第89話 2度の襲撃?
西山口国に初めて来たが見た事無い景色が続き楽しかった。
景色を楽しんでいたらレオが声をかけて来た
「あの山に登ってみるか?」
「いいの?」
「いいよ。歩きだけど大丈夫か?」
歩くのは平気だが今は正装をしているのでこの服では運動は疲れると思い言った。
「服だけ着替えたいかな」
「わかった。近くの建物を使うか?」
「人が居ない所だったらいいよ」
「流石に外で着替えるのは……」
「違うよ!土魔法で部屋をつくって着替えるから」
「そ、そうだよな。驚いた」
「こっちも驚いた……まあ冒険中は色々有るから魔法が有ってよかったよ」
「そうだな。魔法って便利だよな……」
近くの山に近付いたので森の中に部屋をつくり着替えた。
「冒険者の服装が一番落ち着くのは何故?」
「お姉様、一応今は視察中……」
「でも確かにその姿の方が見慣れているな」
「レオさんはこの姿で会う方が多いからそうよね」
「さんは要らないって……」
「一応他国の王族ですし……」
「サザンカの言う通り、さんは付ける。で、早く登ってみない?」
「私はもう準備出来てます」
「俺も行けるぞ」
皆で山を登り始めた……なんか視線を感じるのだけれど……。
「レオさんここの山って働いている人多い?」
「一応鉱山だから多いぞ」
「そう……なんか嫌な予感がするのよ……」
「戻るか?」
「戻りましょうか?」
「今ここに人が集まる予定って有る?」
「無いが……集まってるのか?」
「そうね。囲まれてるわね」
「そうか……我が国の不始末は我が国で責任を取るよ」
「相手が攻撃して来たら反撃はするよ」
「それは当然」
「前後左右から合計100を超えるわね……」
「何でそんなにいる?」
「今日の計画が知られてた?」
「いや……偶然ここを見学する事にした。と言う事は計画的とは思えない」
「そう。もう近いわ」
すぐに近付いてきた人たちがこちらに言って来た
「金目のものを置いていけば命は保障する!」
レオはすぐに返事した
「渡す理由が無い!」
その瞬間賊は刃物を出してきた……
「ねえレオさんもう正当防衛になるかな?」
聞いていた賊が騒ぎ出した
「レオ?……レオニダス王子か?もしそうなら捕まえたら人質に……いやでもこんな所に居る筈が……」
「すまないが手を貸してもらえるか?」
「いいよ」
魔力で体を強化してすべての賊の武器を剣で吹き飛ばした。
賊は驚いて言った
「何て力だ……」
「失礼ね……魔法の力よ」
「魔法って……剣で攻撃して……」
「全員戦意喪失かな……。捕獲はお願いできる?」
あとはレオが対処してくれた。
「すまない。ほとんどツバキ様に任せてしまって」
「いいよ。多分これが一番早くて誰も傷付かないと思ったから」
「相変わらず優しいな」
「優しくは無いわ……でもそれよりこれはどういう事?ただの賊ならレオさんを人質とか考える?」
「……身内の恥だがどうもこの辺りの貴族が反乱を起こしたいみたいだ」
「そう……離れた方が良さそうね」
「そうだな。最悪転移で逃げてくれ」
「そうね……自分の国でないと自由に暴れられないから不便ね」
「変な物を見せて申し訳ない」
「気にしないで。どこの国でもそういうことは有るわ。前回中央王国の時は助けられてるし」
この場を離れる事になったが、もう時間は少し遅く薄暗くなってきている。
「今からだと馬車の中で移動しながらの仮眠になりそうだが……大丈夫かな?」
「冒険者の時と比べたら馬車で移動できるだけ上等よ」
「そう言ってもらえたら助かる」
馬車で移動しているのだが、なんか人が集まっている……また襲撃かと思っていたら近くの人達に声を掛けられた。
「この先で魔獣が出たらしい。今軍を待ってるが……貴族様からも言ってもらえないか?なかなか来てくれないんだ」
「そうか……どれ位の大きさと数か分かるか?」
「多分猪で3頭位だ!」
そんな会話に割り込んだ
「ねえ、その獲物貰っても良い?」
「貰ってもって……女の子には無理だよ」
「そう?ねえレオさん……魔獣退治は良いよね?」
「いや良くない……もし怪我したら」
「その時はサザンカが居るわ」
「いやお姉様、レオさんに迷惑を掛けたら……」
「迷惑ではないが……倒したいのか?」
「そうね。最近運動不足だし」
「普通運動不足だからって魔獣と戦う人がどこに居る?」
「ここ」
「……怪我しない事、危なくなったら転移できげる事」
「はい、守ります」
私は久々に全力で戦う事にした。魔力を使って高速で移動し気配を探して……見付けたら倒す。ごめんね……必ず無駄にはしないから……。
先程声を掛けたこの辺りの住民達は驚いていた。一人の女の子が高速で馬車を飛び出て護衛も無しに魔獣の居た方へ走って行ったのだから。
「あの、先程お願いして言うのも変だが……あの子大丈夫なのか?」
「一応魔獣退治は慣れてるんで大丈夫かと」
「あの小さい子が魔獣退治を!?」
「そうだ」
私は倒して魔獣を倒し収納するとすぐに戻った。
戻ってくると周りの住民から色々質問された
「魔獣は居たのか?」
「居たよ」
「何頭いた?」
「5頭」
「5頭!?それで何頭か倒せたりしたのか?」
「全部倒したよ」
「その魔獣を回収に行くから場所を……」
「今ここに持って来てるよ」
「いや無いよね……」
魔法の収納から取り出して見せた。
「ここにあるよ」
「……凄い!名前を……教えて貰っても良いですか?」




