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妹は好きだったけど、現世の家族は嫌いなので家を捨てて……冒険者になります!  作者: 神戸近区


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第91話 来客

 ダンジョンの事に関して西山口国の国王が聞いて来た。

「ダンジョンの事を聞いたと言ったか?……誰に聞いたのだ?」

「そうですね……その存在は私なんかよりはるかに強力な存在で、私などを潰すのには指先だけで十分だと言われました。実際魔力の量も比較にならないほど多く戦えば一瞬で負けていたような存在です」


「それは人なのか?貴殿は我が国でも数頭の魔獣を簡単に討伐したと聞く。その貴殿の事を……」

「人ではありませんが、その存在を例えるのに何と言ったらいいのか私にはわかりません」


「そうか、もしかすると神に近い存在なのかもしれないな」

「そうですね。で、その存在曰くダンジョンは魔力の湧き出る場所で、その魔力から魔獣が出来るそうです。そして魔力が湧き出ないと魔法は使えません。多分ダンジョン自体が破壊されれば魔力が地上から湧いてそこから魔獣が……と言う事になるかと思います」


「それは恐ろしい事だな。我が国でももしダンジョンが発見されたら注意するよ。ところで先程の存在だが、人に害はないのか?」

「湧き出る魔力や魔獣を食べているそうです。魔獣の代わりに人を食べる場合かなりの数を食べる必要があるため現状人を食べる事は無いそうです」


「そうか……。恐ろしい存在も居るものだな」

「ここまで言ってこういう事を私が言うのも変ですが、私の発言を信用できるのですか?普通に聞いたらそんな存在は居ないと思ってもおかしくありませんが……」


「まず貴殿を信用している。それと今貴殿は北帝国の代表として来ている……これで嘘なら酷い話だ。北帝国の信用も落ててしまうだろうな」

「何故私を信用してくれるのですか?」


「前回の貴国と中央王国との戦いの時の貴殿の働きも有るし、先程貴殿が自分の秘密を話してくれたことも有る。国同士というものは利害も有るが……信用してもらえたならこちらも信用するということだ」

「ありがとうございます」


「まああまり言うのも申し訳ないが、そんな貴殿だから儂の子であるレオニダスと結婚して欲しいと考えている」

「そうですか。まあ期待には答えられませんが、気持ちは大変嬉しく思います」


「そうだ貴殿……ツバキ殿は我が国でも魔獣退治と言う活躍をされた。それに対して私から騎士爵の位を授けたいのだが受け取っては貰えるか?」

「私は北帝国の伯爵でございますので……」


「これは名誉職みたいなもので貴国の内政には一切関与しない。私からの気持ちだ」

「受け取っても何も問題が無いのであればそのお気持ちを有難くいただきます」


「そうかそれは良かった。これからも隣国として仲良くして行けたらと思う」

「はい。私も同じく仲良くしていきたいと考えております」


 こうして西山口国への視察は終わった。

ここから帰るだけの予定だったのだが、帰り道に前回魔獣を退治した場所で進めなくなった。

「この間助けてくれた人だ!」

「この前の肉の人?」

「助けてくれてありがとう!」

などなどと人が集まり何故か食事が始まった。

歓迎して貰えたのは嬉しいのだが、これの影響で帰還が一日延びた。


 その他には何事も無く無事に帰還できたのだが……

「アナベル、アベリア。帰って来たけど……何か有った?まあ有ったら魔法で連絡してくれていると思うけど」

「それがな……来客が有った。で、その人達は今牢に居る」


「はい?」

「今牢に入ってる。呼んでくるよ」


「何で連絡が無かったの?」

「……迷惑かけられないから野宿して待つと言われたので、妥協して牢に入って貰った」


「牢は妥協で入る場所じゃないと思うの」

「とりあえず呼んでくる」

そして戻って来たアナベルが二人を連れて来てのだが……誰?


「ツバキ様にはご迷惑をおかけしました。他人に迷惑かけずに、二度と会う事無ないように気を付けて生活し、少しずつでも慰謝料をお支払いいたしますので許して欲しいとは言いませんがお詫びいたします」

「あの……誰ですか?」


「マインとバーストです」

「顔は似てると思ったけど本人なのね……で、どうしたの?」


「国の経済の悪化で我々の食費が払えないと言う事で解放されましたが……最期に迷惑をかけた事にお詫びだけしてどこか邪魔にならない所で生活しようと思いここまで来ました」

「お金有ったの?」


「有りません。全財産は没収されてます」

「ではそうやって来たの?」


「道中で出会った馭者の方が優しくて少しお手伝いしただけで途中まで乗せてくれました」

……なんか私も覚えがある気がする。

「そう。でもそのあと歩いたの?」


「そうです。幸い毛布を途中で頂けたのでそれで暖を取っていたら、何故か食べ物をくれる方も居て……助かりました」

「この辺りの人って温かいよね」


「そうですね。私なんか自分の家族にもご飯を与えなかったというのに……」

「そうね。苦しかったわ」


「申し訳ございませんでした。二度と思い出さぬよう離れて暮らします。でもお金は少額ですがこれから毎月払います」

「二人ともそれは本心?私に助けて欲しいとは思っていないの?私は貴族よ?」

……こんな事言わなくても二人とも本気で反省してる事は魔法で分かっている……でもどうしよう?


今後の展開の参考にもなりますので評価、感想など頂けると助かります。

ここまで読んでいただきありがとうございます。


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