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詩のようなものたち

絶海

作者: 暮 勇

 見ても、聴いてもいけない

 ましてや声を出すなど、考えられない

 そんな世界を漂い行くは

 倦み疲れ果てた、無数の小舟

 狂っているのは、世界の方だ

 だから世界から離れるんだと

 岸からそそくさ、船体を離す

 そして、集中するんだ

 その手に握った、端末に

 その指でめくる、ページに

 その目で見る、文字に

 唯一己の意思を映し出せる

 その、オールに

 そうして人は、世界を絶って

 体だけが、無数に行き交い

 やっぱり、世界は狂っていると

 私は思い、離岸する

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