第44話 再会
ここに移住してくれた人の中ですでに何か目的のある人を見付けて嬉しかった。
私も長期間ここに居る予定ではないが、他国に行くのに北端地区から道を作れると非常に便利になるという考えもある。
「サザンカ……何しようか?今建物増やすと誰かに見られてややこしい事になりそうだし……」
「そう言う時はポイント稼ぎの為に狩りに行きましょう!私も少しずつ強くなってきたし」
「そうね。サザンカの好きな肉を取りに行きましょうか」
「今日もお肉食べられる?」
「今日の戦果次第よ……と言っても既に二人で食べるには多い位の肉が有るけどね……魔法の収納って時間経過させないから便利よね」
「お姉様が何人もいたら食料問題解決できそう」
「それってどうなの?私が複数いるって考えると怖いよ」
「まあそれだけお姉様が規格外ってことです」
「私は普通がいいのだけれど……」
準備して狩りに出たら……先日会った人の気配がした。
「サザンカ、この前言った人が近くに居そう」
「あの修行に来たとか言ってた?」
「多分この気配はそうよ。どうしようか?違う方向に進むことも出来るわ」
「私どんな人か知らないし……一度会ってみたいかな」
「それならこのまま進んで……今大丈夫かな?」
「この前の、領主さんだったか?」
「そう言えばあの日お互いに警戒してたから自己紹介してないね。私はツバキ。一応まだ冒険者よ」
「で、私が妹のサザンカです」
「俺は西山口出身で今修行中の18歳レオニダスだ。レオって呼んでくれ」
今までの感じだとレスって言うのかと思った……
「よろしくねレオ」
「よろしくお願いしますレオさん」
「こちらこそよろしく。ツバキとサザンカさん、そんな丁寧に話さなくていいよ」
「年上で初対面なので……」
「と言うかそちらは領主の妹さんだろ……普通に話して欲しいのだが」
「わかった。普通に話すね」
「その方が話しやすい」
「今日も何か倒せた?」
「今日は小さいのが多い……奥の方からこちらに向かって来てるんんだ……何か有ったのかな?」
「多分……私って魔獣との遭遇率高いのよ。魔獣に追われて来たんじゃないかな」
「それは修行の成果を確かめられるかな」
「お姉様……そんな事言ってると本当に……」
「サザンカ残念なお知らせよ。魔獣の気配を感じるんだけど……今までで最大かも。非常に強い力を感じるわ」
「まだ見えてないのに気配を感じるのか?凄いな」
「私逃げた方が良い?」
「そうね。出来たらレオも一緒に街に戻って皆で避難して欲しいのだけど」
「女の子一人置いて撤退など出来ない。俺は残る」
「お姉様……拠点に避難するように伝えたらいいの?」
「そうよサザンカお願い。レオ、多分かなり強い魔獣よ大丈夫?」
「わかった。行ってくる」
サザンカは走って拠点に戻って行った。
「正直大きな魔獣なんて想像できない……熊位か?」
「熊なら倒したこと有るし……もっと強いわね」
「熊の魔獣倒したこと有るの?で、それ以上?それは自信無いかな……」
「ほら見えて来た……って何あれ、象?」
「あんな大きさの生き物見た事無い。皮膚も堅そうだし、俺の剣では傷付けられるかも分からないな」
「逃げないの?」
「何でツバキは平気そうなんだ?」
「負けない自信はある……でも出来たらこの手は使いたくないのよ……」
「あんな巨大な敵相手に戦えるのか?」
「ここに居るなら……見た事を黙っていてくれる?」
「約束しよう」
「警告射撃するね」
魔法で小さな火球を20個ほど作り魔獣の前の地面に飛ばした。
「余計に怒ってないか?」
「失敗したかも……では次」
次は大きな火球を作り魔獣にゆっくり近付けて行く……
「少し下がったが避けられたな」
「誘導できるのだけど、ここ木が多いから火事になるのが怖いのよね」
「まだ余裕だな……ここまででも凄い魔法使ってるんだがまだ撃てるのか?」
「まあ警告だし」
「先に実力見られて良かったよ。敵対する気起きないから」
「それは助かるわ」
「俺なんか簡単に丸焼きにできそうなのに?」
「食べられない物焼いてもね」
「基準そこかよ……って敵さんこっちに突進してきた。あの大きさなら踏まれたら終わりだぞ」
「そう。仕方ないよね……」
大き目の火球を作りそれを直接魔獣の口の中に高速で打ち込んだ
レオは驚きながら言った
「何今の?あんな攻撃できるなら最初から……」
「そうね。何でも屠るって考えはあまり好きじゃないのよ。でも苦しめるのは本意じゃないから」
剣で急所に攻撃し倒した。
「ごめんね、出来る限り捨てないように利用するからね」
「ツバキ……」
「ごめんね何かな?」
「生き物を殺す事に慣れてないのか?」
「慣れたくないわね。でも仕方ない事は分かってる」
「そうか……君の弱点はそこだな。多分今君に攻撃しても君は俺を殺せないだろう」
「そうね」
「まあしないがな。君とは敵対するより仲良くした方が良さそうだ」
「その方が助かるわ」
「では少しだけ情報公開するな。俺実は隣国の王家の人間。王位継承権は捨てて来たけどね」
「レオ様って呼んだ方が良い?」
「いやレオでいいよ。王位とかより体鍛えるのが好きなだけだから。生まれた場所だけで決められるのも嫌でな」
「確かにそうね。本当は私も貴族とか嫌なのよ」
「いや君の場合は貴族の方が良いかもしれない。変な奴に利用されると怖い」
「女の子に向かって怖いって……どうなの?」
今後の展開の参考にもなりますので評価、感想など頂けると助かります。
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