11話 主人公、仲間の従者を見つける。
あんまり遅れずに投稿できました。
誰ですか。貴方。
な、なんだ?この美少年は。.......見たことないな、う~ん...ま、まさかっ!?攻略対象?いや、でもなこんな場所に攻略対象何かがいるか?全然覚えてないから分からないな。あーも何で覚えてないんだよっ!私のアホ!
「あ、あの...」
「は、はい?」
そういや近くにいたんだった。すっかり忘れてた。
「貴方はだ、誰ですか?」
いや、貴方こそ誰ですか?と言いたい所だけど、また泣かれたら困るし....。もし攻略対象だったら印象が最悪になる。いや、さっきのでもう最悪か。あーあやっちゃたなー。
「えっと私は、この屋敷のファラミリア・ドリウス様の従者のサラ・ドリウスです。はじめまして」
「僕も、ファラミリア様の従者のシェバード・ラビオスです....あの」
え?まじで?ヤッホーーーっ!!
てっきり、攻略対象さんかと思っちゃったじゃん。だってこんな美少年どっからどうみ見ても攻略対象にしか見えないからさっ!
...シェバード・ラビオス君か、一見からすると私とちょうど同い年かな?一応聞いてみるか。
「シェバード君は、いくつ?」
「え、えぇっと...今年で5歳です」
あ、私と同い年じゃん。
「良かったーー!私も貴方と同じで5歳なの!はぁ、同じ人がいるなんて思わなかった...。よっしゃっ仲間ゲット!じゃなくてシェバード君はファラミリア様の従者なの?」
「は、はい....でもファラミリア様は僕の事嫌いだから...」
「そっか...」
いいな、嫌われていて。私は多分...嫌われてないからさ。
あれ?そういや、ファラミリアって私以外に従者いたっけ?そう言えば従者欲しかったの!とか、言ってたよね?そしたら自分には従者がいないという事になるよね。
「ねえ、ファラミリア様に何か言われてたりする?」
「................」
あれ?聞いちゃいけなかった?
「貴方みたいな、役立たず私の従者なんかじゃないって...もう貴方の顔も見たくないって...」
「え」
な、何それ...いくらなんでもそりゃ言い過ぎだろう。
「だから、いっつも僕ファラミリア様に見つからないようにこうして隠れているんだ」
「そっか.....」
そりゃ隠れるよね。そんな風にファラミリアに言われたら隠れちゃうよ私も。
「私もそんな風に言われたら隠れちゃうかも。でも私は貴方の事役立たずなんて思わないよ。まだシェバード君の事何にも知らないけど、そんな事絶対に言わないよ!っていうかファラミリア様も酷いと思う。」
「..............」
「ちなみに何したの?」
「えっと、ファラミリア様のお茶の時間に紅茶を持っていこうとしたら...ファラミリア様のドレスにこぼしちゃって...」
「あらら..」
大変だ。あのファラミリアの事だ、ただ事では済まないだろう。
「でも、誰でも失敗はあるよ。私は寝坊なんかしちゃって怒られたし...だから気にしなくていいよ。何か私達同じだね」
「どうして?」
「私もファラミリア達から逃げてるもん。今日は第二王子のルイランス様も来てるでしょ?それに今ここにシェバード君と隠れてる。だから、同じだねって」
「うん...。ねえ、サラさんって前にファラミリア様が連れてきた人の事ですよね?」
あ、知ってるんだ。まさかこの屋敷中の人が知ってたりするのかな?いや、するよね。
「うん。そうだよ。あと敬語使わなくていいよ、あとサラって読んでいいよ」
「うん。じゃあ、お言葉に甘えて呼ばせてもらうね。サラ」
「うん!!じゃ、私もシェバードって呼ぶね!」
あぁ、今日は厄日何かじゃなかったかも。それにシェバードっていい子じゃないか。ファラミリアの馬鹿、こんないい子馬鹿にしやがって...。最後見たシェバードの笑顔が私の癒しになるね。あ、そういやールイランスやファラミリアはどうしたんだろう。まぁ、いっか!隣にはシェバードもいるし。
...見つかったらどうしようかな。本当に。
ま、大丈夫だよね!
今度こそ遅れます。