SS 変わらないけど、変わるおもさ。
たまに春馬くんが飛行機のウッドパズルのオルゴールのネジをまいてく。
空ちゃんが安全に遊べるように、接着剤を覚えた春馬くんは、作りおわり、満足した動きができたら、安全に固定化してる。
とあるウッドパズルは輪ゴムだから、劣化したらつくりなおすから、接着剤はおすすめできない。
インテリアなら、たぶんいけるけど、輪ゴムの楽しさ減るから動かし続けてみたいらしい。
真央も似たようなことを話してた。まあ、その輪ゴムにイライラして違うウッドパズルを開発したのかなあ?
ー絶対に作ったからのイライラじゃね?リスペクトしながら、めちゃくちゃイライラしたのか、さらに難しくしたいのか?
って首を傾げてる。やすく、よりいいものへ、もたしかに?
けど、高いから価値がでる。希少だから、価値がでる?
たしかに?
とも思うらしい。わかることは、
ーまずこの地域では、見ない車。
そもそも人生で生で見ることないのでは⁈明日菜が大富豪と結婚したら、ありか?いや、まて?その場合、俺、生きてないから、無理じゃん⁈
いろんな意味でツッコミたいけど、やめた。春馬くんが存在しない世界をいまの私には、わからない。
このお腹に宿ったまだ姿を直に見てない宝物も、いずれは春馬くんと同じ強いなにかで、そう思うのかなあ?
…なんて、わりと健気に思ってたのに、今や,すっかり単身赴任でも大丈夫な私がいる。
さびしいけど、いまの私には違う重さの我が子たちがいる。
不思議と家族になってた。子供達が中心になってるけど。
「パパは変わらないね?妹もだけど」
って、リビングから賑やかにウシ様と笑う下の子をみながら、上の子があきれたように笑う。
最近は少し春馬くんから、はなれだした上の子と違って、下の子はまだまだ無邪気だ。
ー無邪気にへんな会話についていく。
私はあきれながらも、笑う上の子に、すこし昔の私を重ねて、そしてやっぱり笑うんだ。
ね?
ほんとうに些細な日常が幸せなんだ。