ロイ視点
すいません。かなり遅れました。
所々おかしい所がありますが、気にしないで下さいね?
『この疫病神!お前何か消えちまえっ!』
『顔も見たくないよ』
『お前さえ、お前さえいなくなればいいのに!』
...どうして?どうして僕を寄って集って苛めるの?
『お前なんて、兄弟と思った事は1度もない』
生まれてきちゃ駄目だったの?
僕、いらない子だった?
どうして僕だけこんな思いしなくちゃならないの?
...苦しいよ。誰か助けて。
僕は、子爵家の四男として生まれた。
四男だった事と、生まれながらのこの容姿のせいで兄弟達からは苛められる毎日だった。
兄弟達は両親や使用人達の目に入らないよう、影で僕を苛めてた。
そんな時、僕に転機が訪れた。
何と、あの公爵家のドリウス家に僕を養子として引き取りたいという話が来たらしい。
何で、僕みたいなやつを?って最初は思った。
でも、これはきっと神様が僕にくれた物だと思い始めた。
僕の屋敷何かよりも、ずっと大きい屋敷が目の前に広がっている。
あぁ、やっとあの地獄のような日々から抜け出せたと思える。
奇跡なんじゃないかって思う程。
「エスラルドさん、あの」
「お父様でいいよ。君はもう私の息子同然なのだから」
「は、はい」
そっか。もうこの人は僕のお父様なんだ。
本当のお父様には悪い気もするけれど。
「君の名前はロイ・ドリウス。ドリウス家の立派な長男だ。胸を張って良いぞ」
「...はい」
長男という事は、このドリウス家を継ぐ跡取り息子になるという思った事だ。
...僕何かで本当に良かったのかな?
不安だな...。胸を張るだなんて。
「それとロイにもうひとつ。ついこの間、君と同じ子を引き取ったばかりでね。身分も名前も何一つ覚えていない女の子だった。ロイとは一つ歳が離れている。
最初はその子も、不安でいっぱいの顔をしていた。今の君と同じような顔をね。でもその子は今じゃ元気に暮らしている。私の娘の従者として。だから、君も大丈夫だ。何も心配する事なんてないよ」
お父様は優しく、そう僕に語りかけてくれた。
それが凄く嬉しかった。
僕の前に養子として入った女の子とも会ってみたい。
...娘さん?にはちょっと会いたくないかも。
だって、その子良い印象がない子だったから。
身分が低い僕の所にも、その傲慢で高飛車な令嬢だという噂が広まって来るほど。
...うまくやれるかな?前の家じゃうまくいかなかった。
今度こそ、うまくやって嫌われないようにしなきゃ!
屋敷に入り、僕は目を奪われた。
黒髪で少し短い髪。あまり整った顔立ちはしていないのだけれど、僕の目にはその少女は魅力的に写った。
少女は、サラという名でファラミリア様の従者であると言った。
...さっきお父様が話していた子は多分この子だろう。
周りの人間が見えなくなるほど、僕は彼女に見とれていた。
あれから色々あって二年後、僕はサラお姉さまのいる所に向かった。
何でもサラお姉さまは、ファラミリアお姉さまとそしてもう一人の従者であるシェバードさんと、あの数ある名家が集まるあのメルミウス学園に通うらしい。
「サラお姉さま...メルミウス学園にファラミリアお姉さまとシェバードさんと一緒に行くのは本当ですか?」
「え?あ、はい」
そ、それじゃ...
「じゃあ、しばらく離れ離れになるのですか?」
「そうなりますね?」
サラお姉さまは戸惑いながらもそう答えた。
そんなぁっ!メルミウス学園は全寮制だし、僕とサラお姉さまは一つ歳が離れているから1年間も会えないということになる。
そんなの嫌だ.....!!
「...嫌です。サラお姉さまと1年も会えないなんて」
「ですが...」
「行かないで下さい...」
僕は消えそうになる声で言った。
サラお姉さまがいない日々なんて、考えられない。
僕はサラお姉さまがいないと生きていけな「我儘を言うのは無しですわ。それにどうしようもない事ではありませんこと?」
我儘...?それ、ファラミリアお姉さまが言える事?
「別に、たった1年会えないだけですわ。それなのにそんなにサラにすがり付いて行かないでなんて、女々しいのも程がありますわ!
...サラは女々しい男は嫌いですわよ」
僕、女々しかったの?女々しいって何だろう。知らないな。
でも、サラお姉さまに嫌われるような事をしたのは分かった。
...謝らないと。
「そ、そうだったんですか?...ファラミリアお姉さまの言う通りでした。我儘を言ってごめんなさい。サラお姉さま」
「い、いや気にしていないので大丈夫ですよ」
そう言い、サラお姉さまは微笑んだ。
やっぱりサラお姉さまは優しい。
だから好きなんだな。きっと。
「ロイ、私に行かないでとは言わないのかしら?」
急にファラミリアお姉さまがそんな事を言い出したので、僕は若干びっくりしてしまった。
...。
「いや。別にファラミリアお姉さまは行ってしまっても僕は何とも思わないので言いません」
もちろん、あなたの事なんてどうでもいいです。
「な、何ですって!?ロイのくせに生意気ですわ!」
と拗ねるファラミリアお姉さまを、サラお姉さまとシェバードさんは苦笑しながらも見ていた。
...ファラミリアお姉さま、今のは半分本当で半分嘘です。
僕は、とりあえずサラお姉さまに似合う男の子になると決めた。
それまで待っていて下さいね!サラお姉さま!
また遅れると思います。




