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妹は好きだったけど、現世の家族は嫌いなので家を捨てて……冒険者になります!  作者: 神戸近区


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第47話 ダンジョン

 翌日の早朝からサザンカと一緒に発見した地下への階段へとやってきた。

「ここが発見したダンジョンの入り口と思われる場所よ」

「なんか不気味な階段ね」


「そうね。それだけだったら私も放置したのだけど……ここの下から大量の魔力っぽい反応が有るの」

「お姉様にしては曖昧な発言ね」


「私も初めての感覚で判断できなかったし、一人で見に行って戻れなくなったら困るから……私がもしすぐに戻ってこれなかったらここから街の方に戻って報告して。一人で歩いてだったら昼過ぎには戻れると思うから」

「お姉様を置いては……でもそうですね。お姉様が戻れないほどの状態なら私では何の役にも立ちませんし」


「サザンカと一緒に居るだけで私は楽しいの。だから必ず帰ってくるわ。念のためよ」

「わかった。必ず帰って来てね」


「では様子見て来るわ」

私は一人で階段を下りて行った……。

少し降りると扉でも有るのかと思っていたが何もないが、雰囲気と言うか空気と言うか何かが違う。


 少し先に鼠のようなものが数体現れた……数体相手は面倒なので火の魔法で攻撃したのだが……避けられた。正確に言うと避けられたって言うより魔法が抵抗にあってるかのように威力を減らしながらゆっくりとしか進まない。

不利だなと感じたので、前を向いたまま少しずつ後退していったのだが、逃がしてはくれなかった。

こちらに向かって来た鼠の様な物に剣で反撃したら意外と簡単に倒せ、倒すとそこには魔石だけが残った。

これって……此処に居るのは生き物ではないって事よね??

一旦戻サザンカの所に戻ることにした

「サザンカ、ただいま。残念なお知らせよ……中に居るのは多分普通の生き物ではないわ」

「それが何で残念?」


「肉が残らないから食べられないよ」

「で、お姉様がなんか嬉しそうに見えるのは?」


「そんな顔してる?……生き物を殺さなくていいって言うのが気分的に楽だからかな?」

「お姉様……とりあえず今日はどうします?」


「少し探索したいけど……」

「私も中見て良いかな?」


「良いけど危険よ。まだどんな生物?が居るか分からないから」

「敵が現れたらお姉様の魔法で倒してくれるでしょ?」


「それがね、ここの中では魔法に抵抗が有るみたい。いつもみたいに相手に向かって高速で飛んで行かないの。威力も弱くなるし」

「それって……かなり危険では?」


「最初に出会った鼠みたいなのは弱かったわ。……でも気配は近付かないと分からなかった」

「お姉様だけでは危険ですね。一旦戻りましょうか」


「サザンカだけ戻していいかな?」

「なんで?」


「嫌な気配が近付いて来ている。一旦転移でサザンカを送ってまたすぐ戻るわ」

「それではお姉様の魔力と体力を浪費する……一緒に戦いましょう」


「でも多分……強いよ」

「お姉様……顔色悪いよ。そんなに危険?」


「そうね」

「皆を置いて逃げるって言うのは?」


「出来る……けど後悔しない?」

「します」


「では却下ね。サザンカだけでも逃げて」

「弱いけど壁位にはなれるよ」


「馬鹿な事言わないで!貴女が死んだら私が生きる意味無いじゃない」

「お姉様って馬鹿なの?反対でも同じよ。何で分からないの?お姉様を犠牲に生きたくなんて無い」


「ごめんね。でもありがとう」

「こんな楽しい生き方教えてくれたのだから最後まで責任取ってもらいます」


「……なあいい雰囲気の所悪いが私の存在忘れてないか?」

「……気付いてはいたけど攻撃してこないから。でも話せるとは思わなかったわ」

「?!」サザンカは硬直している


「私はこういう君たちの世界で言うダンジョンの管理をしている」

「ダンジョンにも管理人さんいたんだ」


「と言う事は他の管理するものと会ったことが有ると認めるのか?」

「私は転生する時に管理人さんにこの世界へ連れてきてもらったわ」


「と言う事は勇者か?」

「私勇者なの?その話は聞いてないのよ」


「勇者とは言われてなかったのだな?それならいい」

「え?いいの……というか信じてくれるの?」


「まあ本当の事を言ってるのは分かる」

「そう。良かった……少し質問良いい……ですか?」


「なんだ?人間ではないんだ敬語とか不要だ」

「このダンジョンって何?」


「答えは言えない。でも君には極力中に出没する奴らを倒して欲しい」

「あれ?攻撃していいの?」


「あれはな……無くても良いものなんだ」

「……中にある魔力に湧いて来てるって事?」


「そうだな。詳しくは話せないが、魔力が出てくる場所が有る。そこに魔力で出来た生き物の様な物が長い時間をかけて作られる……そして奴らは戦い、負けたやつを吸収し強くなる……」

「もしかして勇者って……」


「それだけではないがそう言う事だ」

「魔力って地面から湧き出す資源みたいな物なの?」


「そうだな……まあ多分間違っては無いな」

「そう……ねえ管理人さん、何で私の前に現れたの?」


「久々に巨大な魔力の生き物が来たから勇者かと思ってな」

「そう。勇者ではなかったけどいい話は聞けたわ」


「不満は有るだろうが私達の事をすべて話すことは出来ないし話しても理解できないと思う。で、この世界に管理する者は複数いるが皆それぞれ独立して動いているからお互い何してるか知らない。人が好きなやつも居れば嫌ってるやつも居る。ただどちらにしても人間だけに協力する事は無いと思ってくれ」

今後の展開の参考にもなりますので評価、感想など頂けると助かります。

ここまで読んでいただきありがとうございます。


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