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妹は好きだったけど、現世の家族は嫌いなので家を捨てて……冒険者になります!  作者: 神戸近区


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第82話 戦わない

 ダンジョンの38階まで来たが凄く強力な存在が居て、話す事が出来たので色々聞いてみた。

「魔力や魔石を食べるのですか?……それって美味しいのですか?」

「結構味が違うぞ。美味しいかと聞かれると……貴殿の魔力は美味しそうだな」


「わ、私?私を食べても美味しくないですよ?」

「魔力な」


「魔力を食べるんですか……どうやって?」

「手にでも魔力を集めてみて……貰うね」


私が手の先に集めた魔力を吸い取られた……。

「旨いな……何か教わりたい事が有るか?魔力と引き換えに教えてもいいぞ」


「……貴方は敵ですか?」

「敵か……指先で簡単につぶせるものに敵対してどうする?仮に儂と戦って勝てるか?」


「無理……ですね」

「そうだろ。敵対するより美味しい魔力を分けて貰った方が良い!」


「そうですか、ダンジョンに魔獣が住むのは仕方ないのですか?」

「そうだ」


「ダンジョンを破壊する事は出来ますか?」

「破壊したら困るのは人間だぞ。弱い人間は敵が出てくる所が分からないと簡単に死ぬ」


「ここで魔物や魔力を食べていたのですか?」

「そうだ」


「全部の魔獣を食べたりは出来ないのですか?」

「できるがそうして意味があるか?」


「ダンジョン内で出て来る魔獣と外の魔獣は何故違うのですか?」

「ダンジョン内の魔獣は魔石を出して消える。その魔石を食べた獣が生き残ったら魔獣となる」


「ではダンジョンのボスって何ですか?」

「ダンジョンで湧き出て来る魔力を一番吸い取った存在で生き残れたものだ。居なくなると一時的にダンジョン内の魔力が下がり魔物が出てこなくなったりする」


「ではなぜここはまだ魔物が出るのです?」

「ボスは生きてるからだ。この先に居る。でもこいつが死んだら儂の飯が減る……」


「ここのボスは倒せないと言う事ですね……」

「まあここで会えたのも縁だ魔物が外に出ないようにいつもよりは気を付けよう。その代わり定期的に魔力を分けてくれないか」


「魔力を分ける……それでこの辺りが平和になるなら」

「正直に言うと人間の言う平和が分からん。儂からすればすべて弱い生き物に変わりないからな」


「確かに人間は弱いです。特に私は戦う事が好きでは無いのですが、この辺りに住む人たちと共に生きていくために必要だから戦っているだけです」

「そうか。では利害は一致するということか。儂がこの辺りの魔獣を多めに食らう、その代わり貴殿に美味しい魔力も分けて貰えると」


「そうですね……頻度はどれ位で?」

「任せる。10年でも100年でも好きな間隔で……」


「普通の人は100年も生きられません」

「短いな……折角好みの魔力を持つ人を見付けたのに……」


「では適度に来ますね。……今機になったのですが、ここに魔獣が居なくなったら人間も食べます?」

「魔力を持ってる物なら何でも食えるが人間は魔力が多くないから魔獣の代わりに食べるなら大量に要るな」


「……聞いて後悔しました」

「そうか?知識は大事だぞ」


「ではそろそろ戻りますがその前に」

私は手に魔力を集めた

「魔力をどうぞ」

「こんなにくれるのか?普通の人間何人分だ……ありがとう旨いぞ」


「では戻ります。また会いましょうね」

「楽しみにしている」


 私は35階に帰った。

「お姉様お帰りなさい。怪我は……何処も無いですね。時間も早かったしボスは弱かったの?」

「逆よ。勝つ前に戦えなかったわ」


「戦えなかった?」

「そう。ボスの前にボス以上に強い存在が居て」


「ボスより強い!?」

「そう。何て言うのかな……恐竜?龍?ドラゴン的な強さって感じ」


「ド、ドラゴンって伝説の生き物では?」

「存在は分かるけどどのような形かは認識できなかったわ。でも私を指先でつぶせるって言われたけど、その言葉に間違いは無いと思う」


「お姉様を指先で……それは神か何かでは?」

「そうね……なんか逆らっては駄目な空気が凄かったわ」


「でもそれではここのダンジョンの攻略は失敗ですか?」

「失敗では無いのかな?一応その存在が、魔獣を食べてくれて出来るだけ外に行かないようにしてくれるって」


「ってよく聞いてたらその相手は話せるのですね……お嬢様よくご無事で」

「サザンカ混乱してるわ……落ち着いて」


「ごめん。落ち着いた……と思う」

「それでその存在と約束したの。私の魔力を少し渡す代わりにダンジョンの魔獣を多めに食べてくれるようにって」


「お姉様の魔力を渡す?」

「なんかね、私の魔力は美味しいらしいのよ」


「とりあえず、ここでの攻略は終了でいいのかな?」

「そうね。マートル達にも報告に行こうか」


 私達は29階に戻りサザンカと同じように報告した。

「こういうと失礼ですが、信じられない話しですね。信用してないと言う訳では無いですよ……でもツバキ様を指先でつぶせるって……」

「圧倒的な差よ。前に居るだけで怖かったし。でも向こうが好戦的じゃなくって良かった」


「そうですね……少し気になるのですが……」

「なに?言いたい事は言って」


「その、ツバキ様が動きにくかったという魔力と言うのが想像できなくて」

「行ってみる?」


「え?」

「サザンカも一緒に」


3人で再度37階まで来たのだが……

「ツバキ様とサザンカ様は何で動けるのですか?」

「私はぎりぎり進めそうだけど……もうきついかな」

「私と話した存在はまだ先よ。ここにはもう慣れたわ」


「慣れた!?……これは……まだまだ鍛練が足りてない事が分かりました」

「私はこの階に居るだけなら……」

「もう戻ろうか」


29階に再び戻ってきた。


今後の展開の参考にもなりますので評価、感想など頂けると助かります。

ここまで読んでいただきありがとうございます。


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