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異世界で絶望を求む者  作者: テリヤキ
6/8

不幸の連続

最初は征討者視点です。

征討者クラウドは今の自分の現状を呪っていた。


「クソったれが!!今日という日は全くついてないぜ」


仲間のヤートル、シエラ、アンソニーとチームを組んでいらい今まで1番ついていない日だ。

まさか、リスクBの魔物と出会うなんて!


本来リスクB以上はこの世界の中心にして、人間と魔物との戦いの最前線。通称 終の大陸でしか見られないのだが、運が悪いとこの国らへんでも発生する。


「グギャギャギャギャギャギャギャ!!」


この熊の形をした魔物はおぞましい笑い声を上げて、もう勝った気でいる。どうやって俺たちを料理するかを考えているのだろう。


「はっ、そう簡単に殺られるかよ!!」


俺は仲間に眼で合図を送った。

まず、杖の武器(アーツ)を持ったシエラが俺たちに強化の術をかける。


「ナイス、シエラ!」


その次に槍のアーツを持ったヤートルが大熊に切り込んで行く。

しかし、大熊の皮膚は思ってたよりも硬く貫通まではいかなかった。


「ガッァァァァァァァァァァァ!!」


大熊はまさか自分が傷をつけられるとは思ってもいなかったようで怒っているようだ。

大熊はヤートルにタックルをし、弾き飛ばした。


「カァッ、クソ!骨の二、三本は逝かれた。」


「ヤートル、後は任せろ!」

「ヤートル!休んでろ」


俺とアンソニーは、ヤートルが命懸けでつくってくれた隙を逃さなかった。


大熊が怒りで冷静さを失っている状態でいる今がチャンスだ!


「雷力強化!お2人とも、これで決めなさいよね!私、もう術は使えないからね」


術の乱発で疲労しきったシエラがさらに強化の術をかけてくれた。



「「当たり前だ!」」


お互いに剣の武器を持った俺らは大熊の元へと駆けて行った。


「決まった!!」


「はぁぁい!それまでぇ」


人を馬鹿にしているとしか考えられない場違いな声がその場に響き渡ると同時に・・・大熊の胴体がまるでミキサーにかけられたかのようにバラバラになっていた。











俺は今の状況を見渡した。

ふーん男3人に女1人かぁ。

そして、さっき俺がバラバラにした熊の魔物の残骸がひとつ。

うん、良いこと思いついた!

さっきまでさ、俺がこいつらの戦闘を見ている時に俺自身にも何か使えるスキルがないか探していたんだよ。

そしたらなんと、俺は空気から糸を作れるのだよ。

で、その糸を熊の魔物で試してみるとその魔物がバラバラになったわけ。

つまり、極細かつ強靭な武器を手に入れたんだよ。

人間で試して見たいよね〜。


「魔、魔人!?」


モルモット供が怯えながら俺に尋ねる。


「あ?見た目でわかるだろ。そうだよ、俺の名は照魔。まぁ名を名乗っても意味ないけどな。だってお前らモルモット供はバラバラのグチャグチャになって奇怪なオブジェになる未来を辿るんだから。あ、もちろん俺の手によってだけど。くくく・・・ふひひひ・・あひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!!!!」


やばい、楽しくて笑いが止まらない。

さらに面白いゲームも思いついた。


「おいっ、なんで!?なんで魔人がこんなところにいるんだよ!!!」


「冗談じゃないわ!!嫌だ!死にたくない、死にたくないよぉ!うぇぇぇぇぇぇぇぇっっ!」


うぇ、汚ねぇ、女の方は反吐を吐き失禁しやがった。

おや、リーダーみたいなやつは冷静だな。

自分たちが生き残る可能性を探しているのかな?

そんな君にチャンスをあげよう。


用語説明。

武器(アーツ)

この世界で魔物にダメージを与えることができる武器。主に騎士や征討者が使っており、いろんな種類がある。

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