表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
妹は好きだったけど、現世の家族は嫌いなので家を捨てて……冒険者になります!  作者: 神戸近区


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

73/76

第72話 少しずつ

 私達は食事を終えてから休憩していた。

「お姉様、急がなくていいのですか?」

「いいのよ。目的は一緒に道をつくりながら進むことで、早く到着する事ではないわ」


「毎日拠点から転移して来て、夕方に拠点に戻る……なんか変な感じですね」

「そうね、でも街の事も気になるから毎日戻りたいって思ってるのよ」


 その時アベリアの魔力が届いた。

(「ツバキ様宛に王城から連絡が入ってます」)

(「分かった、ありがとう。今から拠点に戻るわ」)


「サザンカ、今王様から呼ばれたので一緒に拠点に戻ろうか」

「わかりました。でも何の用でしょうか?」


「分からないわ、でも行きましょうか。忘れ物は……無いわね」

「大丈夫です」


 転移して拠点に戻って来たので詳しい事をアベリアに聞いたら、王城の方に今度は正式にマインから連絡が入り謝罪したいとの事だった。


「今度は何をする気なのかな?とりあえず正式な物だったら無視するのも……」

「お姉様、行かない方が良さそうに思いますけど」


「そうね……でも最後に会いましょうか。そうだ国境で会いましょう。お互いの国に入らないという約束でなら会うわ……ちょっと王城に伝えて来るね」

「お姉様……って行ってしまった。まだ着替えてないのに」


転移した私は何故か皆に見られている……

「冒険者が王城内で何をしている?」

「……私の事ですか?」


「それ以外に誰が居る?」

「伝言が有るのだけど……」


「ここにどうやって入って来た?」

「転移で……って言い忘れてた。子鹿領のツバキ子爵です」


「失礼いたしました。服装が冒険者に見えたもので……」

「……そうね。正しいわ……着替えずに来てしまったわ」


「冒険者されているというのは本当だったのですね」

「そうよ。こう見えて7級冒険者よ」


「7級ですか!私の友人はまだ9級です……」

「と言う事は若いのね」


「でもツバキ様の方が……」

そこで自分達が王城内で話していて注目されていることに気付いた。

「とりあえず、王に伝言したいのだけれど」


「そうですね。……案内いたします」


 このまま誰かに伝言だけして帰る予定だったのに。王と会う事となった。

「ツバキ殿……斬新な服装で来たな」

「失礼いたしました。冒険中に連絡が入ったので、着替えに戻ったのですが……」


「着替えるのを忘れて来たと?」

「そうです。マインの件と聞き少し動揺したみたいです」


「先程少し聞いたが国境で会うのでいいのか?」

「そうですね。正式に来たのに受けないのも良くないかと」


「別に無視しても構わないぞ。前回侵入してきたのだから」

「でも今回は正式に謝罪と言ってるのです……信じられませんが」


「信じてないのに行くのか?」

「本気で謝罪したい可能性も有りますし……断るにも1度は顔を出しておこうと思いまして」


「そうか。わかった、返事しておく。日付は何時でも大丈夫か?」

「数日前までに分かれば大丈夫です」


「伝えておく。出来たら今度ゆっくり冒険者としての話を聞かせてくれ……」

「わかりました。宜しくお願いいたします」


この日はこれで帰り、翌日以降サザンカと道づくりを続けていたら三日後には返事が来て会う日が決まった。


 そして当日となった。私とサザンカは正装して国境に転移したら国境の先にマインと数名の兵士が居た。

「お待たせいたしましたか?」

「ツバキ様、まだ約束の時間になっておりません。私達が早く着いただけです」


「で、マイン殿用件は?」

マインは地面に正座した……この世界にも正座って有るんだと驚いた。

「申し訳ありませんでした」


「え、どうしたのですか?」

普通に考えたら謝罪なのだから謝るのが普通だが……この人が謝るなんて……罠?

「前回……いえ、それだけではなく私が貴女にした行為が許される事では無いと知ったからです」


「……何が有りました?」

「貴方の所から戻された後、私は一人で生きるのくらい簡単な事だと思ってました……しかし持っていた資産なんて直ぐに無くなり、明日食べる物にも困り……苦しみ、やっとあなたがどのような目にあったか……いえ、私が貴女にあわせたのか分かりました」


「そう。苦しまれたのね」

「それが、王に助けてもらう事が出来ましたので、そんなに苦しんではいません。で、王は貴女との縁を求めております」


「私に王家と仲良くしろと」

「そう言うように言われましたが、私は謝罪だけできれば思い残すことは有りません。私と伯爵とバーストの命で償わせてください」


「死ぬ気なの?」

「多分この話がうまく行かないと我々は処刑されます。でもそれは仕方のない事です」


「どうしたの?我儘言わないの?調子狂うな……」

「一つだけ……一つ我儘を言えるならバーストだけは……あの子が悪いのではなく私達の教育が悪かっただけなのです。ですが、ご迷惑をかけた事には変わり有りませんので……」


「少し交渉したいのだけど……誰か権限ある人は居る?」

「ツバキ様。元親として言うわ、私達の事は忘れて生きて……」


 ……こんな時に魔法で本心だと分かってしまうのは辛いな……

でも助けるのも違うと思うし、バーストだけでもか……この人も母親なのね。子供を見捨てても生き残ろうとするかと思っていたけど。

知らない方が良い事も有るか……勉強になるな

今後の展開の参考にもなりますので評価、感想など頂けると助かります。

ここまで読んでいただきありがとうございます。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ