表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

190/652

SS 朝陽


「朝陽ちゃんて、家族仲良いね?」


私がよく言われる言葉だ。


そう、うちは家族仲がいいし、


「兄妹仲もいいよね」


そう!そうなんだ!


私には、愛すべき、


ー妹がいる。


兄は、いらん。


あいつは、いらない、


「なぜだ!なぜ。日本は、いつから!妹想いのいいお兄ちゃんが!シスコンに、謎進化するんだ!」


「うるさい!だまれ、シスコン!」


私はタブレットにクッションを押しつけると、わざとらしい倒れる音がする。


そのまま、ぐいぐいタブレットに、クッションを押し付ける。


スピーカーから、


「あざひ、ぐるじい」


「そんなわけないでしょ!バカアニキ!」


「なぜに?俺の妹は、こんなに冷たいんだ⁈」


「明日菜に、言えば?」


「明日菜は、俺の天使だぞ?…人妻になったけど。ひーん。明日菜!カムバック!」


「妹を、バツイチにするな!」


お前がはやく結婚しろ!って思いながら、またタブレットをクッションで塞ぐけど、


実は、私も不思議なんだよね。


幼い頃からお兄ちゃんは、妹想いの優しいお兄ちゃん。


そう言われっていたのに、いつからか。シスコン。


それで言うと、私はずーっとお兄ちゃんより、最近、日本中と、いちぶの日本マニアを騒がせた妹を、絶対的に可愛がっている!


断言できる。私はシスコンだ!


だけど、よく言われるのは、お兄ちゃんと違って、いいお姉ちゃんだ。


逆に兄とはなしていたら、ブラコンといわれ、父と仲が良ければ、ファザコン。


母と仲良しでも母娘仲良いね?


だ、


兄が母と仲良ければ、


ーマザコン。


だけど、一定年齢からまた、親想い。


ー日本人っ、カタカナに、なんか悪意があるのかなあ?


たまに知るカタカナ英語力。スゲー♪


もはや歌いたくなる。


で、ある意味、お兄ちゃんがシスコン脱出は、もうひとつしかない。


私はタブレットから、クッションをとる。


私そっくりな丸顔茶系のお兄ちゃんがいる。


「お兄ちゃん、明日菜も結婚したし、そろそろお兄ちゃんもけっこんしたら?」


私たちの大切な妹の明日菜が結婚した。相手は明日菜がずーっと想っていた、


ーカエル。


雨の日に傘を壊されたり、隠されたりする明日菜に、ある日現れたカエル。


正確には、傘だ?


雨の日にそっとロッカーにある傘には、空色の蛍光べん。


だけど。蛍光ペンで、雨?


私はカエルを思い出していた。


小さなアマガエルが、福岡空港で、明日菜と一緒に一礼してる。


明日菜より14センチ高い身長は、


ーアマガエルには、みうなくて、


傘からクロックスに進化した時も思ったけど。


「ねえ。お兄ちゃん?」


「なんだよ?」


「アマガエルって、ウシガエルになる?」


「ならねーよ!」


ーだよね?


けど。まあ、


「「よかったな?明日菜」」


私とお兄ちゃんの声がハモリ、私たちは笑ったんだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ