SS. パパ
ママはパパが海外赴任になってから、お仕事をセーブしてくれてる。
私も真菜も夏休みとかなら、東京について行くけど、パパは、13歳で東京にでたママをすごいと言うけど、私も人酔いする。
真菜は地下鉄の地下の気圧が苦手みたいで、小さな頃はよくないていた。
いまもたまに耳をふさぐし、羽田空港についたら、なんか変な空気を感じる。
ママが苦笑いしていた。
でも東京育ちのママの後輩さんや寮母のおばあちゃんは、変わらないという。
そういうものらしいし、のんびりした性格の真菜をママは細い腕でよく抱っこしていた。
ママは華奢だと思うけど、必ず真菜を抱っこするし、あぶない時は私の手もつないでる。
抱っこ紐のサイズがあわなくなったら、真菜をおんぶしたり、時には私も抱っこしてくれていた。
パパがいると、自然と真菜は力があるパパが抱っこしてるし、遊び疲れて私がうとうとしていたら、真菜はママで、私をパパが抱っこしてくれる。
たまに寝たふりしてるけど、パパは相変わらず、
ー変なことしか言わない。
苦笑いで、けど楽しそうにママが会話している。ママのお仕事に東京に行くたびに、パパより、もっとイケメンばかりだから、不思議だけど。
ーママの少しあきれた優しい笑顔はパパにだけ?
違うか。
最近は、真菜にもみせてる。
かなあ?