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7話 主人公、攻略対象と出会う。

所々変な所があります。あらかじめご了承下さい。

........このドレス、変じゃないよね?


はい。似合わないです。ぶっちゃけ、私みたいな黒髪黒目の地味な私がドレスなんて似合うわけないだろう。

私はドリウス家に代々仕えているメイドさん達にドレスを着せられ髪を綺麗に整えてもらっている所です。はい。

......すみませんボサボサな髪で。あぁ、大変そうに髪の毛を解かしてる..。セミロングぐらいの長さでも、こんなに鳥の巣みたいになりますかね?ファラミリアみたいにサラサラの綺麗な銀髪だったら髪の毛を苦労せずとも解かせるし、可愛いドレスも似合うんだろうねっ!......別に嫌味じゃないよ?ほんとほんと。


「まだ、支度出来ないのかしら?」


「も、申し訳ございません。ファラミリア様。もう少しで支度なさいますのでもうしばらくお待ち下さい」


....待っていたんだ。てか本当にごめんなさい。私のこのボサボサヘアーで、皆様に迷惑をかけて...。つーか、どれもこうなったのはファラミリアのせいなんですけどねっ!


「サラ様。支度出来ましたので今から朝食の場所へファラミリア様と一緒にリビングへと向かいます。宜しいですか?」


「あ、はい」


「良いに決まっていますわっ!サラに拒否権なんてありませんもの」


私に拒否権ないってどういう事っ!?上から目線過ぎだ。もう慣れたけど。.....昨日、姉妹って言ってたよね?わけわからん。


「サラっ行きますわよ!」


「は、はい。ファラミリア様」


いくら王子に会うからって浮かれすぎだ。全く、ああもうそんなに腕引っ張んないでっ!めっちゃ痛いからっ!




はい、着きましたリビング。めちゃくちゃデカイですよ?さすが公爵の屋敷。デカさは半端ないね。


「はあ、楽しみですわっ!ルイランス王子と会えるなんて。お父様、無理言ってルイランス王子との婚約を結ばせてもらって、大変だったでしょ?ごめんなさい」


はぁ?無理言って?


「いや、良いんだよファラミリア。それに王家との繋がりが広がるからね。こちらとしてもこの婚約の話は是非成功させたいからね。別に無理なんてしてないよ。むしろ、良いことだからね。あぁ、私の娘はなんて優しいのだろう。私だけの天使、今日のドレスも素敵だ」


「お父様..........」


また茶番が始まった。静かに朝食ぐらい食べさせてよっ!あぁ攻略対象に会いたくない。ファラミリアの従者っていうことは私も一応、悪役って事になるよね?..........。あー会いたくないっ!何で私までこうなるんだよ。


「........っ食事の時ぐらい静かにしてください!はしたないですよっ!」


「お、おぉ...すまん、レイシア」


「ごめんなさい。お母様」


ほら、怒った。あ、ちなみにレイシアって言うのはファラミリアのお母さんの名前です。



「「.................」」


黙りすぎるのもね。良くないよね。それにしてもこのリゾット美味しいなぁー。うまし。












........遂にこの時がやって来ちゃったよ。もう逃げたい。


「なんて顔をしているの?サラ。そんな変顔をしてもルイランス様は笑ってはくれないわよ」


「へ、変顔......」


変顔じゃねーよっ!ばーかっ!


「きっとルイランス様は私の美しさに見とれるに決まっていますわ。まあ、サラみたいな地味な子相手になんてしてくれないと思いますわ」


むしろ、相手にしなくて良いです。嬉しいから。ぶっちゃけ言うと、このままゲームのシナリオ通りにいけば、ルイランスは我儘で傲慢なファラミリアを嫌うんだけどね。そういえば、ルイランスの場合、悪役令嬢である彼女を学園から追放し、家ごとドリウス家を潰すんだよね。可哀想なファラミリア、ざまぁ。


.......ん?待てよ?家ごと潰されるっていうことは、

ファラミリアの従者の私=巻き添えをくらう。


うわぁぁぁぁぁぁぁぉぁっっっっ!!!!!

何でっ!?てことは私もファラミリアと同じ運命になるの?

冗談じゃないっ!なんとしてでも阻止しなくては。まずは、ファラミリアへの好感度を下げない事だ。幸い今はまだ5歳だ。何とかなるだろう。よしっ!とりあえず第一印象を良くしよう。ファラミリアに言って、どうなるかは分からないが。


「ファラミリア様」


「何ですの?」


「人間、まずは第一印象で決まります。ここはヴァライアル王国の第二王子ルイランス様にファラミリア様の礼儀正しくおしとやかで美しい姿をルイランス様に見せるのです」


確か、ゲームでは第一印象最悪だったってなってるからまずはそこを何とかすれば行けるはず。出来れば私を巻き込んで欲しくなかったけどねっ!


「良いですか?ファラミリア様。礼儀正しく、おしとやかで美しい姿ですよっ?」


「そんな当たり前な事ぐらい心得ておりますわ。何せ私は、公爵令嬢ファラミリア・ドリウスよ?馬鹿にしないで下さいな」


いや、実は分かっていないんだよなぁ。このパターン。

すると、大きな扉からエスカルドが入って来た。


「ファラミリア、サラ、ヴァライアル王国の第二王子ルイランス様がお見えになられた。二人ともご挨拶を」


扉の奥から出て来たのは、金髪金目が特徴の天使のような美貌を持った美少年が入って来た。


「初めまして、僕はヴァライアル王国の第二王子ルイランスです。以後お見知りおきを」


とうとう来ちゃったよ、攻略対象さんが。

.........何この天使。可愛い過ぎでしょ。





次は少し投稿が遅れます。すみません。

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