていた。
大好きなパパのばあばのお家にも、ラッシーがいなくなってから、新しい家族が来てたけど、最初、ばあばはいくら真菜が頼んでも、画像を送ってくれなかった。
最近になって、尻尾をふりながら、玩具遊びをする小型犬の動画がきていて、とてもかわいい。
ばあばには、懐いてるけど、じぃじには、吠えるらしい。
じぃじがショックだけど、犬は思い通りにならないものだし?
って、真菜に言い聞かせてた。
いつでも尻尾ぶんぶんじゃないよ?ちゃんと気持ちがあるよ?
犬はぬいぐるみと違うよ?
そう繰り返しみんなから言われても、
ーわかってる!
…絶対にわかってない。
そう私でも思うけど、ばぁばに懐いてるその子はすごくかわいい。
ばぁばも笑ってる。ママが言うには、疲れちゃってたワンチャンを優しくばぁばやじぃじが見守ってくれたかららしい。
保護犬ってだけで、受け入れるにはまた違う気もする。ブームには、必ず闇が生まれるし?
ってあの子が言ってたけど、実はあの子も動物が好きだから、優しい眼差しでみていた。
あの子は私にはあんな眼差ししないのに。
いつか、優しい笑顔で私をみてくれるかなあ。