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異世界で絶望を求む者  作者: テリヤキ
5/8

最凶の力

楽しんでいただけたなら幸いです。

城から出た俺はまず最初に今後の目的をたてた。



1、強くなる

2、この世界のことを最も知る

3、住む場所を探す



この三つが最重要だな。そして国を見渡した。

この国は意外にも大きかった。


道路はちゃんと整備されていて、清潔感を保っている。その道路で馬車が行き交いしており、たくさんある屋台からは香ばしい匂いが漂っている。


多分あれが征討者ギルドだな!この国で2番目にでかいな。(1番は城)


しかし俺はこの国の外へと出た。

さっきからなんか気分が悪い。ここにいることを体が拒絶している気がする。なぜだ、まだこの世界に慣れてないとか。城にいた時はこんなことなかったのによぉ!


おっと、外の世界が見えるぞ。

次の瞬間俺は感動した。


人間がいない世界とはこんな感じなんだろう。

空はどこまでも澄み渡り、永遠と続く蒼穹がこの世界を祝福しているかのように感じられる。

日光を浴びて煌びやかに生い茂る緑が辺り一面を覆い尽くす。そしてその上を小さな動物たちが駆け回る。


言葉すらでないほどの綺麗で雄大な景色だ。

いつの間にか体の調子は良くなっていた。

やっぱ気分の問題かな。そう考えながら歩いていると、目の前に美味しそうな水が湧き出てる小さな湖らしきものがあった。


そういえば喉乾いたな。召喚されてからまだ何も飲んでないや。その湖の水を両手ですくい飲んだ。


うん、うまいな。

せっかくだから水浴びもしてこう。

学生服を脱ぎ、シャツも脱いで上半身裸になったとき、そこに目を疑う光景があった。


「どういうこと?」


思ったほど冷静な自分がいた。

何が起きたって?それはね・・・


なんと俺のへその辺りにどす黒い禍々しい色をした結晶が埋め込まれていたんだよ!!


え?これって魔結晶だよね!あの魔物に埋め込まれている例のやつ。

しかも自分の魔結晶はかなりの大きさだ。

魔結晶は確か、大きければ大きいほどその魔物は強いと聞いた。

まてよ、つまり自分は今魔物の状態?

しかも、なかなか強い個体?

いやいや、今の俺の姿が魔物だったらあの国の人になんか言われていたはず。

てことは、今の俺は人間の姿をしている魔物ってこと?


ん?人間の姿をした魔物。

これってあの魔人じゃない?

この世界に13体しか存在しない魔物の最終進化形の。

(朗報)俺氏魔人になった。

やばい、テンションがおかしい。

だってさ異世界に召喚されて、勇者じゃなくて魔人だよ。

最高かよぉぉぉぉぉ!!

試しにすぐ近くにあったでっかい岩を殴ってみた。

すると岩は、大きな音を立てて木っ端みじんに粉砕された。

強すぎね今の俺は。

この世界にいる勇者よりも強いぜ!この力はよぉ。

とりあえず第1目標をクリア。


この力をもっと試したいな。できれば人間で。

不思議だな、人間を殺す罪悪感がこれっぽっちも感じられない。

今の俺は人間のことを蟻程度にしか思わない。

多分種族が違くなったからかな。


そう思って歩いていると、なにやら前方が騒がしい。

よく見てみると3〜4人の武装をした人間と、とにかくでかい真っ黒の体毛に覆われた眼の全体が赤い熊っぽいなにかと戦っている。


多分あれが魔物だな。

そして人間の方は征討者かな。

まぁ何でもいいけどね。とにかく実験に付き合ってもらいますか。

俺はルンルン気分で近づいていった。



次回バトルシーンです。

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