20話 主人公、驚く。
更新遅くなってしまい、本当にごめんなさい!
「ごめんなさいですー!それ私のなんですー!」
あたふたと駆け寄ってくる美少女。
お、ツインテールしてる。まるで初○ミクみたいだ。
「はぁ...はぁ...ごめんなさいです...」
「い、いえ...あの、これ」
「あ!ごめんなさいです...ありがとうです」
そう言い、ニコニコとハンカチを受け取った。
やべぇ、可愛い。じゃなくて。
さっきからこの子、謝ってばかりのような...。
「ちょっとそこの貴女。その喋り方はなんですの?」
あー、やっぱり気になりますよね。私も気になりましたよあはは。
って、ファラミリアが出てくるんかい。シェバードかと思ったわ。
...いや、シェバードがこんな喋り方したら鳥肌レベルでキモいわ。
うん、キモいわ。
「え、私なのですか?...」
「当たり前ですわ。貴女意外にいませんわよ、その変な喋り方」
ツインテールの美少女はたじたじとしながらファラミリアを見た。目にはうっすらと涙が浮かんでいる。
うわ、泣きそうやんけ!
どんだけ怖いんだよ、悪役ファラミリア様は。
「ごめんなさい....です。これ、クセなんです...その...」
あぁぁぁぁぁぁ!可愛いぃぃぃぃ!!
じゃなくて!もう泣きそうだよ!てかもう泣いてる!
え、マジでか。
「貴女、これぐらい言われただけでそんなぐすぐすと。弱々しいにも程がありますわ」
「.....ぅぐ...すみません...です」
なんか、もう見てる側としてはいじめにしか見えないよこれ。
あらら、綺麗なハンカチがもうしわくちゃになってる。
「ファラミリア様、もうよろしいのではありませんか?」
横から声を出したのはシェバードだった。
おー!もっと言ってやれ言ってやれ!
ずばっと言ってやるんだ!
「ファラミリア様、貴女はまたずかずかと。そのように、他人を馬鹿にされていらっしゃると、殿方は近寄ってはきませんよ。現に、ルイランス様がそうかと」
...シェバードすげぇ。てか怖ぇ。
まさかそこまで言うとは思わなかったよ。
「な、なんですの!?あ、貴方こそ馬鹿にしてるじゃありませんの!」
「そうですね」
ピシッとシェバードがいい放つと冷たい空気が漂った。
..............。
「もう知りませんわ!行きましょう、サラ!」
「う、うぇ?」
「なんですの、その返事は!」
「で、でも...」
「シェバードなんて、馬鹿の大馬鹿ですわ!」
「は、はぁ...」
「シェバードなんて、嫌いですわ!」
プイッと違う方を向いてしまった。
不覚にも可愛いって思ってしまった。
いや、少しだけだけど。
うーん、これはケンカしてるということで良いのだろうか。
シェバードの方はやれやれと言った顔をしてる。
やっぱり君、本当に7歳?
「あ、あの...」
「は、はい?」
あ、すっかり忘れてた。というか、まだいたんかい。いや、可愛いからもっといてほしいんだけどね。
「改めて、ハンカチ...ありがとうございます。えっと、大丈夫ですか?」
「あ、大丈夫ですよ!これ、日常茶飯事なので!」
日常茶飯事ではないか。これ。
あれ、そういえばこの子の喋り方、直ってる。
なんだろう、なんか勿体無いな。
「そうですか...。あの、名前を伺ってもよろしいでしょうか?」
「あ、はい。サラ・ドリウスと言います。えと、クラスはBです。一応、ファラミリア様の従者です」
自己紹介の仕方が分からん!もう、どうにでもなれ!
「あ、同じクラスですね!私、リリアンヌ・アンガーと言います。クラスメート同士、仲良くなりましょう!」
あ、私、この子知ってる。
確か、ファラミリアの取り巻きの一人だったはず。
え、マジで?
そして、また遅くなります!
あと、明けましておめでとうございます!