8話 主人公、恥をかく。
ちなみに、ファラミリアの一人称は「わたくし」です。わかりずらくて申し訳ありません。
.........何この天使。可愛すぎでしょ。
さすが、攻略対象顔面偏差値半端ではない。半端ではない。大事な事なので、二回言いました。
「キャーーーーーっ!!!!このお方が私の婚約者なのですわねっ!はあ.....なんて美しいのお方....。お父様っ!ファラミリアは今、とても幸せですわ!」
さっき言った事忘れてんじゃねーーーかっ!!ふざけるな!あぁ私の計画が.....
「...ファラミリア、ご挨拶を」
もう何も言わないよ。私は。
「はぁ!私としたことが....申し遅れましたわ。私、名高い公爵エスカルド・ドリウスの一人娘のファラミリア・ドリウスですわ!貴方のような高貴な方と婚約出来るなんて、私は幸せだわ」
「っ.......宜しく」
困ってるよ。ファラミリアさんの鼻息が荒いせいで。
「あ、ちなみに私の隣にいるのは私の従者であり私の妹であるサラ・ドリウスよ。サラご挨拶を」
色々ツッコミたいけどスルーで。てか、私もっ!?まてまて落ち着け私。ここはルイランス王子の私への第一印象を良くしなければならないよね。ファラミリアと一緒にされたくないし。よしっ
「ええっとわ、私は悪役.....っゴホンッファラミリア様の従者であ、あり妹の..えっと、サ、サラ・ドリウスです。宜しくお、お願いしましゅ」
「「.......................。」」
死んで良いですか?
いや、最後噛んじゃったよ私っ!?ファラミリアに凄い睨まれるしエスカルドさんも片手で顔隠してるしルイランスは.....え、何で下を向いてぷるぷる震えてるの?もしかして怒ったっ!?
コミュ障かよこいつってか!?うわぁぁぁぁぁオワタ。
「っ、宜しく。サラさん」
顔がひきつってるよ。あははもう駄目だ。
すると、私の足をファラミリアが踏んだ。
「.........いっ!?」
い、いてぇぇぇ何すんだっ!チョココロネっ!痛いよ!しかも殺意が込められた目で睨まれた。怖いよファラミリアさんせっかくの美しい顔が台無しだよ。てか、ルイランスのご両親は?あ、王様か。忙しいよね。だから来ないで代わりにルイランスの従者?らしき人が周りにいるんだ。ちなみにさっき私が噛んだ事も聞かれていました。変な顔をしていました。死んで良いですか?
「....えっと、ここからは三人だけにして私はこの部屋から退散しようかな?宜しいですか?カークスさん」
「はい。勿論構いません。話したい事も我々にはありますし」
「ええ。じゃあ、三人共仲良くしてるんだよ。ファラミリア宜しくね」
「はい。お父様」
「では行きましょうか」
「はい。エスカルド様」
....出ていっちゃった。あ、カークスさんっていうのは多分ルイランスの世話役の人だろう。ゲームには出てない名前だな。
三人だけって、私を殺す気ですか。
「せっかく、私達だけになったのですわ。...暇ですし、この私が直々に屋敷を案内して差し上げますわ。さ、ルイランス様行きましょ?ついでにサラも」
「え?良いのかい?君のお父様のお許しは...」
「大丈夫ですわっ!決まっているわ。この私の事ですものきっとお父様はお許しを下さるわ。ね?サラ?」
「......え?あ、はい!」
今、ルイランスの眉が少し動いたのが見えた。苛ついてますねだって目が笑ってないから。....手遅れだ。
ファラミリアの第一印象 最悪
これに決まったな。私もきっと巻き込まれるなこのペースに付き合わされていたら。
「さあさあ、ルイランス様っ!」
と、強引にルイランスの手を引っ張りドアノブに手を差し伸べるファラミリア。強引な女の子は嫌われるよ、特にルイランスみたいな人にはね。まあ、ルイランスの態度を見れば一目瞭然だけどね?
「あ.......うん。サラも来るだろう?僕と一緒に」
....黒いよ。その笑顔、その笑顔からは『お前も一緒に来るよなぁ?来なかったらどうなるかわかってんだろうなぁ?』という笑顔をしてる。
「勿論ですよっ!私も行きますよ!あ、あはははははは.......。」
「そっか、良かった」
...怖すぎだ。こりゃ、敵に回しちゃいけないリストに入るね。あ、これ今作った。
ルイランスや他の攻略対象の事も思い出したら忘れないようにメモしないとな。私の第二の人生をより豊かに過ごして行くために。
「何ノロノロしてるのサラっ!とっとと行くわよ!」
だから、私を出来れば巻き込まないでくれ。
また投稿が遅れます。すみません。