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妹は好きだったけど、現世の家族は嫌いなので家を捨てて……冒険者になります!  作者: 神戸近区


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第61話 姉妹

「忘れる訳がない。直接約束したのだからな」

「前の家族には裏切られましたが……ここは良い人多いですね」


「もう家族の様に思ってもらってもいいぞ……誰か儂の子の一人と結婚して本当の家族になるか?」

「そうですね……結婚って冒険者で言ったら背中を預けて一緒に戦える相手位でないと長時間一緒に居られないと思うので、お気持ちだけありがたく頂きます」


「ツバキ殿が本当の家族になってくれたら嬉しいと思っただけなので気にしないでくれ」

「そんなに私が魅力的だとは思いませんが」


「そんな事はないが、本人には分からないのかもな」

「そうなのでしょうか?」


 王との会談も終わり子鹿に帰って来た。近くにアベリアが居たので聞いてみた

「王から許可は頂いたのですが、このままここで働いてくれないかな?」

「私がここでですか?」


「そう。王城ではなくここで」

「いいのですか?」


「あれ?普通嫌がらない?田舎で働くことになるのよ……まあここはいい所だと思うけど」

「嫌になる理由は有りませんし、ツバキ子爵とこれからも一緒に居られるなら」


「そう?このようなこと聞くのは変かもしれないけど、私と働いて面白い?」

「面白い……面白いというか私を一人の人として扱ってくれます」


「当たり前じゃないの?」

「軍……特に貴族は私達なんか駒としか思っていない方も……」


「そう……。ここでも理不尽な命令を出す事も有るかもしれないけど駒と思う事は私にはできないわ。ってごめんね変な話して。ではこれからはここで働いてくれるかな?」

「拝命いたします」


「ありがとう」

これで旅に出る準備が進んだ……でもまだ中途半端に拡張した街を放置しては出かけられないからもう少し色々ポイントで建物を作ろうかな?


 そんな感じで数ヶ月経過しツバキは16歳、サザンカが15歳になった。

「もう旅に出て1年か……まだ北帝国しか来れてないのは予想外だわ」

「お姉様……それより貴族に成った方が予想外では?」


「そうね……貴族に成ったのよね。意外なのは街が成長していくのを見てるのが楽しいのよね……でも私の本当の目的は世界中を旅する事だから……そろそろ動きたいのよ」

「そうですね。冒険者としても昇級しましたし」


「私が7級でサザンカが10級だったね。7級って普通30代位よね……」

「お姉様の功績が大きすぎてギルドも困っているらしいと聞いたよ」


「正直何かした実感てないのよね。でも認めて貰えるのは悪くない気がするわ」

そんな話をしていたら拠点の入り口付近から大きな声が聞こえた

「サザンカ……クレームかな?私が出るわ」

「お姉様……私が行きます。毎回お姉様に出てもらう訳にはいかないので」


サザンカが向かったが……余計に騒がしくなってる

ここは私が行った方が良いだろう……

「大きな声で叫んでますが何か用ですか?」

「お前達では話にならない……子爵を呼べ」


「その前にあなたは誰なの?軍人も連れてるようですが」

「中央王国の伯爵令嬢に向かって誰とはなんだ……」


「令嬢?!バースト?」

「呼び捨てにするな……侮辱罪だ」


「ぶ、侮辱罪?!そう……大変だわ。では後ろの人はマインさんって事かな?それと護衛の中央国軍?軍人が来るなんて聞いてないのだけど」

「さんとはなんだ様だろ!」


「貴族令嬢なら少し落ち着いて話せないの?だから先ほども言ったが軍の訪問など聞いてない。帰って貰おうか」

「お前なんかが決めるな平民が……後悔するぞ」

「申し訳ありません。我々はこの二人の監視役で中央王国の人間ですが軍人では有りません」


「そう。で、何の用事か聞いても良い?」

「実はこのお二人がツバキ子爵にお詫びがしたいと言う事でこちらまで訪問したのですが」


「貴方の国の謝罪って独特ね」

「黙って聞いてれば……私の権力でお前なんか簡単に首を切れるのだぞ」

「他国の人間にそのような事は出来ません。と言うよりあなた方は今は平民です……謝罪の為に来たのではないのですか?」


「馬鹿姉に会うのをこの女共が邪魔するからでしょ」

「馬鹿姉……謝罪する気無しね」

「失礼いたしました。子爵には後日お詫びに参りますと伝えて頂けますか」


「不要よ。と言うかバースト……体は大きくなったわね。見た目なら十分貴族だわ。それにマインさん今日は静かですね」

「お前は無礼だ!我々はペスティサイド伯爵家の人間よ」


「知ってるわ。まだ気付かないの?私がツバキ。久しぶりね元義妹」

「義妹?義妹って何よ……無知なくせに適当な事言わないで」


「母親が違うんだから義妹でしょ?」

「は?母親が違う?何言ってるのお母さまは一人しかいないわ」


「私の母はサクラよ……でそこに居るマインさんには私の存在が邪魔だったから食い物を与えなかった」

「違う!」


「何が?」

「食べ物は与えていた」


「黴だらけのパンとかを地面に置いてそれを食えって言うのが貴女の言う食べ物?」

「お母さまがそんな事するはずない」

「そんな指示はしてないわ……予算は少し減らしたけど」


「では私の私物と母の形見を奪ったのは?」

「してません。本当です。神に誓います」

魔法で鑑定したが嘘は言っていない……。それかそう思い込んでる?


今後の展開の参考にもなりますので評価、感想など頂けると助かります。

ここまで読んでいただきありがとうございます。


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