表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

492/652

竜生 朝陽 14


俺が最後のパソコンのキーをたたいてると、


「そういえば、颯太はチェレスタって楽器知ってる?」


「チェレスタ?いや、弟の図鑑にはなかったような?」


相変わらず唐突に話がかわるなあ、と思いつつきいた。


「オルガン制作者が作った鉄琴をオルガンみたいにしたやつだって。楽器なら、110まんとか?」


「高いな?」


「電子ピアノ万歳だよね?」


そういえば、朝陽姉妹は習ってたな。ピアノは本物はすごい値段だけど、電子になると、色々だ。


「明日菜のカエルが最近、ウッドパズルにハマっててね?ユーギアーズってウクライナのパズルメーカーに、500パーツちょっとで、チェレスタがあって、作ったんだって」


「ヘェ〜、頭いいやつの趣味って変わってんな?」


「たしかにカエルはいい大学行ってるけど、明日菜の親友は日本でいちばんに行かないのを、本気で教師が嘆いてたから、たぶんカエルはカエルだよ?カエルはカエルだよねー。ウーパールーパーに進化しなかったらしい」


「進化ねじ曲げんなよ?」


(俺はよく知らないけど。と思いつつ最後のデータを打ち込み、プログラムを終了する。


「終わったから、帰ろうぜ?で、チェレスタがなんて?」


「うーん?きれいな音色だけど、明日菜が引くのはコギツネやジングルベルやトトロだけど、カエルリクエストがね、非常ベルや怪音なんだって」


「明日菜相手によくやるな?」


「まあ、カエルだしね?カエルはきっともう、明日菜が仕事行かないと、神城明日菜より、村上明日菜になってるんじゃない?もともとあのカエルそうだし」


「まあ、いいんじゃね?明日菜が幸せならさ?」


俺がいうと、朝陽がふきだした。


「颯太はそうだよね?明日菜が幸せなら?って。ね?私、颯太のそういうところ、昔から好きだよ?」


っていつもの調子で朝陽が言った時、


からん、って缶が落ちる音がした。


振り返るとイケメンと、なぜか質素な服装の花音がいた。いや、喪服だ。


「あれ?カエル兄0…じゃない、後輩くんに、花音どうしたの?」


「俺は先輩に用事があって会いに来たら、駐車場でこの人とあって」


「わ、私は、親戚の3回忌で、たまたま帰省したから、ついでに颯太にあいにきたら、なに?いまの⁈」


花音の怒気に俺と朝陽は顔を見合わせた。ふたりとも、?、だ。


なんかいま変だったか?




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ