第17話 拉致
こんにちは。
遅くなりまして、すみません。
ホワイトスパイダーは赤い球体の宝石ような目が4つ持ち、獣のような真っ白のゴワゴワの毛が全身に生えていた。俺達を取り囲む大量の8本の脚がワサワサとうごめく。
そして真正面のホワイトスパイダーは脚を曲げた。まるでタメを作ったかのようだ。次の瞬間、そいつは弾かれるように飛びかかってきた!
「来た!」
その動きは予想以上にすばやい。Fランク冒険者なら反応すら難しいだろう。飛びかかってきたやつの前2本の脚先には、カブトムシの脚を思わせる爪がある。それを俺の頭の上から振り下ろしてきた。
だがまぁ脚先まで見えているということは、俺にはそれだけ余裕があるということだ。
刀を左から横凪ぎに振るう!
「キシャアアアアアアアア…………!!」
脚をまとめて斬り飛ばされ、悲鳴をあげながら地面にボトリと転がるクモ。
だが、俺はそこではなく刀に気を取られた。
というのも、ようやく刀をまともに振ったが、ほとんど抵抗を感じなかった。スライムを斬ったのとまるで変わらない。
「これはすごい…………剣とは別物だな」
さすがは自称トップクラスの鍛冶士であるフィルが作った武器だ。豆腐を切った時のようにクモの脚の断面はキレイな平面をしている。一切筋肉繊維に引っ掛からなかった。
「キシッ、キシ…………」
4本の脚を失い、もがいているクモの頭にサクッと刀を突き刺し、止めを差した。
クモの体からは、黒っぽい粘着質の液体がトローっと流れ出てくる。
「うへぇ臭ぇ……これで汚れたくないなぁ」
1匹だけでもドブのヘドロのような臭いが立ち込める。この数を殺ったらどうなるか…………。
「ユウ……この後水魔法で洗ってくれる、よね?」
レアが流れるクモの体液を見て、汚れるのを覚悟した顔で言った。
「ま、任せろ」
クモどもは最初の1匹がやられたのを見て、一斉に飛びかかって来ようと脚をたわめている。
カチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチ!!
威嚇なのかわからないが、クモどもが一斉に歯を鳴らす。
襲ってくるのを待っていても仕方がない。奴らはガブローシュたちは無視して俺とレアを取り囲んでいるから、注意を引くことはできている。
「狩られるのはお前らだってことを思い知らせてやる! 行くぞレア!」
「うん!」
クモの集団に突撃した。近付いてくる俺とレアに、クモどもは一斉に鳴いた。
「「「「キシャアアアアアアアアアアアアアア!!!!」」」」
彼らは俺の動きに反応して、正面から飛びかかり脚で押さえ込んで噛みつこうとしてくる。これに咬まれれば毒を流し込まれるのだろう。
俺は跳んでくるクモを屈んでかわすと、頭上を通過していく場所に刀を置くように添える。そいつは自ら刃に飛び込んでいき、唐竹割りになった。
ニチャアッと糸を引きながら分かれていくクモの身体の動きを感じながら、屈んだ足に力を込めて、前へと飛び出す。目の前のクモへ刀を振るい、頭を下から上へと斬り裂く。
振り抜いた瞬間、左から飛び込んで来る気配を感じた。振った勢いを利用して体を回転させながら振り返り、背後のクモを真横に切り分けた。
「牙に気を付けろよレア、毒だ!」
「りょーーーーっかい!!」
その言葉とともにレアがクモを真っ二つにした。
どうやらコイツらは1匹1匹が飛びかかる戦闘スタイルを取るため、同時に来ることはないようだ。ならば対処はしやすい。飛びかかられるのを待って、避けながらすれ違いざまに斬っていくだけだ。
レアの方も問題なさそうだ。レアの周囲にはひっくり返り脚を縮こまらせたクモの死骸がゴロゴロと大量に転がっている。
「うおおおおおおおおおおおおお!」
それからしばらくして学習しないクモどもは同じことを繰り返し、40匹は斬った。
ガブローシュの方へ一瞬だけ目を向ければ、うまいこと糸から抜け出せていた。そんな彼らもきちんと言うことを聞いて、大人しくしている。あんぐりと口を開けたまま、俺らのことを見ていた。
後はどうやってこの場から逃げるか…………。
「レア、大丈夫か?」
ホワイトスパイダーの山に囲まれながら、レアとトンッと背中合わせになる。背中に頼りになる相方の存在を感じる。
「うん、これくらいなら余裕だよっ!」
クモの体液まみれでニシシと笑うレア。
「さすがだな。ただ、ちょっと気になることが…………」
「どうしたの?」
レアが俺にチラリと目線を向ける。
「こいつらの親グモの姿がまだ見えない」
「ほんとだ………!」
辺りを見渡し、親グモの姿を探す俺たち。すると、かなり遠くに大きな反応があった。
猛スピードで真っ直ぐ近付いてくる。方向はガブローシュたちがいる後ろだ! だがそこには洞窟の壁がある。
まさかとは思うが…………!
「ガブローシュ、エポニーヌ、コゼットを守れ!! 後ろから親グモが来る!!」
「え!? 後ろって?」
キョロキョロと見回すガブローシュとエポニーヌ。だが背後には何もなく、あいつらじゃ親グモを感知できない。
「レア! ガブローシュのところへ急ぐぞ!」
「わかった!」
背中合わせを止め、2人してガブローシュの方向のクモの山へと突っ込んだ!
しかし、
「こいつら、わかってこっちに集まってやがる!」
俺らが向かおうとしている方向のクモの層の厚みがデカくなった。しかも、洞窟のひび割れの隙間からどんどんと、大小様々なクモがわさわさと湧いて出てくる! 小さいクモも毒を持っているため、軽視できない。
「ユウ!」
レアが焦った声を出す。レアでも感じ取れる距離に親グモが迫っている。
不味い。ガブローシュたちから子グモを遠ざけるのに放れていたのが裏目に出た。でも親グモはどこから来るつもりだ? 反応は近づいてるが、さすがに親グモが通れるような隙間はない。回り込んでくるならまだ大丈夫だ。
俺とレアは剣と刀を振りかざし、クモの肉の壁をチェンソーのように削っていく。
「うおおおおお!」
「おりゃああああああああ!」
肉壁を抉られ、飛び散る血と肉片。だが、なかなかこの壁には穴が空かない。周りからどんどんと寄せ集まり、修復されていく…………。
くそ! 早くしないとガブローシュたちが危険だ…………!
その時、
シュッ…………!!!!
ガブローシュの後ろの壁から突然尖った黒い鎌のようなものが生えてきた。
なんだあれは!?
それは途中から太く白い毛むくじゃらの脚になっている。太さは30センチほど、ちょっとした丸太くらいはある。
まさか…………そのまま壁をぶち破る気か!?
焦りで裏返りながらも叫んだ。
「かっ、壁から離れろおおおおおおおお!!」
「へ…………?」
キョトンとしたガブローシュたち。その背後で、ミシィッ! と壁が内側から盛り上がった。
そして、
ボコオオオオオオオオオオオオオオォォッッッッンン!!!!
壁が内側から吹き飛んだ。壁の破片と一緒になって10メートルは飛ばされるガブローシュたち。
「キシャアアアアアアアア!!!!」
ついに親グモが現れた。
でかい!
体高3メートルはある。白灰色の体毛に赤い目玉が8つ並んでおり、口からはヨダレのような粘性のある液体が垂れている。ジュージューと白い煙をあげながら地面は溶けていた。親グモの脚は先端の関節から先がすべて黒い金属質の鎌のようになっている。
ガブローシュは吹き飛ばされた先で身体を起こすが、何が起こったか理解できておらず、動けないようだ。
親グモの鋭利な鎌が、ガブローシュ向けて振りかぶられる。その光景はスローモーションに見える。
おいっ…………!!
その時、エポニーヌはギリギリで状況を理解し、グッと槍を握りしめる。
「だめっ!」
彼女は動いていた。ガブローシュを守ろうと槍を親グモに向け、側面から突き入れる!
「きゃっ!」
彼女は脚で簡単にあしらわれ吹き飛ばされた。
でもエポニーヌが作った時間は無駄じゃない!
「てめぇら! どけえええええええええ!!!!」
目の前に立ちふさがるクモの群れを、最大にまで身体強化した体当たりで無理矢理にぶち破った。
途端に痛みが走る。子グモたちは吹き飛ばされ、バラバラになりながらも俺の右手首と左腕、肩、そして脇腹に牙を食い込ませていた。
やっぱり咬まれた…………だが!
「毒が弱い!」
一瞬痺れを感じたがそれだけだ。『死毒』のような毒ではない以上、複数箇所咬まれても動けなくなることはない。牙を手で抜きながら身体の痛みを頭の片隅へ追いやって、ガブローシュのもとへ走る!
だが、牙が刺さった場所が悪かった。右手に上手く力が入らない。
ガッ! ガラァン!!
しまっ…………!!
走って腕を振った時、地面に刀の先端をぶつけ、はじかれて刀は手から離れていった。
その短い時間で親グモの鎌は、ガブローシュの眉間にまで迫っていた。ヘビに睨まれたカエルのごとく、ガブローシュは呆然と固まったまま動けていない。
それでも、エポニーヌの一瞬の時間稼ぎのおかげで追い付くことができた!
「ガブローーーシュ!!」
ガブローシュの体へ横からタックルをかます!!
ドッ…………!
親グモの鎌がガブローシュの眉間から頬へ斜めに深く斬り裂くも、避けられた。
「いっつ…………!」
だがまだ危険は去っていない。俺は立ち上がり相方の名を叫んだ。
「レアッ!」
「任せて! …………やあああぁっ!!」
その時、子グモの壁を少し遅れて抜けてきたレアが親グモに斬りかかった。その体には渦巻く風が纏われている。洞窟が崩れることを考慮しない、レアの本気だ。
親グモが脚でガードするも、レアの剣は親グモの金属質の脚を2本斬り飛ばした。そのまま洞窟の壁にガキキンッ! と深い溝を彫る。
「キシャアアアアアアアアアアアア…………!!」
親グモは悲鳴を上げると、身体の向きを後ろに変えた。
「キシャアア!」
ちぎれた脚から体液を撒き散らしながら、出てきた穴の奥へと逃げ帰っていく。
「よし…………!」
子グモたちも一斉にワサワサと壁の隙間から逃げて行った。
なんとか…………誰も死なずにすんだ。
安心した途端、腕に走る鈍痛。
「い…………っ」
親グモが去った方を険しい目で睨み、警戒していたレアが振り返り、こちらを見る。
「ユウ!」
「いたた…………」
俺の左腕は上腕からスッパリと切り落とされていた。
親グモの両手の鎌、刀並みに切れ味が良いようだ。血が切り口からボタボタと流れ出て、血だまりを作っていく。
「その腕っ…………!!!!」
レアが血の気が引いたような驚愕の表情を顔に張り付ける。
「ちょっとミスっただけだから大丈夫、大丈夫」
まぁ、くっつければ問題ないか。
と思っていると、嗚咽が聴こえてきた。
「あ、あ…………お前、す、すまん! 俺が脚を引っ張ったばかりに!!」
ガブローシュが真っ青な顔をして、地面にゴリゴリと頭を擦り付けて土下座をする。
「私も……何もできなかった。ごめんなさい! 私のせいでユウさんにそんな怪我を!!」
エポニーヌも一緒になって土下座しだした。
まぁそれより腕がどこかに落ちているはず…………あ、あった。あった。
「だ、大丈夫だよ! ユウ! 王都まで行ってすごく偉い司教様にお願いすれば、う、腕だって元に戻してもらえるよ!!」
レアが俺の肩を掴んで、泣きそうな顔で俺を励ましてくれる。
そんな彼らに向け、俺は首を横に振った。
「必要ないない。いいからそれ取って」
俺が指差したのは2~3メートル先に斬り飛ばされ、落ちていた俺の左腕だ。
「へ?」
レアは少し混乱している。ガブローシュたちも俺が何をするつもりなのか分からずポカンとしていた。
「それだよ。そこの俺の腕」
「わ、わかったよ!」
レアが取りに走る。
実は腕を飛ばされるのは初めてじゃない。まだ毒耐性を得る前、魔物の森で食べた木の実で体が麻痺し、動けなくなったことがあった。その時、集まってきた魔物に腕と、くるぶしから下を喰い千切られた。その後、取り返した身体の一部に必死で回復魔法を使って繋げた。あれは死ぬかと思った。
ポケーと過去を振り返っていると、レアが腕を持ってきてくれた。
「はい!」
レアが肩を押さえて、座り込んでいる俺に、俺の腕をぶらん、と差し出す。
はい、て。
「ありがと」
もらった腕を見るが、断面もキレイだ。少し土がついてしまっているくらい。
「それ、どうするの?」
レアが俺の前にしゃがんで覗き込んでくる。
「どうって、くっつけるに決まってるだろ?」
俺は腕の断面を元の場所にグチグチと無理矢理押し付け、骨に神経と太い血管、そして筋肉の接合をイメージする。
「う、うそ!? ユウってそんな傷まで治せるの!?」
レアに向かって無言でピースを返した。
俺は左腕を魔力で覆い、治療を始める。ガブローシュとエポニーヌは腕が繋がっていく様子をポケーッと口を開けたまま眺めている。
「て、ていうかユウ、ホワイトスパイダーには猛毒だってあるんだよ? 平気なの?」
「俺に普通の毒は効かないから」
死毒による地獄の苦痛を耐えた俺の身体は、この程度の毒が何リットル送り込まれようと瞬時に解毒してしまう。
「も、猛毒だよ。全然普通の毒じゃないんだけど…………」
レアがひきつりながら呟いた。
しばらく腕を傷口に押し付けたまま治療を行い、周りの状況を確認する。
まず部屋を見回すと、袋小路だなんてとんでもない。奴らが去った後は、隠されていた道が全てあらわになっていた。ここはたくさん細かい道の交差点のような場所だったようだ。だが、それらはすべて糸でカモフラージュされていた。
奴らは予想以上に頭が良く、戦闘力も高い群体だ。
俺が落とした刀は…………あった。子グモの死骸に埋もれている。
ま、これでひとまずは町に戻ってガブローシュたちを帰して後は上級冒険者たちに頼もう。奴らの巣で戦うのは本当に止めた方がいい。まずDランクの依頼じゃないだろう。
しばらく経ったので腕を見てみると、ほとんど繋がったみたいだ。試しに左手を意識してみると指先も動く。感覚も戻って来た。骨も繋がったので腕を固定しなくても大丈夫。あとは回復魔法をかけ続ければ完治するだろう。
よし、いい加減コゼットの毒も抜いてやらんとな。
そう思いコゼットがいた場所を見る。だが…………いない。
「お、おいっ!! コゼットは!?」
俺の言葉に全員がコゼットを寝かしていた場所をバッと見る。
ーーーーそこには誰もいない。
「え? あれ!?」
皆が辺りを見回すがどこにもおらず、まだ自力で麻痺毒から回復したとは思えない。
「まさか、さらわれたの!?」
レアのその言葉に、ハッとなる。
賢者さん!
【賢者】少々お待ちください。魔物の群れの中を探知します。
どうだ!? …………頼む。見付けてくれ賢者さん!
【賢者】…………見付けました。1つ、人間の反応があります。
やっぱり捕まってたか! でも反応があるってことはまだ生きてる!
「今追いかければコゼットは助かる! 追いかけよう!」
立ち上がろうと膝に手を置いて力を入れるとガクガクとふらつき、レアに肩を支えられた。
「ユウ、もう大丈夫なの!?」
「大丈夫。まだ刀は振れないけど、歩けるし走れる」
「で、でも、血がこんなに流れて…………!」
レアは俺が垂れ流していた血溜まりを見る。
「大丈夫、大丈夫。正面からやりゃ、これでもあんなクモに遅れをとるほど俺は弱くない」
若干ふらつきはするが、そのまま歩きだす。すると、
「ま、待ってくれ! 俺らも行く!」
「お願いします!」
ガブローシュとエポニーヌは真剣に俺とレアに向け、膝をつき頭を地面につけてお願いしてきた。2人は真剣に自分の責任と事の重大さを受け止めているようだ。
「わかった。でも速度は弛めない」
俺の探知範囲から出られたら追いかけるのは難しい。
ガブローシュとエポニーヌがコクンと頷くのを見て、全員で親グモがぶち破ってきた壁から追いかけた。
「急げ!」
親グモが通ってきただけあって幅のでかい通路だ。
獲物の食べカスだらけだ。中には少し肉がこびりついた人の骸骨もある。そして天井から壁までそこらじゅう、クモの巣だらけで真っ白になっている。どんどんと奴らの巣の中心に迫ろうとしているようだ。
「この先のクモたちが集っているかなり広い空間があるが、そこにコゼットの反応もある。まだ生きてる!」
「良かった…………!」
エポニーヌは心底ほっとしたようだ。だがまだ安心できない。
「ただ、このまま行けば奴ら全員に見つかることになる。クモの数は先ほどの比じゃないぞ」
数は力だ。消耗戦になると分が悪い。どうすべきか…………。
「ねぇ、私たちで囮になって、その間にガブローシュたちがコゼットを救出するのは? 時間もないし…………!」
そう…………だな。ガブローシュたちにも危険はあるが、コゼットを救うにはそうするのが良さそうだ。
「ガブローシュ、やれるか?」
俺は泥だらけになってボロボロのガブローシュを正面から見つめる。
ガブローシュは俺をしっかりと見返した後、拳を握って力強く言った。
「やる! 俺が仲間を危険にさらしたんだ! コゼットは必ず俺が助ける!」
「違うわ。あんただけじゃない! 私もコゼットも一緒に来たわ。皆そうなの! だから…………絶対に助けるわよ!」
半泣きのエポニーヌがガブローシュを叱る。
「よし。コゼットは部屋に入って左手、繭山の手前の方だ。もしかしたら糸で繭にされてるかもしれない。手がかりはそれしかない。頼む、なんとか探し出してくれ…………」
2人ははっきりと頷いた。
「ユウ。腕はどう…………?」
レアが心配そうに聞いてくる。
「もう大丈夫。それに奴らがいる部屋はかなり大きいから、俺もある程度本気を出せる。親グモくらいわけないさ」
「か、勝てるのか、あいつに…………?」
ガブローシュは剣を握りしめて、俺を見上げながら問う。
「もちろんだ」
そう言うと、ガブローシュの顔にも覚悟が見えた。
「さて、じゃ全体的にはこうだ。俺とレアが先に部屋に入って派手に親グモを殺しに行く。クモの注意が俺らに向いているうちにコゼットを探してくれ。わかったな?」
「「はい!」」
声を抑えながらも、ハッキリとガブローシュとエポニーヌは答えた。
「それじゃ、行こう!」
読んでいただき、ありがとうございます。
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※過去話修正済み(2023年9月24日)