⓺ おひるね
春馬くんの上下左右、毎日とてもにぎやかなファミリーマンション。
リビングルームはとても日当たりがよくて、福岡支社との打ち合わせから帰ると、春馬くんが猫みたいに膝を抱えて、パーカーのフードを被って、ちいさくまるまって。
ー寝てた。
わたしはつい、クスッとわらう。
すっかりおとなの顔の春馬くんだけど、以前、義母に見せてもらった、小さな春馬くんの写真が重なった。
私は手洗い、うがい、消毒。
もはや、コロナ禍での三種の人技をして、春馬くにちかよると、同じように横になる。
まあるく膝を抱えてる春馬くんの背中に抱きつくと、ひざしでポカポカしていた。
ーあたたかい。
私はクスクスわらいながら、
一緒にお昼寝をしたんだ。
ね?
春馬くん。
あの日、真冬の屋上で一度凍りついてしまった私の心はさ、
ーいまは、こんなにおだやかで、あたたくてさ。
泣きたいくらい、幸せなんだ。
ね?
春馬くん。
あなたに、あえて、
ーよかった。
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