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第21話「朝陽の誓い」
窓の外に朝陽が差し込み、機内を淡い光が包む。
空の上での戦いが一段落し、心理の波は徐々に静まっていった。
悠翔は深く息を吐き、席に座りながら周囲を見渡す。
幼い兄弟は母親に抱きつき、安堵の表情を見せる。
老人カップルは手を取り合い、目を細めながら笑みを浮かべる。
天音はそっと悠翔の手を握り、微笑む。
「悠翔さん……無事ですね」
その笑顔に、彼の胸に小さな安堵が広がる。
「守れた……みんなを守れたんだ」
佐伯(乗務員)も通路で乗客の安否を確認し、微かな笑みを浮かべる。
小さな勇気と信頼の連鎖が、機内全体に確かな絆を生んでいた。
悠翔は窓の外に目を向け、朝陽に照らされた雲海を見つめる。
光の揺れ、計器の微細な異常、囁き——
すべての伏線は、今や整理され、空の上での真実として収束していた。
彼は心の中で誓う。
「これからも、誰も失わせない……この絆と勇気を守り続ける」
天音の手の温もりが、決意をより一層強くする。
心理戦の余波は残るが、もはや恐怖ではない。
それは、乗客、乗務員、そして悠翔と天音が紡いだ希望の余韻となっていた。
機内の全員が、安堵と小さな笑顔を取り戻す中、空の上には新たな一日の光が広がっていた。




