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妹は好きだったけど、現世の家族は嫌いなので家を捨てて……冒険者になります!  作者: 神戸近区


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第53話 食べられない

 私は急いで馬車に向かった。馬車の近くでは護衛と盗賊っぽい人達が話している。

「金目の物だけ置いて行けば危害は加えない」

「盗賊に渡すものなど無い」


「そこに居る貴族っぽい奴が怪我をしてもいいのか?」

「貴族と分かって手を出すなら覚悟はいいのだな?」


「何言ってる、こちらはそちらの5倍は居るぞ……どうやって勝つ気なんだ?」


 見た感じでは護衛8人位で盗賊は40数人……単純に護衛が不利だ。

対人戦闘はしたくないんだけどお爺様達を守らないとね……


「不意打ちする気は無いから先に聞くわ。盗賊たちは降伏する気はない?」

「お前は馬鹿か?子供が一人……まあ女だし売れるか?」

「何をやっている、危険だから逃げなさい」


当然だけど両方から歓迎されてないみたい。

「女の子一人だけど私強いわ……よっと」

一気に距離を詰めて殴った。剣は使えない……切っても食べられないし。

半数を気絶させたら盗賊から「化け物」と言われた……

「誰が化け物よ……失礼ね」と言いながらも倒して行き、弓を構えたサザンカが合流する頃には盗賊は全員気絶していた。


「サザンカ……手が痛いわ」

「攻撃受けたの?!」


「違うわ。殴り過ぎただけ」

「お姉様……」


護衛の人達は固まっていた。

「ねえ、この人たちどうしたらいい?」

「ご、ご協力感謝します」


「感謝はいいけど、この人たちどうしよう?」

「この場で処……」


「殺す必要ある?抵抗しないみたいだし捕まえたら?」

「貴族相手に盗もうとしたんだ、それに人数が多い。暴れられても困るから処刑は正しい」


「なんか納得できないわ、殺しても食べられないのよ。命を無駄にしなくても……それに今日は未遂じゃない?」

「まあ平民には分からないかもしれないが……こちらの護衛対象は他国の貴族なんだ。だからな……」

「もういいよ。殺してくれ」


「気が付いたの?」

「これだけの人数で女の子一人に負けたんだ。生き恥をさらすのもな……」

護衛達は剣を構えた……その護衛達に向かって私は言った


「ここは私に預けてもらえないかな?この人たちそんなに悪い人に見えないし」

「助けて貰ったとはいえそれは出来ない」


「私も貴族よ。それでは駄目?」

「そういう冗談は捕まるからやめた方が良いよ」


「私はツバキ……子鹿領の領主で子爵よ。これ証明書」

「……失礼致しました」


「いいのよ見た目子供だし……って言ってて悲しくなって来たわ。盗賊さん達は今まで他に罪は?」

「ない。ある人に頼まれてここで襲うように言われて武器も渡されたんだ」


「誰に言われたの?」

「わからない」


「そう……これは多分他の貴族が絡んでそうじゃない?一旦全員の身柄を保護すべきよ」

「こいつらが嘘を言ってる可能性は?」


「当然あるよ。有るけど嘘とも決めれないでしょ?」

……と言うか魔法で嘘じゃないって分かってるけど

「そう……ですね。では全員捕縛する」


「ありがとう」

皆大人しく捕まってくれた。


「ツバキとサザンカか?」

「お爺様とお婆様!」


「助けてくれたのだな。ありがとう」

「当然の事をしただけです」


「何でここが分かったんだ?」

「少し遅れてるみたいだったから何か有ったのかなと思って」


「そうか。来てくれてよかった。怪我人も出さなくて済んだ」

「運が良かったんだと思います」


「とりあえず有間口に向かおうか。ツバキとサザンカは一緒の馬車に」


 移動中お爺様達と色々話をした

「ツバキは子爵になったのか?!」

「ダンジョンを攻略したらその功で……」


「ダンジョン……噂でしか聞いたことがない。それに子爵か……これからはツバキ様と……」

「お爺様やめて下さい。私は孫のツバキです。爵位なんて関係ありません」


「そう言ってくれるか……しかし先程見せて貰ったが本当に強いな」

「一応本業は冒険者ですから……でも女性の貴族としては良くないかもしれませんが」


「まあでも自分の身を守れることも大切だ。出来たら戦いは避けて欲しいが」

「そうですね。基本対人戦闘はしたくないですから」


「確かにな。無駄な戦いなんて無い方が良いよな。他の貴族に聞かせたい言葉だな」

「もしかして戦争でも始める気なのですか?」


「……そうだ。今は一部貴族だけだがな」

「そうですか。お爺様は反対されているのですよね?」


「当然な」

「もしかして……今日の襲撃は……」


「そうでは無いと思いたいな」


 その後馬車は無事に有間口に着いたのだが、そこで捕まえた人たちの分の馬車を借り王城へと向かった。

「お爺様、予定を変更し王に会えるか分かりませんが王城の方に向かいます。その移動中に捕まえた人から話を聞いてみますね」

「そうか。ツバキがそう判断したのならそうしようか。国王とも会えるなら久々に会いたいしな」


「会った事が有るのですか?」

「あるぞ……かなり昔だがな」


数日かけて王城付近に到着したので、急いで手紙を書いて渡すと翌日には王と会える事となった。

「ツバキ子爵、急ぎの用みたいだが?」

「はい。祖父母が有間口付近で襲われました」


「それで一緒に来たのか……無事そうでよかった。犯人については何かわかったのか?」

「貴族っぽい人間で、大金を払ってくれたこと。それと彼らから預かった武器なのですが……中央王国の兵士の武器が多く使われていました」


今後の展開の参考にもなりますので評価、感想など頂けると助かります。

ここまで読んでいただきありがとうございます。


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