第85話 休みって……
王様は魔石を気に入ったようで試しに何個か渡してみた。
王は魔法が使えたのが楽しいのか水を出し続けている
「この水は飲めるのか?」
「飲めますよ」
「そうか。なら飲み水を運ぶのにも使えるな」
「飲み水を運ぶ……ですか?」
「そうだ。軍でな」
「そうですね。軍事行動には水や食料は必要ですね」
「そうだな。水なんて現地調達で考えていたら毒入りの水を飲まされた国も有ったからな」
「でもそれって自国の井戸等に毒を入れたって事ですか?」
「そうだ。結局そこには長期間誰も住めなくなった。だから今ではそんな事しないと思うが」
「戦争自体が無くなれば一番いいと思いますが」
「まあ儂もそう思う。戦争なんて失う事ばかりだからな。そういう意味でツバキ殿の存在は助かっている」
「私が抑止力になって居るのですか?」
「そうだ。これからも無駄な戦争は無くしていきたいと思う」
「そうだ……戦争で思い出しましたがダンジョンの話は各国にも広げて頂けますか?」
「ダンジョンの話をか?構わないが」
「ダンジョンを無理に壊そうとしたりしたら大変な事になりますから」
「そうだな。他の国にも注意しておこう」
その後話も終わり、挨拶をして拠点まで帰ってきた。
「サザンカなんかごめんね。今日は商談みたいになって」
「お姉様が楽しそうだったからいいの」
「ありがとう。明日から魔法の練習も兼ねてダンジョン行こうか?」
「でもダンジョン内では魔法は使えないのでは?」
「手榴弾があるわ」
翌日新しく発見した方のダンジョン1階に来た。
「こちらの1階から行くの?」
「そうよ。危なくなるまで私は離れているわ」
「わかった」
「手榴弾る来るのに小さい魔石沢山欲しいから見付けた敵は全部倒して行きましょう」
私達は1階からダンジョンに入って行った。
1階が終わるに頃サザンカが困っていた
「お姉様魔石を集めたのですが小さいと言ってもこれだけの数になると邪魔で……」
私は何時も魔法を使っていたので気付かなかった
「ごめん私は何時も魔法で収納してたから……荷物は私が持つわ」
「いいの?助かる」
「これだけ持って戦うのは危険よ。鞄は有ってもこの数ではね」
サザンカは頑張って出会った敵は全部倒していたのでかなりの数の魔石が手に入っていたので魔法で収納した。
「じゃあ荷物も消えたし2階に行くね!」
「2階も頑張ってね」
この調子で10階まで来れた。
「サザンカ、もう大量の魔石が手に入ったけど……大丈夫?」
「なんか一人で戦ってるんだけど、強くなった気がしてそんなに疲れてない」
「それ多分レベルアップしてるよ」
「私もそう思う。今なら少々魔法使っても大丈夫!」
「じゃあそろそろ手榴弾つくってみようか」
私は2つの魔石を使った手榴弾の作り方をサザンカに教えた。
「魔石に魔力を入れるのが少し難しいけど作り方は分かりました」
「そう。これ投げる時は必ず近くに障害物が無い事、遠くへ投げる事この2つは守って」
「了解!跳ね返って近くで爆発したら大怪我するからね」
「怪我で済んだらいいけど……」
「気を付けます」
こうしてサザンカも手榴弾を使う事が出来るようになったので、拠点に戻ることにした。
拠点に戻って来てからサザンカと二人で話した。
「サザンカ、この領地もアナベルに任せていても平気そうだけど……旅はどうしようか?」
「お姉様……世界中を見て回るのでは?」
「そう思ってはいるよ。でも最近ダンジョンの件とか有ったし……」
「お姉様、多分今疲れているのでは?何日か何もせずに休みましょう」
「何もしないって何したらいいのか分からないわ」
「寝るとか食べるとか有るでしょ?」
「それは逆に落ち着かないわ。それなら道をつくり続けたい」
「それでいいの?」
「それが良いのよ。でもサザンカが疲れたなら言って。お休みするから」
「それなら明日は休んで明後日から道つくろうか」
「わかったわ」
サザンカが多分気を使ってくれたのだから明日はゆっくり休もうか。肉も大量に有るし明日も焼肉ね。
そこから1週間程道をつくっていたら家を発見した。
とりあえず話が聞けたらいいなと思い声を掛けてみた。
「誰か居ますか?」
「はい」
中から人が出て来たから聞いてみた。
「私は北帝国の子鹿地区から来たのですが」
「近隣国として国名は聞いたことは有るような……」
「と言う事はここは何処ですか?」
「ここは散田国だよ」
「散田国!……隣国まで来れたみたい」
「隣国までと言う事はまさか森の中を?」
「そうです」
「魔獣とか居なかった?」
「居たけど倒してきました」
「そうなの?遠い所までよく来たな……お茶でも飲んでいくか?」
「ありがとう。でも一旦戻るわ。国にも話さないといけないし」
「そうか国を超えるには許可が」
「そう。今国領土越えてるからまた挨拶に来るね」
「また会える日を楽しみにしてる。気を付けてね」
私達は一旦王城に転移した。
転移先には誰も居なかったので、近くの人に隣国までの道をつくったがどうしたらいいか質問したが答えられずなぜかいつも通り王と会う事になってしまった。
「サザンカ、今日も冒険者の服装だね……」
「多分私達この格好が普通だと思われてそう」
「確かに」
2人で笑っていたら国王が来た。




