表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

221/652

第13話

マンションの自宅のインターホンをならす。


その行為に夜遅くなのに、ついその場で、飛び跳ねたくなる。


つい最近まで、一人暮らしのマンションだったのに。


ーめちゃくちゃ、嬉しくない⁈


いや、なかにいるのが、双子の配管工の緑のひとならともかく。


ー掃除機を持っていても、絶対に嫌だし。


俺の住んでるのは、ふつうのファミリーマンションだし。


実は、柴原からは、明日菜は、もっとセキュリティがしっかりした場所がいいとは、言われたけど。


まあ、加納さんが、いまのままでいいと判断しるし、正直、俺が会社で不在でも、軍曹やうえの上野さんがいるから、心強い。


なんかあったら、頼れるネットワークは、貴重だと思う。


まあ、ご近所トラブルはよくあるし、俺はマンションに、あまりいないから、の、感想だよなあ。


というか、一人暮らし用の物件でも、トラブルあるしな。


一軒家でも、トラブルは、あるしな。


…ご近所トラブル大国、ニホン、バンザイ?


まあ、そんなもん、だろうなあ。


というか、日本の国土は限られていて、過疎化と都市化が激しい。


ちいさな市を、ひとつとっても。


ーリアルで都市化と過疎化が、はげしいな?おい?


って、あきれるくらい日本地図の縮図みたいな市もある。


で、俺のマンションは、わりとトラブルがない。


というか、俺のまわりに、いまのところはないけど、芸能人としての明日菜が、生活していくなら、どうなんだろうな?


そういう意味では、セキリュティがあまいよな。


ー俺の給料的には、ベストなんだけど。


明日菜が光熱費は、担当していて、食費はふたりでだしている。


買い物した方がだしているし、俺はまだ明日菜の給料知らない。


で、知ったら俺は、どうするんだろ?


わかんねーな?


ー柴原にきこう。


相変わらず、柴原まかせな、俺だ。


もはや俺のグーグル柴原。ぐるぐるまわる俺の思考のteacher。


まあすごいよな?


英語も日本語も、にたような単語からかあ。ってわかる貴重な先生。


ーあんた、だけじゃない?


柴原の冷静なツッコミが頭にうかんだ。けど、お前もだろ?


って、思いながら、インターホンをならす。


ただ、明日菜からの返答は、ないけど。


明日菜の場合、セキリュティのしっかりした寮にいたから、明日菜自身が気づかないうちに隙がでる。


それが、基本的な鍵だ。


あの南九州の片田舎にいた小中学時代には、身についていた習慣で、いまは意識しないとつい玄関の鍵をかけわすれる。


マンション自体オートロックだし、鍵を忘れたら家に入れないし、なにより危険だ。


いまの時代、簡単に、いろんな危険性があがる。


あがるけど、まあ、考えすぎると精神的に病むから、まあ、ある程度までだよなあ。


なにせ。


ー国民総出で、パパラッチ。


しかも、ターゲットは、芸能人だけじゃない。


変な時代たけど。


まあ、それが、あたりまえになるなら、失敗のたびに、ルールやマナーが、定着していくんだろうなあ。


まだまだネットは、新しい文化で、たくさんの発展と、夢や、犯罪に、あふれだす。


というか、ふつうに家庭用ゲームの流行り出しもいろんな意見がでた。


もっとさかのぼれば、子供達用のテレビにだってあった。


たくさんの論争があって、けど、まあ、流行りだしたら、それが本当に価値があるなら、どんなものでもとまらない。


ー日本人は、流行りがすき。


というか、都会が、流行りがすき。


地方組には、


ん?知らないぞ?


も、多いし、逆に地方組には、なじみでも、都会には、


ん?知らないぞ?


なんだろうなあ。不思議だなあ。日本って狭いくせに、なぞに、ひろいんだよなあ。


まあ、俺のマンションが。ルイー○マンションでは、ないことは、確かだろう。


掃除機を買いかえたいけど、明日菜からまだ使えるっていわれた。


けど、うちのやつより強力なやつなら、お化け吸い取るんじゃないか?


ーは、却下された。


新しい乾燥機つきの全自動洗濯機代は、明日菜もち。


軍曹や加納さんと話して決めていた。


ー俺の出番は、なかった。


なぜに⁈


ー女性の下着をはじめファッション事情は、わかんないから。


ただ、洗って乾燥したら、いいんじゃねーの?


は、違うらしい。


俺のまわりには、電化製品が好きな人が多いけど、俺は詳しくない。


はっきり言って、使いこなせてない。


ー重要説明事項。


ようは、やっちゃダメだけを説明書で理解できる。


まあ、それで、なんとかなる?


ー俺の服なら。


だけど、明日菜には、違うらしい。


たぶん、化粧品やドライヤーの違いが、俺にはわかんないけど、同じように、明日菜は、俺がリールやラインの説明したってわからないだろうしなあ?


エギングロッドとシーバスロッド、メバリングロッド、アジングロッド。


ラインにいたる性質や種類。


明日菜は、いつも首を傾げる。まあ、そんなもんだよな?


ただ、ドライヤーに関しては、電動シェイバーの違いみたいな感覚かなあ?って思う。


ーまったくちがうよ?春馬くんもドライヤー使う?


明日菜が持ってきたドライヤーを使うけど。


ー風量の違いしか、わからねーけど⁈


ただ、手入れされた明日菜の髪は、めちゃくちゃ手触りがいい。


は、わかる。


相変わらず、どうでもいい思考が、ぐるぐるしながら、


「ただいまー」


俺は鍵を自分であけて、なかにはいる。


「おかえりなさい」


明日菜が笑って、でむかえてくれた。


すごいな。俺のマンションに明日菜がいるぞ?


めちゃくちゃ、すごくない⁈


ついこの前まで、ひとり暮らしだったんだぞ?


大都会の夜空の下にいたんだぞ?きっと、にたようで、ちがう夜空だったぞ。


いまは手にとどく、俺の宵の明星。


ーVenus。


なんか、切なくなって、


「ただいま」


俺は腕をのばそうとして、


ー手がふつうにとまる。


「…先に手洗いと、うがいしてくる。あと、ついでに、ふろもはいるよ」


ーまさに、生活習慣に、なったなあ。


って、マスクの下で苦笑したんだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ