1話 ここは一体何処ですか?
どんな始まり方にしようかな?
目が覚めると私はベッドの上にいた。
って、よくありがちな始まり方。いいよねー。こういう始まり方。だって、ベッドの上にいたんだから。よくありがちでも、私は少なくともこういう始まり方が良かったな。
じゃあ、私はどういう始まり方をしたって?そりゃあね。びっくりすると思うな。
目が覚めると私は道路で大の字になって寝そべっていた。
なかなかないよね。こういう始まり方。すごいと思う。うん。
っていうかここ。まじでどこですか?
いや、私普通に学校で授業受けてたと思うだよね。それで、先生に指されて黒板の前に行って、それから急に目眩がして倒れて気を失って.......
ん?倒れた?倒れたなら普通私が居るべき所は保健室だよね。
何で、こんな知らない所にいるわけ?
謎が多いなぁ........
もしかして、あの後私死んだとか?.....いやいや普通に可笑しいよね?
何処かに飛ばされたとか?..いくらなんでもそりゃないか。
あー...なんか疲れちゃった。もう、本当ここどこだよ。
あ、睡魔が襲いかかって......
「そこの小娘!大丈夫ですの!?」
あれーっ......声が聞こえる。凄い口調だな。ですの!?ってどこのお嬢様ですか?....まさか、小娘って私の事?
「すぐに私の従者を呼びますわ!!だから、死ぬんじゃありませんわよ!」
小娘っていうか、私の事だなきっと。
そんなに私小さいくないと思うんだよな。だって私華の女子高生だもん。ちなみに今年で16歳。
「....うっ...もう駄目.....限界...眠すぎる....」
ここが何処かも分からないまま、私に声を掛けてくれたお嬢様?的な人も知らないまま、私は意識を手放した。
うふふ。