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沙耶、調達する

今回は短めです~

長さマチマチで、すいません><

しばらくすると「お待たせ!」とフィンさんがドアを開ける。

ロング丈の水色のワンピースに、紺色のカーディガン。

飾り気のないシンプルなデザインだがフィンさんが着ていると、どこが品があってどこぞのお嬢様のような出で立ちだ。

さっきの部屋着がお色気系だったのに、この服は清楚に見える。

美人は何を着ても似合うなぁ…美人すげぇ…

じっと見ていたからか「どうしたの?」と不思議そうに首をかしげるフィンさん。

「あんまりにも綺麗で…」と素直に感想を口にすると、フィンさんは一瞬目を瞬き「ありがとう」と嬉しそうに笑った。

そしてラル君に向かって「聞いたラル?綺麗だって!この子可愛いだけじゃなくて見る目もあるわ~。あんたら男共と違って!!」と最後の一言を強調するフィンさん。

それに対しラル君は「はいはい、良かったな。…そう言う風に猫かぶってさっさと結婚すれば?あっという間に行き遅れて残り物になるぞ?」とかなり酷いことを言っている。

…でも、その瞳は少しフィンさんを心配するようなものに見えた。

ラル君の言葉に対してフィンさんは怒るでもなく、すっと目を細めて薄く笑う。

「馬鹿ね。私は結婚できないんじゃなくて、しないの。…私を満足させられる男が簡単にいる訳ないでしょ?」

その顔は艶やかで色気があり、私が男だったら一目で恋に落ちる表情(かお)だった。

…言ってることは普通に、結婚できないんじゃないんだから!しないんだから!!と、婚期を逃しそうな女の台詞なのにフィンさんが言うと説得力があるというか…。

この人を満足させられる男はそういないと確信できる…!

美人強い!これからはお姉さまって呼ばせていただきたい…!

しかし、そんな男なら(いや、女も?)誰もが恋に落ちそうな極上の笑顔を見ても、ラル君はため息を吐くだけ。

「…2人を悲しませるなよ」一言そうフィンさんに告げ、私に向かい笑いかける。

「じゃあ俺は仕事に戻るけど、気をつけて行っておいで」そう言って私の頭をなでる。

そして最後に「買った分、後で払うからよろしく頼む」と短くフィンさんに行って、ラル君は来た道を戻って行った。

ラル君が見えなくなるまでそのうしろ姿を眺め、ラル君が見えなくなった頃に「じゃあ行こっか」とフィンさんが笑って歩き出す。「はい!」とフィンさんに続く私。

…何故かまた手を繋いでいるが、もうその辺は考えないようにした。


フィンさんに「買い物するならやっぱり街に出なくちゃね!」と言われ、私はフィンさんに連れられるままバスのようなもの(馬車に近い?)に乗った。

そして一番近い街という「エディリア」という所で買い物をした。

ここはシーガ村より活気があり、やはりシーガ村は田舎なんだなぁと思った。

そこでフィンさんにあちこち、服屋さんに連れて行ってもらい「あれも似合う!」「これも可愛い!」と色々私に嬉々と着せていく。一応移動の最中に15という事は伝えてはいる。

…しかし明らかに15は着ないであろうフリフリしたワンピースばかり着せていくフィンさん。

絶対この人も私を15と思っていないな…

しかしここに来て気づいたことがある。

この世界の女性はワンピースのみを着用するようだ。

色々着せてもらっているが、ワンピース以外ないし、道行く人もワンピースのみである。

一方男性は、シャツと長ズボンという人ばかりである。

そんな事を考えながら、数時間フィンさんに買物を手伝ってもらい(おもに私を着せ替え人形のようにしていただけのような気もするが…)数着の服と当面の生活用品を購入した。(服は選んでもらった服の中でも、ヒラヒラやフリフリが少ない物を選んだ。だってこれでも21ですから…)

「もっと可愛い服あったのに…」とちょっと不満そうに口を尖らすフィンさん。

今私たちは、休憩室という所で少し休憩をしていた。(全部個室なんだよ)

私はフィンさんの言葉に苦笑いをしつつ、「いえ、十分可愛いです」と買ってもらって服を抱きしめる。

するとフィンさんは「ダメ!可愛い子は可愛い服を着なくちゃダメなの!」とぎゅうぎゅうと、服ごと私を抱き込める。

「今度、すっごく可愛い服プレゼントしてあげるね!!」と頭の上から、フィンさんの嬉しそうな声が響く。

フィンさんの可愛い服…考えるだけでゾッとした…

しばらくフィンさんの腕の中でどんな服が来るのか想像していたが「ねぇねぇ、サーシャちゃん。提案があるんだけどさ」とさっきより幾分静かなフィンさんの声がした。

「何ですか?」とフィンさんの腕のから抜け出て問いかける。

そこには、優しく笑いかけるフィンさんの顔。

…私はこの顔を知っている。

優しく穏やかで誰かを大切に思うような慈愛の表情。

…幾度も見てきたラル君の笑顔にそっくりだった。

そして

「…サーシャちゃん、私と一緒に住まない?」

フィンさんはラル君と同じ言葉を口にする。

お誘い第2弾です。

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