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4 変態はなんでもありだと思うなよ?

うん、こういう作品でいいのかな~? 

と、思いました。

読んでね。

「えー、こほん。カニ」



アニメ化ザリガニが偉そうに咳払いをする。ザリガニの着ぐるみをきた小柄の少女。変わった風体なのに気にもせず自身の尊大に装い維持をしている。つもりだろう。



 で、なにをするかというと……。



「とりあえず、マッドサイエンティストのスーパー(ふとし)君のところに行くカニよ」



「あいつか久しぶりだな」



 スーパー太君はレトロなゲームキャラのように感じるかもしれないがちゃんとした人間だ。本名だ。擬人とのハーフではあるが。



 擬人と人間の間に生まれた特殊な生でそうさせたのかはわからないが擬人の生体を深く研究する。政府の特殊機関にも配属しており頭はいいがお気楽で能天気でいつも問題を起こしている。



「村の深刻な男不足を解消するって施設に引きこもりになっていたな」



「そうでカニね。今日、あやつが研究成果を見せると言っていたカニよ」



「いつも、関わらないようにしていたのにどういう風の吹き回しだ?」



 ザリガニは嫌な顔をしてこたえてきた。



「あやつが近づいてきたカニよ。好物のロブスター持ってきてカニね」



「お前は相変わらず共食いが好きだな」



 ちょっと、怖い。



「共食いじゃないカニよ!」



「お前らは甲殻類だろ?」



「アニメ化ザリガニ属! カニよ」



「お前しかいないけどな」



 アニメ化ザリガニ、擬人達のルーツはわからない。スーパー太君なら研究しているくらいだから少しは知っているだろうか? そう、思うと早く奴に会いにいきたい。



 そう、思ったのがまずかった。



 びびびびび―!



 そう、音がしたのかはわからないが俺の背中に光線があたる。MOEピュアのようなキラキラフラッシュではないようだが……しかし!



「おお! 体が! 体が!」



 あるものがなくなる感覚が走る。加えて胸のふくらんでいるのを感じる。



 ラメー。それはラメー! などと冗談を言っている場合ではない。



「テメエ! なにしやがる!」



「できましター! TSF化ビームついに完成しましター」



 TSF? 女体化か? 喜悦に踊るふざけた人物がいる。



「なにをしやがる! スーパー太君」



 後ろを振り向いていた人物はまるまる太った体格に豚のかぶり帽子をつけた半擬人の少年がいた。



「うげーでカニ。女装の次は女の子そのものになったカニか」



 確かに気持ち悪い。気持ち悪いが俺の意思でなっているわけではない。俺自身も嫌になるわ!



「ヤッホー! 殿太(とのた)久しぶりデース」



「なにが、ヤッホーだ! 早く元に戻せ」



「無理デスネー。試作、試運転なのデ」



「テメエ、ふざけるなよ」



 俺が怒っておると背後に気配を感じる。いつものセクハラ野郎だ。



 俺はすかさず俺の胸を揉もうとする腕を掴む。



「どうしたんだ? ハニー姫路(ひめじ)殿(との)()。これで俺たちに障害はなくなっただろう? 男と女同士愛し合おうじゃないか!」



「ふざけるな! 歩也(あゆみや)



 どちらの性別になろうとこいつのセクハラを受けいれる気はない。女体化したせいか余計に拒絶したい気持ちになる。



「おい、スーパー太。やれ!」



「OKデース」



 TSF化ビームとやら日貫(ひぬい)歩也(あゆみや)も浴びて女体化する。



 こいつは男の時もブ男ではなかったがとびっきりの美人が現れる。



「おお! これが俺?」



 奴は興奮しまくり服を脱いでやつ自身の体を観測して大喜びである。頼むからこんなところで裸にならないでくれ。



 しかし、俺も女体化したのでどんな姿になったかは気になるところではある。それを気づいてかスーパー太は手鏡を渡す。



「これ、俺か?」



 あまり自分の顔を見ないとはいえ自分の顔はわかる。面影は残っているが途轍もない美人がそこにはいる。だけど、ぜんぜん嬉しくない。



 それを、気持ち悪いのと呆れた顔で俺たちを侮蔑してみているアニメ化ザリガニがいる。



「ザリガニよ。傷つくからそんな目でみないでくれ」



「みんな、不潔カニよ。おぞましいカニよ」



 わかる。わかるんだ。だけど不可抗力なんだよ。俺はこれからどうしたらいい?



 そう、俺が悩んでいると……。



「あれ?」



 体の異変がまた感じる。男にあるべきものがまた戻ってきた感覚がする。そして、問題なのは女の体で喜んでスッポンポンで踊っているバカ一人がいる。そいつも同様に元に戻るものだから始末におけない。全裸男の舞。奴は気づかない。



「セ、セクハラでカニー!」



 アニメ化ザリガニは手で顔を隠して逃げ去っていく。



「オー。改良の余地がありそうネ」



「太、お前二度とそんなものをつくるな」



 そもそも、この騒ぎのせいでコイツと俺らが会ってなにをするかがわからなくなってしまった。



 困ったものだ。俺はアニメ化ザリガニを追いかけた。



「待てよ。殿太~」



 歩也、お前はついてこなくていい。服を着ろ。



「きゃー!」



 ザリガニの悲鳴ではない。俺たちはある女と遭遇してしまったのだ。どうしたもんか……。

もうちょっと長く書きたかった。

まあ、続きはどうなることやら(^ω^)

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