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沙耶、お伺いをたてる

今回は少し短いです~

マリアさんの家で振舞ったサンドイッチは好評だった。

ダイさんはあっという間に無くなり「サーシャは天才だ」と大げさに褒めながら、私の頭を撫でまわすし、マリアさんは「こんな料理上手の子が娘だったらいいのにねぇ~」と朗らかに笑う。(視線はフィンちゃんの方を向いているがフィンちゃんは笑顔でスルーしている)フィンちゃんは「料理上手なサーシャちゃんも可愛い!大好き!!」とぎゅうぎゅう抱きしめてくれる。そんなフィンちゃんにラル君が「おい、離れろよ!サーシャが潰れるだろ!!」と怒鳴りながら私とフィンちゃんを引き剥がす。

「何よ!」「何だよ!」と2人が喧嘩しそうになったら、私が2人の間に入って、2人の手を握る。

そしてにこーっと笑う。その笑顔は無言で「仲良くしてね?」という意味を込めて。

そうすると2人とも苦笑いをして喧嘩をしないでくれる。

そしてラル君が私の頭を撫でながら「美味しかったよ、ご馳走様」と言ってくれる。

フィンちゃんも「ご馳走様」って笑ってくれる。

それをテーブルの向かいに座るダイさんとマリアさんが、優しい瞳で見つめてくれる。

…これが今の私の日常。

温かい家族のような人たちに囲まれて、生活している大切な場所。


夕方ラル君の仕事が終わって、(ラル君は午前は麦の剪定と収穫、午後はマリアさんのパン屋さんでパンを作る練習をしている。早く、お店に出せるパンを出せるようになりたいって言ってた。)2人で家に帰った。

家に着くと、私は今日あった事をラル君に話した。

ラル君に隠し事はしたくなかったし、単純に自分以外の黒持ちの事を話したかったのだ。

アルさんの話を1通り話して、「また会いたい」と言われたという話をするとラル君が嫌そうな顔をした。

「…それ、約束しちゃったの?」と顔と同じくらい嫌そうなラル君の声。

「約束っていうか、会える時には会いたいなって。私の料理気に入ったって言ってくれたの!」と料理を褒められた事が嬉しくてはしゃぐ私を見て、ラル君はため息を吐く。

「多分気に入られたのは…」と小さく呟くラル君。

そんなラル君の様子にやっぱり会ってはダメなのかと思い「会いに行っちゃ…ダメなの?」と聞いてみる。

そうすると苦笑いをしたラル君が「でも、サーシャは会いたいんでしょ?」と聞いてくる。

私は「…うん、会いたい。だって魔力持ちがどんな人か気になるもん」と呟く。

そうしたら、ラル君は少し困った顔をしながら私の髪を撫でる。

「…それじゃあ、きっと俺がダメって言ってもサーシャは会いに行っちゃうでしょ?だから、いいよ。会っておいで。でも、俺が絶対送り迎えするから」と言ってくれる。

その言葉を聞いて「ラル君大好き!!」と私はラル君に抱きつくのだ。

優しいラル君。

人の良いラル君。

甘くて優しくて穏やかで…この世界の私の大切な家族。


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