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⑦ 母娘の母の想い


ほんとう、なんだよ?


ママは、ほんとうに、


かわいくて、


かわいくて、


ただ、


愛おしいんだ。


だいすき、なんだ。


ほんとうに、


それだけなんだ。


うん。


いつも、


ー勉強しなさい。


ー学校行きなさい。


ーちゃんとしなさい。


そう、


いわれてる?


うん、


ママもいわれていたんだ。


ーきつい。


ーじゆうになりたい。


ーべんきょうより、


ーみんなと競うより、


ーなかよくしたい。


のに、


ー受験は、競争?


あの子はちゃんとしてる!


あなたは、なんでできない!


ーちがう。


ーやってるんだ!


ーともだちは、なかま、だ。


さけんで、


声にしたって、


ー大人たちには、


とどかない。


うん。


とどかない、


から、


ね?


おしえて?


ママじゃなくていい。


顔のしらないネットで叫んでもいい。


…会っちゃダメだよ?


ただ、ぶちまけて、いいよ?


いえないおもい。


きつい。


きつい。


ただ、


ーきつい。


やすみたい。


うん。


やすも?


ゆっくり、


やすも?


こんな時代だ。


おとなだって、


きついんだ、よ?


だから、


ーやすも?


やすんで、いいんだよ?


おばさんは、うちの親とはちがう!


ゆるして、くれない!


…だよね。


だけどー。


ね?


ほんとうに、みんなが、


かわいくてしかたないんだ。


うまれてくれて、


ほんとうにわらえたんだ。


ほんとうに、


ーだいすき。


なんだよ?


だから、


ーきつい、よ?だって、


だいすきな、パパとママ、だ。


しんぱい、かけたくない。


がんばらなきゃ。


がんばって、


ーかたないと、


あなたのためを思って言ってるんだ!


だよ?


うん。だね?


うん。


ママも、いつか言うかもしれない。


ー言う、だろうなあ。


さきに、あやまる。


ごめん。


ーほら、おとなはそうじゃないか!


うん。


なんでだろ?


ママたちがのりこえたから?


ママたちのようになってほしくないから?


ーママの失敗を経験させたくない?


それとも、


ーママの人生のやり直しを、


かさねてる?


だれの、みらい?


ーいま、きつい。


きつい。


いま、


たすけて。


いま、


たすけて!


いって?


たすけたいんだ!


ぜったいに!


たすけるから!


だから、


ーこえにして?


いえない想いは、おとなになったら、するけど。


でも、


いまは、いいんだよ?


ぜったいに、


ちゃんと、だれかのみみにとどくよ?


だから、


いお?


いえない想いは、


すべて、ママたちに、いって?


ノートでもいい。


なんでもいい。


ネットでもいい。


ただ、会っちゃダメだよ?


なんで、ダメって言わなきゃいけないのかな。


でも、ダメなんだ。


そういう世の中なんだ。


ね?


たいへんだね?


ママがこどものころより、ずーっと、


べんりなのに。


なんで、


ーふべんなんだろ?


でも、


ね?


ほんとうに、


ママは、かわいくてしかたないんだよ?


ほんとうに、


いとおしくて、しかたないんだ。


ね?


ゆっくり、やすも?


やすんだら、またあるけるよ?


だって、いまは、たくさんのみちがある。


ほんとうに、たくさん、ある。


ね?


いっかい、


いっかい、


いっかいだけ、


ーがんばれないことを、ゆるそ?


だって。


よく、がんばってる。


ね?


えらいね?


すごいね?


ほんとうに、がんばってるね?


まだまだ、がんばれる。


でも、


きつい。からだが、だるい。


おもい。


ーあるきたくない。


うん。


やすも?


よくがんばった。


ほんとだよ?


ママはほんとうに、


ー愛してる。


だから、


ちゃんと、きく、よ?


だよ?


ゆっくり、まわりをみてごらん?


ちょっとだけ、


ね?


いっしょに、


おいしいもの、たべよ?


いっしょに、


なやませて?


ね?


ママはただ、


あなたが生まれてきてくれた。


そこにいる。


ね?


それだけで、


ーママのたからものなんだ。


愛してる。


だから、


ぜったいに、


まもるから。


まもらせて?


うつむいても。いいんだ。


ママをなじってもいいんだ。


どんなでも、


ーママのたからものなんだ、よ?


いま。


きつい。


うん。


いま、


たくさんのおとなが、


いま、


すくいたいんだ。


よ?


…いえない想いは、どこにいくんだろう。


いま、が、きつい。


いま、たすけなきゃ、


みらい、は、


わからないんだ。


ごめんね?


おとなが、まだ、きづけない。


だけど、


ーみんな、じゃない、よ?


それだけは、


しんじてくれなくてもいいから、


ちょっとだけ、


めにしてくれたら、いい。


ーいえない想いは、


いわなきゃわからない。


けど。


ーいっても、むだだ。


寂しいひとみは、


いってるんだ、よ?




読んで頂きありがとうございます。


少しでも面白かったら、どんな少数でもありがたいです。


☆☆☆☆☆やブックマークよろしくお願いします。


ふたりのハッピーエンドを見守って下さったら、嬉しいでしす。


※この小説自体は、自閉症スペクトラムの一部の特性についてです。そして、それはあくまで一部です。個性があります。


ただ、彼らは、言葉が苦手で、世界観が違います。けど、いまコロナが子供達を平等に傷つけている。なかには、言えない想いを抱え続ける子たちがいると思ってます。


できれば、そういう子たちがもう傷つくことがない社会にしてあげてほしい。たったひとつの個人的な願いので、


同じようで、私たちにも個性があります、必ず個性がある。まわりと同じです。

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