俺だけが勇者ではない⁈
説明回です。
玉座の間の道中で色んなことを知った。
まず、ここは異世界で間違えないだろう。どうやら俺たちは勇者召喚という儀式でここにきたのだという。
何故召喚されたかはこの国の国王が説明してくれるらしい。そしてこの国はマリアナ王国という。この世界はアスタリスクみたいな形になっており7つの大陸がある。意外と広いことが分かった。
すると今まで黙って話を聞いていた勇気が質問をした。
「なぁ、勇者がいるってことは魔王もいるの
か?」
するとドレスの女性は
「いえ今のところはいませんよ」
そう言った。ん?今のところは? 何か引っかかる物言いだな。
そう思っていたところに突如声をかけられた。
「みなさん!手の甲に何か印が刻まれていませんか?」
ドレスの女性がそう言った。
「本当だ印が刻まれている!!」
「私もだ」
「私もですわ」
「そうね・・私もある」
「本当だ私もあるし・・」
俺のクラスメイトたちがいっせいに反応した。俺は自分の手の甲を確認した。
え、どういうことだ⁈俺の手の甲にはなんも変化も無かった。
え、俺勇者じゃないの⁈まさかの巻き込まれたけい?と、とりあえず黙っとこう。あとで言おう。
「皆様方の手の甲に刻まれている印は勇者の証で魔装が使える印でもあるんですよ」
ん?魔装?また知らない単語が出てきた。
「すいません。魔装とはなんですか?」
みんなを代表して勇気が質問する。
「はい、魔装とは勇者だけが使える武器で魔物に最もダメージを与えれる人類の切り札です。」
へぇ〜なるほどね。てか魔物とかいるんだ。詳しく聞きたいね。
「あの〜すいません。魔物とはなんですか?」
今度は俺が質問する。
「すいません。その質問は国王が説明することになっておりまして・・」
「いえいえ大丈夫ですよ」
チッ、つかえねぇーな。俺は心の中で悪態をついて先へと進んだ。そしてついに、玉座の間へと到着した。
バトルシーンはもう少し待ってください。