SS 命名
「やっぱり、女の子だったらー、明日菜、いったい、どれだ⁈」
って、春馬くんが紙にボールペンでいろんな漢字や平仮名をかきまくり、
ー結果的に首を傾げていた。
いちおうお腹の子は女の子と教えてる。
たまにお股の間に男の子が隠れてる場合はあるみたいだけど、女の子はあんまりないから、もう赤ちゃん用のいろんなものを、女の子っぽいのにそろえていた。
いちばんはベビー用のチャイルドシートや、ベビーバスや、ベビーベッドとか?
肌着やうぶぎや、いろんなはじめてを、春馬くんと少しずつそろえてた。
無事に産まれたら、もっとたくさん増えていくだろうし、大丈夫だと願いながら、やっぱり不安になってしまう。
そんな毎日だけど、赤ちゃんの名前を春馬くんと話たりしていた。
せっかくだから、春馬くんのセンスみたいたいかなあ?とか。
ーさすがにうし様は到来はなかったけど、丸をつけられてる名前のひとつがふと目にとまった。
陽菜。
ひな?
はるな?
どっちだろ?
大好きな私の兄姉と、大好きな春馬くんと、同じ音だけど、違う漢字。
たぶん、まったく考えてないかもだけど、
「ねえ、春馬くん、この呼び方はー」
って、私がいうと、春馬くんはびっくりした顔で、だけど春の陽だまりのような、少し茶色がかった瞳が優しく笑ったんだ。




