バイ×バイ
じゃあ、またね。
うん。バイバイ。
*
◯
月の光さえも眩しい夜に。
残像がいつまでも消えないから。
諦めて現実を見るよ。
月の側で輝く星も、
本当はとんでもなく遠くにあって、
また直ぐに離れていってしまうんだ。
何も知らないままの方が良かったなんて、
思えるだろうか?
増えてしまった思い出は、
美化されていると知っている。
進行形なら違っただろうか。
増えるはずもない思い出なのに。
想いの量は増えていく。
果たされなかった『またね』
気持ちだけが増えていく。
バイバイ。
ねぇ、月が歪んでる。