沙耶、観察する
今回は短めです。
感動的ともいえる、アルさんとの握手をして数時間が経過した今。
私はベットに突っ伏している。
なぜなら
「まぁ、こんな話してあれだけど、部屋別々だから安心しな?」
と、とってもいい笑顔でアルさんが一言口にしたからだ。
あんな
あんな恥ずかしい思いをした私って!!!!
その時のアルさんの楽しそうな顔ったら!!!
大人って!!!!
って思ってしまった次第です(私も、実年齢20超えてますけど!!!大人ですけど!!思っちゃったよコノヤロー)
私の純情返せ!!
…まぁ、私の早とちりがそもそもの原因なんだけどね…
ちゃんとドアあったんですよ
アルさんは仕事柄未登録の魔力持ちを保護するので、この部屋に招くそうで
最初に案内されたのはリビング
ここが共同スペース
そしてリビングの両壁にそれぞれの個人スペースの部屋があったのだ。
そのドアに気づかず、ついついラル君の家を思い出し
1人で意識し、赤面し…
あぁぁぁ恥ずかし過ぎる!!!
そのまま私は枕をバンバン叩く。
フワフワした羽毛の寝心地の良さそうな枕をバンバン
ごめんね、枕。
あまりの恥ずかしさに、今後の事を話そうとしていたアルさんに「ものすごく疲れたので、明日聞きます!!おやすみなさい!!!」と叫ぶように言い放ち、この部屋に飛び込んだ。
そうしてベットにダイブし、冒頭へ戻る。
そうして、バンバン枕を叩く事数分…私は
うん、でもやってしまったものはどうにもできない!
気にしないようにしよう!!
気にして、いちいち思い出しその度赤面してたら、その方がアルさんの思うツボ!!(だと思う)
絶対アルさんは楽しんでるから!!(恐らく)
だから、気にしない!
何もなかったように振舞う!!
決めた!!!
そうしよう!!!!
と開き直った。
そう自分の中で折り合いをつけたところで、私はベットから視線を部屋に向ける。
あまりの恥ずかしさに、よく部屋を観察出来てなかったからね…
う~ん、やっぱり物が必要最低限しかないなぁ…
すっきりしてるって言うか、殺風景というか…
まぁ、ここは保護した人の一時保護部屋だからこんなものなのかな?
でも、リビングも殺風景だったなぁ…
ラル君の家も物少なかったけど、暖かい雰囲気でそう言う事思った事なかったけど
アルさんの家は綺麗に整ってるけど、生活感がない。
旅続きであんまり家にいないって言っても、家にはその人の“色”が出ると思うんだけど…
まぁ、深く考えても仕方ないかな
なんか機会があったら聞いてみよ。
そんな事を考えながら、布団を被る。
明日はいよいよ名簿登録。
とうとう戸籍をもらえる。
長かった…
そう思いながら私は瞼を下ろす。
アルさんは恐らく楽しんでます。
沙耶の行動が面白くて堪らないのでしょう。




