17話 主人公、攻略対象にデレデレする。
は、話が進まない...
※キーワード追加しました。ご了承下さい。
...皆、目を見開いてシェバードを見てる。
シェバードは全然動じない。
す、すごい!あの、強気な高飛車なファラミリアがいるのにも関わらず...さらに、今日来たばっかで、強気な(以下略)と言い合いをするという肝の据わった(ヤンデレ予備軍)であるロイが、いるのに!
少し前まで、泣き虫だったのに。
あんなに成長するなんて。
私なんて一個も成長してない気がするぞ。
「な、なに様ですの!?いきなり入ってきて!私に向かって怒鳴るなんて、クビにしますわよ!」
お、おぉ...怒鳴ったのか?シェバードは。
相変わらず、自己中心的なんだね。ファラミリアは。
「...?シェバードさんだっけ?ごめんなさい。そうだよね。病人の前では静かにするのは当たり前だよね」
ロ、ロイ!ちゃんと分かってるんだったら最初からそうしようよ。
「分かっていただけたなら大丈夫です。それと、ファラミリア様。その件についてはどうぞご自由に」
「.....前まで泣き虫だったくせに。何なんですの?」
ファラミリアが困惑した顔で、ボソッと口にした一言。
それに、私はおもいっきり反応してしまった。
「本当にそうですよね!最初に会った時は、ちょっとした事で、すぐに泣いちゃうような感じだったのに!人ってこんなにも変わる..」
ん?何か私...忘れてない?
「サラ...?貴方、お腹痛いんじゃなかったですの?」
「え、いやー..それはー」
「サラお姉さま?」
「やっぱり。仮病だと思った。そうだよね?サラ?」
「............」
「サラ?」
「..........ハイ」
はい。オワタ。
はぁ....ファラミリアの説教は辛いな。
2時間も。2時間も!しかも、5歳児に!
もう、夜になっちゃったじゃんか。ちなみに今、夕食を何故かシェバードと私も一緒に食べています。何故だ?
ロイが私をずっと見てくる。
ん?私がここにいる事が不思議と思っているのかジーっと見てくる。
...痛!ファラミリアに足踏まれた!
すると、ロイは私から目を逸らしたあと、ファラミリアを睨みつけていた。
か、可愛い。おもいっきり睨んでいるつもりだろうけど、その可愛いらしい容姿のせいで、拗ねてる子供にしか見えない。
私が、ロイを微笑ましく見ていたらロイと目が合った。
ロイは私を見たら、驚いたあと顔を赤くした。
....どうしたんだろう?もしかして、熱でもある!?
そしたら、またファラミリアに足を踏まれた。
私なんかした!?
「お行儀良く食べなさい。ほら、シェバード君を見習って」
レイシアさん、ありがとう。おかげでファラミリアが私の足を踏むのを止めてくれました。
シェバードはさっきから黙って食べている。
君、本当に5歳なの?
........どうしてこうなった?
「サラと寝るのは、この私ファラミリアよ!ロイには自分の部屋がちゃんとありますわ!自分の部屋に今すぐ帰るのですわ!」
「そしたら、僕はサラお姉さまを連れて自分の部屋に帰ります!
ささ、行きましょう!サラお姉さま!」
「え、いや私は...」
「僕と一緒に寝るのは嫌ですか...?」
うぐっ!そんな目で見ないで!そんな顔で言われたら...
「むしろ私が一緒にロイ様と寝たいです」
本音出ちゃった。
だって、ファラミリアと寝るより断然良いもん。
「そんな事、この私が許しませんわ!」
やっぱりー。ですよねー。
そのあと、何だかんだあって3人一緒に寝たよ?
アイリスさんが許可を出してくれたおかげで。
私が何故か真ん中で2人に挟まれて寝てるけど。
あ!ロイが私に頬をすりすりしてきた!
可愛いぃぃぃ!
私は思わず、ロイを抱きしめ...痛い痛いっ!!
今度は、ファラミリアに強く抱きしめられた!
おい!邪魔するな!バカヤロー!
...マジ痛い。あ、息が...グエっ。
ロイ目線はいつか出します。
このままだと、話が進まないと思うのでそろそろ区切りをつけて話をどんどん進めたいと思います。
...果たして、そんな事が私に出来るのか!?
出来なかったらごめんなさい。