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夫が連れてきた子は、ほんとうに、
ー無反応。
では、なかった。
次の日に少し指から水をのんでくれ、また次の日にフードを食べたけど、
ー動かない。
ずっと長年の姿勢なんだろうか?
癖なんだろうか?
そう考えてしまう。
ラッシーとは、あまりに違う、無感情な瞳に戸惑って、でも、わずかな反応が嬉しいのは、晩年のラッシーとおなじで、
けど、
「うちがラッシーをみとれたからかさ?」
って、夫は言ってだけど。
ラッシーは老いていくだけで、認知症や介護だけど、回復はだんだんとあきらめた。
でも、
まだまだ信用されてないし、目が見えてないのかしら?獣医さんはたぶん見えてそうだけど。
反応がうすいは変わらないけど、少しずつ、背伸びをしたり、お座りしたり、ゲージを出ようと顔をだしたり、
ご飯もらう時やトイレシートを交換すると、少しだけ尻尾ふってくれたり、わずかな反応が嬉しい。
老いていったラッシーと同じ瞳が、少しずつめせんがあう。
やわらかな毛並みをなでながら、
ーあと何年かわからないけど、うちでゆっくりしてほしい。
はやく立つ姿をみたいし、足にはたぶん問題ない。
いつか、歩く姿がみれるかなあ?
やわらかな毛並みをなでながら、ラッシーを思い出した。
ラッシーはたぶん幸せだったよね?
こんな瞳は高齢になってからだから。
ラッシーがこの子にあわせてくれたのかしら?