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8話

「父様達からのプレゼントはご飯を食べてからにしよう。

ミーナはお腹は空いたか?」

「はい。ペコペコでしゅ。」

「それじゃあ、ダイニングに移動しよう。

ミーナ、プレゼントはエマ達が部屋に運んでくれるから、持って移動しなくて…ラービの縫いぐるみは持って行っていいから。」


私と伯父様の悲しそうな目線に父様が折れました。流石ブラコンの父様です。ブラコン過ぎて継承権破棄して騎士になっただけの事はあり、伯父様の悲しそうな目線には弱いよですね。


父様が移動の際にお祖父様と伯父様に何か話してますね。さっきのお願いの事でしょうか?私も魔法が使えたらいいですね。

それより、リビングにあった料理は食べないのでしょうか?

もしかして、お祖父様を待つ間の繋ぎの食べ物のだったのでしょうか?お祖父様が予想より早く着いたので食べることがないのですかね?


ダイニングに着き、それぞれ席につきますが、私が何時もの定位置に座ろうとすると、エーデルさんに別の席に誘導されました。お誕生日席ですね。

席に着いた所で食事前のお祈りです。お祈りはそれぞれが好きな言葉を心の中で紡ぎます。記憶が完全に戻った私は今日から新しい言葉にします。


『ナディエージ様、新しい世界で命を下さりありがとうございます。日々、感謝を忘れずにナディエージ様の民として一生懸命に生きていきます。

いただきます。』


因みに一般的には


『ナディエージ神、今日この時、食べ物の恵を与えて下さりありがとうございます。』


になります。なので、私の祈りが他の皆より長く掛かってしまいました。

ナディエージ様に、私の祈りは届いたでしょうか?




食事の間は特に何もおきずに恙無く進みました。

食事の最後には、普段は滅多に食べることが出来ない、甘い果物を食べる事が出来ました。嬉しいです。


この世界は甘味が乏しく、砂糖や甘い果物は高級品です。

その為、ケーキは上流貴族や裕福な商人ぐらいしか食べる事が出来ません。

果物もビニールハウスなどが無い為、オールシーズン食べる事は出来ず、それぞれの実りの時期にのみ食べられます。


因みに、プランツェ王国の一年は、春に当たるリューリンが4ヶ月、夏に当たるゾンマが3ヶ月、秋に当たるルプスが3ヶ月、冬に当たるヴィンが2ヶ月の12ヶ月になります。

一年の始まりは、芽吹きの季節であるリューリンからで、月毎の言い方はリューリンの1月・リューリンの2月・リューリンの3月・リューリンの4月・ゾンマの1月・ゾンマの2月・ゾンマの3月・ルプスの1月・ルプスの2月・ルプスの3月・ヴィンの1月・ヴィンの2月になります。一週間は6日で一月30日の5週間になります。

基本的に5日働いて1日休みの形になります。

ヴィンの2月の30日とリューリンの1月の1日は邪を祓う為に、全員真っ黒の衣服に身を包みます。


閑話休題


地球の様に車や飛行機は無く、移動手段は徒歩・馬・馬車になり、他国から食べ物を輸入するのが難しい為、通年で同じ物を食べる事が出来ません。

果物はドライフルーツにしたら実りの時期のみ以外にも食べれる様になるのですが、今までドライフルーツを見たことがありません。

前世は歳の離れた弟妹がいて、教育テレビをよく一緒に観ていたので何となく作り方が分かるので、余った果物があったら挑戦してみようかと思います。種も庭に植えたいと思います。


「ミーナ、果物をずっと見ているがまだ食べるか?

もういいなら、プレゼントの続きを渡したいのだが…。」

「はい、お腹いっぱいでしゅ。残った果物は後で貰ってもいいでしゅか?」

「構わないぞ。ではリビングに戻ろうか。」


やった、父様に果物もらえる許可が取れました。

アルノー兄様も食べたそうな顔をしていますね。後で分けてあげましょう。

シルバ兄様とロイ兄様は蕩ける様な顔で私を見ています。何故でしょう?

お読み頂きありがとうございます。

中々、展開が進みません(汗

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