表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/130

2話

本日2話目です。

「うぅん…ここは…?」


目が覚めて周りを見回すと、白い空間が広がっていた。白い空間の中にはソファーやテーブルなどの家具もあるが、それらもすべて白い。

えっと、こんな真っ白の空間知らないんだけど…何でこんな所にいるの?


「気が付いたみたいだね、おはよう。何か覚えてる事はあるかな?」


突然目の前に銀髪銀目の肌の白い10代後半のイケメンが現れた。

銀髪とか銀目の人って二次元だけじゃないくて現実にいるの?

じゃなくて、どっから現れたの?


「フフッ、混乱しているね。まず、自分の名前はわかるかな?

あぁ、僕の名前はナディエージ。《地球》とは別の世界の創造神だよ。」


えっと…別の世界!?どうなってるの!?って、落ち着け私。深呼吸して…スーハースーハー…よしっ!


「私の名前は芝原茜で……っ、優奈は何処ですか!?私と一緒にいたベリーショートの髪で身長173cmのスレンダー体型の女の子です。」

「ちょっと落ち着いてね、順に説明してあげるから。

まず、茜ちゃんが覚えてる最後の記憶を教えてくれるかな?」

「はい…。

えっと、私が覚えてる最後の記憶は、学校の図書室から出ようとした所で同級生と話していた時に、足元から眩い光が発生して怖くなり、優奈と抱き合っていて、光の外側にいた和田君ーー別の同級生に手を伸ばしてあと少しで手を掴めそうな時に、目を開けていられないくらい眩しくなって激痛が走った事です。

その時に何か頭に響く声を聞いた気もするんですけど。」

「ちゃんと記憶があるね。

まず、足元に発生した眩い光は召喚魔法によるものだよ。召喚魔法を行使したのは、《デヴェルティン》と言う《地球》とは別の世界の人族たちだね。

そして、その魔法が完成した時ーー1番光が強くなった時だねーーに走った激痛は、茜ちゃんが殺されたからなんだ。召喚魔法の光の中にいた他の子は五体満足でチート能力と女神の加護を付加されて召喚に成功してるよ。

頭に響く声の主は《デヴェルティン》の創造神だろうね。」


殺されったって誰に?じゃあ、今ここにいる私は何なの?誰なの?私は芝原茜じゃないの?

混乱してて声が出ないし、涙も出てこない。


優奈は生きてるみたいで良かった。チート能力と女神の加護が有れば無事だよね?

目の前の神様は創造神だけど、あの時に聞いた声とは違う気がするんだけど、デヴェル…なんちゃらって世界の創造神なんだよね?


「今ここにいる茜ちゃんは、茜ちゃんの魂になるよ。世界の狭間ーー茜ちゃん達からしたら神界みたいな所だねーーで魂を《デヴェルティン》の創造神に弾き飛ばされて亡くなったんだよ。世界の狭間でそんな事になったらそのまま魂が消滅してしまうんだけど、茜ちゃんの魂が消滅するギリギリで保護出来たから、消滅せずに済んだんだよ。

そして僕は、《地球》でも《デヴェルティン》でもなく、《エスペラ》と言う世界の創造神になるよ。

…因みに、茜ちゃんの魂が大分傷ついてしまっていたから、治癒して目覚めるまでに約4年の月日が掛かっているから、召喚された後の他の子達の現在はわからないんだ。自分で造った世界以外は干渉出来ない決まりになっているからね。」

「4年も………。

どうして、私は弾かれたんですかっ!?

それに私これからどうなるんですかっ!?魂だけの存在って幽霊で長い間彷徨う事になるんですかっ!?」


状況を説明されて、言葉を発したら感情が高ぶって涙が出てきた。魂だけなのに涙が流れる感覚があるなんて。

優奈の現在の状況もわからない、魂だけの存在だから家族にも会うことも出来ない、何でこんな事になるの?無神論者だったから?

泣き出して取り乱した私に、相変わらずの態度で目の前の神様は言葉を続ける。


「何であの女神ーー《デヴェルティン》の創造神ーーが、茜ちゃんだけを弾いたのかはわからないよ。僕が弾いた訳では無いからね。

それと、これからの事で僕から提案なんだけど、僕の世界に転生する気は無いかな?」


転生って言った?私生き返れるの?でも、その世界には優奈がいないんだよね。あっ、でも例え優奈のいる世界だったとしても、私の記憶がなかったら意味は無いのか。


「転生しなかったらどうなるんですか?」

「ずっとここにいる事になるね。茜ちゃんは《地球》の転生の輪から外れた存在になってしまったから、僕の世界に僕の力で転生させてあげないと行き場所が無いんだよ。」

「そんな…。」


きっと今の私の顔は酷く青い顔して表情なんて無いんだろうな。

自分の事なのに他人の事の様に思えてきた。


「茜ちゃん、どうする?」

お読み頂きありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ