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妹は好きだったけど、現世の家族は嫌いなので家を捨てて……冒険者になります!  作者: 神戸近区


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第51話 左手

 貴族か……本当は貴族になるなんて嫌と思っていたのに、なった方が安全だからと現在貴族になったのよね。

「私は……貴族を続ける気はなかったのだけど、無理かもね」

「……手の事か?」


「そうね。戦いに不利だから」

「まあその状態でも戦う事を考えられる状態で良かったよ」


「あら?気にしてくれていたの?」

「当然な」


「サザンカ……貴女の意見も聞きたいのだけど」

「お姉様が……安全に生きて行けるなら貴族も良いのではないかな?」


「そうね。今までが危険だったからね。それも悪くないかもね」

「もうお姉様が傷付くのは見たくない」


「ごめんね。でもまた同じ状態になったら多分私は同じことすると思うわ」

「お姉様……」


「とりあえず急いで答えを出す事でもないでしょ?ゆっくり考えるわ」

「そうだな、悪いな変な事言って……」

この日はサザンカと久々にゆっくりと過ごした。


 数日間大人しく拠点に籠り仕事をしていたのだが

「ツバキ様、王様が直接本人からの報告が欲しいそうです」

「王様に直接ですか?」


「はい。今回の負傷の件での話が有ると」

「行くのはかまわないよね?サザンカ」

「呼び出しですから当然かと」


「アナベルにここの事任せても良い?」

「居ない間は何とかする」

「お姉様……私は?」


「一緒に行かないの?」

「いいの?」


「……不安でしょ?」

「はい」


「私も旅はサザンカと行きたいわ。まあ今回は旅じゃないけど」

「ありがとう」


 翌日出発する事となった。

「アナベル、馬車まで用意してくれたの?」

「これは王家からだ。国から予算が出たんだ」


「そう。歩いていくのかと思ったわ」

「少しは貴族と言う自覚を持って欲しいな」


「運動しないと落ち着かないのよ……。馬車と並走しようかな?」

「出来ないよな?」


「簡単よ」

「普通は出来ない……いや、また自分の常識が……」

「今回はアナベルさんが正しいかと。お姉様、それを人に見られたらどう思われるか」


「分かってるわ。でも正直運動不足なのよ……」

「……戻ってきたら久々にお姉様と少し狩りでもしましょう」


「本当?……急いで出発よ。早く帰りましょう」

「お姉様子供みたい……」


 出発し数日後……

「ねえ、サザンカ……もうすぐ着くよね?」

「そうだね……先日から左手を気にしてるけど……痛む?」


「そうじゃなくてね、違和感が凄いのよ」

「……大丈夫なの?」


「大丈夫じゃないかも」

「医者に診てもらう?」


「多分そういう事ではないのよ。明日には答えが出そうだけど」

「まあ大丈夫なら良いけど」


 その日の夜に王城に着き2日後に王と会う事になった

「今回の報告は聞いているのだが……左手を食われたそうだな」

「はい、もう大丈夫ですが」


「そうか……兵たちを守るためと聞いた。ありがとう。そしてすまなかった」

「いえそんな謝られる事では有りません」


「でも、左手を犠牲にしなければ勝てない相手だったのだろう?」

「もう大丈夫ですから」


「いやまだ若い君の左手を……あれ?左手が有る?!」

「はい。治りました」


「手を食われたのでは?」

「そうですね。でも再生しました」


「そうか……再生したか。でも未知のダンジョンの攻略の為に傷を付けたことには変わりない」

「はい、そうですが?」


「で、その功により子爵位を叙爵する」

「それは……ありがたき幸せ?」


「正直な……現在の子鹿周辺が開拓されて領地が広がっている。男爵が持つには広すぎるのだ。だからそれも含めて子爵になって貰おうとな」

「いや、あの……そんな簡単に……」


「簡単か……。今まで何年間領地が広がる事は無かったか……。未知のダンジョンから魔物が溢れ出たらどれほどの被害が有ったか。これを簡単と言われたら儂たちが無能と言う事になる。受けてはくれないか?」

「これで私冒険者に戻れないとかは無いですよね」


「後任者さえ決めてくれたらな……まあ出来たら永住して欲しいが」

「検討します」


「それ考えないだろ……まあそれとだな、隣国の中央王国の平屋の領主がツバキ領の視察に来たいとの連絡を貰っているのだが、まあ平屋の領主は信用できる人なので出来れば受けて欲しいのだが」

「お爺様が来られるの?!」


「お爺様?」

「そう。私が育った……あ!」


「平屋……勇者が治めた土地……そこの血縁と言う事はツバキ、やはり勇者様だったのか?」

「今は勇者が必要な時では無いと思います」


「勇者は必要な時に現れると?」

「はい。まあそういう言いきれませんが、それっぽい事を聞きました」


「……そうか。まあどちらにしても視察は受けると言う事でいいな」

「はい喜んで」


「ではその様に返事を出す。そうだ忘れる所だった、前回派遣した兵士達が貴殿の領地で働きたいと希望している。当分の間は国からの派遣と言う扱いにするが構わないか?」

「構いませんが、派遣ですか?」


「まだ税収とか少ないだろ?こちらが給金を払うので自由に使って欲しい」

「ありがとうございます。何名ほど希望してますか?」


「全員だったが、家族の都合で動けないものも居る。最終的に40名は確実に行く。戻る時に何名かは護衛として同行させる」



今後の展開の参考にもなりますので評価、感想など頂けると助かります。

ここまで読んでいただきありがとうございます。


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